俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月31日(木)

2009-12-31 23:13:26 | Weblog
俳句
大晦日の月を見上げつつ帰る
大晦日の月のくまなき明るさに
ヒアシンスしんと冷えたる玄関に

○晴れ。
昼間は比較的暖かい日和でしたが、夕方から急に冷え込む。23時には2度。
無事今年も終わり。

正子の俳句日記をお読みいただき、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。よい年をお迎えください。
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12月30日(水)

2009-12-30 23:16:13 | Weblog
俳句
はぐくまれ蕾ふくらむヒアシンス
松の枝に沿わせ水仙すっくと活け
水仙の香がうっすらと朝の玄関

晴れ
○今年もあと一日。ブログ句会の12月月間賞と、年間賞の句を信之先生と検討する。

○オンライン新年句会は3日。

○2月号発送のとき、俳誌協会主催の俳句コンクールの応募用紙を同封する。このコンクールの締め切りは、1月31日。
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12月28日(月)

2009-12-28 08:59:56 | Weblog
俳句
水仙と松が荷となり届けられ
水仙の葉くずを年の瀬のごみに
活けようとすれば千両の実がこぼれ

○コープに注文していた正月のものが届く。

○昨夜、句美子が2月号発送用の封筒を準備してくれた。

○昨日の日経記事小磯良平の特集。その中からの抜粋。

 小磯の絵には癖も誇張も無い。虚栄心や押し付け、尊大さとも無縁だ。作者の人柄と同じく、そこには一本一本の線に至るまで、描く対象を包み込むような温かさがあった。
 戦後の洋画壇は抽象へと大きく舵を切った。だが小磯は「僕の絵は古い絵だから」と言いつつ、写実の本道から最後まで外れなかった。

小磯は本格的な絵画を描く際、常にモデルを必要とした。だが、目に映った現実をそのまま描くわけではない。女性はより美しく、若者たちはより若者らしく、植物ならばより生き生きと画中によみがえらせた。モデルはモデルであると同時に、
小磯の美意識を具現化するための触媒でもあった。モデルと作品の間には紙一重ともいえるが、決定的な差異があった。両者をつなぐものはなんだったんだろう。

○小磯良平の絵に最初に出会ったのは、カレンダーである。安井曽太郎も、梅原龍之介もしかり。銀行などがくれるカレンダーにそういった絵が使われていた。子どもながらも、いろいろな絵があることを知って、毎日見るうちに、画家のだれではなく、どの絵が好きかもおのずと決まってきた。小磯良平の絵もその中のひとつ。

○有名な詩人(今日は度忘れして名が浮かばないが)が詠んだ場所が大変美しい。本人の話す場所もいかにも美しい。そこに案内された友人が、はてさて、この場所のどこがそれほど美しいのか首をかしげたという話。
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12月27日(日)

2009-12-27 22:38:59 | Weblog
俳句
戸に付けし飾りに鶴を舞わしむ
冬三日月もう入りかけし街の空
皸の指を組みてはものを書く
牡蠣うましことに宮島湾のもの
くちなしの実も丸餅も荷となれる

晴れ
○平成22年花冠各賞の方に賞状と賞品の扇子を送る。女性二人には正子の書いた扇子。男性二人には信之先生の書いた扇子。私が扇子に書いたのは初めてのこと。地で書くよりほかなし。

○咳が収まらず。したがって、早めの年用意。お飾りを飾る。
(夜、思いついてホッカイロを気管支のあたりに当てたら、こころなしか咳が鎮まる。)
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12月26日(土)

2009-12-26 23:03:22 | Weblog
俳句
新聞紙に白菜包みその形
もの燃やす煙も火も澄む年の暮
かりんの実ほとんど採られ年の暮
葉牡丹の白に初雪くればよき
藪柑子描かれしはがきをもらいける
龍の玉つくばむ少女の目に映る

晴れ
○書友閣に注文していた白扇が届く。女持ち5本。男持ち5本。

○来年の干支の寅を句美子が買ってきてくれる。久月の土鈴の寅と、やはり土鈴の黄色に黒縞の小さい寅。

○正月に備えて、冷蔵庫のものを少なくする。徐々に正月の準備。三肴の準備ができたので、一安心。明日は早いけれど、日曜日なので、玄関飾りも付けて、お飾りも備える。
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12月25日(金)

2009-12-25 12:46:49 | Weblog
俳句

晴れ
○正午前、花冠2月号校了。
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12月24日(木)

2009-12-25 00:48:30 | Weblog
俳句
黒豆を煮る香を背なに賀状書く
仕舞い湯のゆずの二つを持ちあがり
クリスマスイブの苺の赤つよし

晴れ
○花冠2月号の初校を済ませ、印刷所にファックス送信。今回は、3箇所のみ。

○俳句界2月号の結社広告の校正を済ませる。
俳句界3月号結社広告の原稿を同時に送信。担当の小倉さんから、拙句「鉛筆を削る木の香の春めきて」にコメントをくださる。きょうは、この句のようなぽかぽかのいい陽気だったそうだ。

○俳句界1月号が昨日届く。「俳句は心境の文学」という活字が目にはいった。

○年賀状を午後信之先生と印刷して、夜、黒豆を煮ながら50枚ほど書いた。

○午前10時からの野菜市に出かける。このごろは、これが楽しみ。年末は29日に開くそうだ。
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12月22日(火)

2009-12-23 00:00:30 | Weblog
俳句
追羽根に似て数え日の羽根和三
夜の凍てて抹茶の泡をふくっくらと
水仙の花鳴るまでの沖の風
蒼きまで冬至の夜空澄みてきし
冬至の夜空金三日月を掲げあり
凍空に星ひとつ連れ金三日月

晴れ
○12月21日の子ども俳句の返事を送信。

○風邪気味。日吉本町あたりでウィルス性の胃腸炎が流行る。
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12月20日(日)

2009-12-20 10:31:10 | Weblog
俳句
夕さみしポインセチアに灯がともり
水仙の花をゆすれる沖の風
切山椒買うや菓子型古りし店
白菜・大根売らるる中の水仙花
レモンの香潮の香混じり牡蠣を食ぶ
紅葉山夜は黒々と魔を住ます
一束が一握りなり水仙花
鎌倉に切山椒を買うて来る
切山椒のみを土産に初詣
切山椒買うに店屋のしまいかけ
切山椒土産に下げて夕電車
太陽があってひた啼く冬の鵙
純白の家鴨見ている冬河原
家鴨遊ぶ冬川そこに来て淀む
枯葦のかげに家鴨の二羽遊び
冬川の淀みあおあお家鴨居て
白菜の積まるる中の水仙花
里神楽大蛇(おろち)出しに子は眠し
しらしらと三日生まれの誕生日


晴れ
○昨日、11月無欠詠賞を6名の方にメール便で送った。

○昨日印刷所に2月号裏表紙の版下を送った。
○佃康水さん2月号10冊注文。

○角川歳時記をぱらぱらめくる。季語が古い感じがした。季語も前時代的になったかの印象。俳句展望への投句は今年中に済ます予定。
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12月19日(土)

2009-12-19 18:22:24 | Weblog
俳句
ラ・フランス雲を掴むごとき味
牡蠣殻を爆ぜるに任せ牡蠣を焼く
寒風の街を行く身を透け通り

晴れ
○『俳句展望』に載せる句3句の依頼が編集室より。締め切りは1月20日。
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12月17日(木)

2009-12-17 08:31:37 | Weblog
俳句
つかみどころなきを食べたりラ・フランス

晴れ
○オンライン版花冠2月号を信之先生がアップ。2月号からは、贈呈者を見直す。

○加代子さん来宅。俳句界の吟行句の選を信之先生とする。3句に絞る。予備を1句選ぶ。
○その後談笑。面白い話をする。若手バレーダンサーの登竜門、ローザンヌのバレーコンクールについて、毒舌の女性審査員が面白いとか、楽屋裏が見れてよいとか。ローザンヌのバレーコンクールを私も見ていたが、加代子さんも見ていたとのこと。パリやミラノのファッションショーも見ると面白いよと勧めた。さまざまな布を使った、美術表現のひとつなのでしょうから、風のような服とか、アフリカをイメージした服などいろいろあるので。布の扱いの面白さもある。
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12月15日(火)

2009-12-15 23:05:45 | Weblog
俳句
道端に出でて花梨を売る男
十ほどの蜜柑の色のあたたかし
戻り来て胃の腑に落とす冬の水
千両の実が無造作に倒るるよ
葉牡丹の小さきものを寄せ植えに
スーパーの一画占めて餅売らる
晴れ
○12月前半のブログ句会入賞発表。
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12月14日(月)

2009-12-14 23:04:45 | Weblog
俳句

晴れ
○ブログ句会、12月前半入賞発表準備。

○花冠2月号の編集を信之先生が済ませてくれた。あとは、後記のみ。今月は、版下がたくさんある。

○11月無欠詠賞をまだ送っていないので、送らなければならない。

○昨夜は、礼状に添える俳句はがきを書いた。普段練習をしないこともしないのだが、字配りが難しい。
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花冠2月号投句

2009-12-13 19:45:16 | Weblog
冬鵙
高橋正子

落葉ふる空の青さのどこまでも
夕寒き街のはずれに花屋の燈
朝市の柚子あるところが灯るなり
門土をうっすら窪ませ亥の子石
亥の子の子らまた坂道を上の家へ
落葉踏み階踏みてわが家の燈
ユトリロの絵に似て雨の花梨の実
純白の苺の花も十二月
冬鵙の囃すは水照る向こう岸
冬鶺鴒せきれいほどの影を連れ
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俳句メモ11月~12月

2009-12-13 19:35:41 | Weblog
冬鵙の囃すは水照る向こう岸
冬鶺鴒せきれいほどの影を連れ
芒原風得てそよぎ茫々と
彫り跡のような漣冬日燦
冬日燦姉さんかぶりをして歩く
冬雲の浮かべば南の空濁る
純白の苺の花も十二月
雨に暮れる小住宅に花梨の実
ユトリロの絵に似て雨の花梨の実
一冬燈残し花屋の閉店す
夕寒き街のはずれに花屋の燈
一冬燈残したままの朝の花屋
冬はじめでびらカレーをこんがりと
落葉踏み階踏みてわが家の燈
植えられてパンジー苗のすぐそよぎ
パンジー苗どれも一花をつけており
室内の壁の白さに室の花
柚子刻み柚子の香つんと立ちにけり
朝市の柚子あるところが灯るなり
朝市に時雨あやしく降り来たり
上手より家を巡りて亥の子の子ら
門土をうっすら窪ませ亥の子石
亥の子の子らまた坂道を上の家へ
金桶の水澄めるまで菜を洗い
洗われてなおほうれん草の深みどり
落葉ふる空の青さのどこまでも
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