俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

7月31日(日)

2016-07-31 15:55:22 | 日記
★冬瓜にさくっという音のみありぬ  正子
「さくっという音」に時間も空間も凝縮されたように感じました。また、これからできる、歯ざわりのいい美味しそうな冬瓜料理が、食卓に並べられている様子を想像することができました。私は冬瓜はまだ食べたことがないので、食べてみたいなと思いました。(井上治代)

○今日の俳句
鳴き交わし夏鳥高き青空へ/井上治代
夏鳥の弾けるような鳴き声が楽しげだ。高く眩しい青空へ飛びゆく姿も生命の楽しさそのものだ。(高橋正子)

○風船葛

[風船葛/横浜日吉本町]

◇生活する花たち「あさざ・露草・うばゆり」(東京白金台・自然教育園)
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7月30日(土)

2016-07-30 15:52:25 | 日記
★わが視線揚羽の青に流さるる  正子
ふっとあらわれた涼しそうな青い揚羽蝶。しばらくは揚羽のようすに心ひかれて目がはなせません、詩のある風景が思われます。(小川和子)

○クィーン・ネックレス

[クィーン・ネックレス/横浜日吉本町]

★夕涼に行き遇うクィーン・ネックレス/高橋正子

 「クィーン・ネックレス」という花がある。「女王様の首飾り」。女王様は、エリザベス女王以外には考えられない。わざわざ「クィーン」がつくところが、メルヘン的。この花のピンクが英国女王に似合っているようにも思う。蔓性の花、案外丈夫で、いったん咲いて、剪定して、また咲いてを、しばらく繰り返しているようだ。ちょうど角の家にあるし、ピンクの小花がネックレスのように10センチほど連なっていて、珍しいので、通る人がよく名前を尋ねるらしい。
 クイーンネックレスは、タデ科アンティゴノン属で、学名はAntigonon leptopus。メキシコ原産の熱帯つる性で、7月~10月にかけて、ピンク色の花を咲かす。耐暑性はあるが、耐寒性(5度以上)は弱い。日あたりのよい場所、また水はけ、水もちのよい土で育て、フェンス・トレリス等に這わせ、ベランダからも垂らしたりする。別名をアサヒカズラ、アンティゴノン、ニトベカズラという。


◇生活する花たち「月見草・大賀蓮・のうぜんかずら」(横浜・四季の森公園)
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7月29日(金)

2016-07-29 12:01:20 | 日記
 ドイツの旅平成2年夏
★ラインのぼる巨船の人の裸かな  正子
ドイツのライン川の岸辺からの眺めなのでしょう。巨船の裸の人は船員なのかなと想像しております。楽しい旅だったことでしょう。(祝恵子)

○今日の俳句
鴨はもう植田の高さに隠れおり/祝恵子
植田に鴨を泳がせ、鴨に雑草を食べさせ、鴨の飼育を目的としているケースなのだろう。植田の苗は、みるみる生長し、鴨の姿を隠してしまうほどになった。苗も、鴨も生長盛ん。(高橋正子)

○屁糞葛(へくそかずら)

[屁糞葛/横浜・四季の森公園]
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7月28日(木)

2016-07-28 11:59:19 | 日記
★さくらんぼみどりあかるき茎が縦横  正子
 春、他の桜に遅れて白い花をひらき、6月から7月の頃熟して紅から紫紅色となり、数個寄り合って明るい茎をたずさえている。皿に盛るとその茎が縦横になつて、食欲をそそります。特に夏の果物として喜ばれますね。(小口泰與)

○今日の俳句
湖へ虎杖の花咲きいそぎ/小口泰與
湖のほとりに虎杖の花が咲き急いでいる。夏が短い北国を思わせる。虎杖の花は小さく白い。散れば葉に埃がかかるように散る。夏の短さも、花のもろさも、みな移ろいやすさでえある。(高橋正子)

○万両の花

[万両の花/横浜日吉本町]
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7月27日(水)

2016-07-27 11:33:17 | 日記
★初蝉は一蝉遠く鳴いて止む  正子
初蝉を聞く時は突然とも思え、鳴き声に気付く間に鳴き止んでしまいます。鳴き出す事も一斉ながら、鳴き止んでしまう事もアッと言う間の一斉です。しかしその中にあっても、何処か遠くにはまだ鳴き惜しむかに鳴いているものもあります。そのあたりの不揃いさが初蝉の特徴ですね?「一蝉遠く」との措辞が効いています。(桑本栄太郎)

○今日の俳句
六甲アイランド埠頭
夏潮の海原蒼きカフェレストラン/桑本栄太郎
夏潮の海原の蒼さは、見るだけで爽快な、広々とした気分になる。カフェレストランでゆっくり喫茶しながら眺める時間は至福の時。(高橋正子)

○グラジオラス

[グラジオラス/横浜日吉本町]
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7月26日(火)

2016-07-26 11:34:58 | 日記
★白すぎて花おおらかに泰山木  正子
「白すぎて」とは、少なからぬ人々が泰山木の花の透き通るような純白に対して抱く賛美と不安との両極の思いを表しているように思います。先生はその二つともを結局は「おおらかに」としっかり受け止められました。泰山木には、そこに落ち着く筈の「おおらかさ」が備わっており、それを見極める決意がこの句の真髄となっているような気がします。(小西 宏)

○今日の俳句
金蚊の仰向いて脚生きんとす/小西 宏
金蚊が何かにぶち当たってひっくり返った。起き上がろうとしてか、必死に脚を動かしている。作者はその様子を「生きんとす」と捉えた。金蚊の命を直視しているのがよい。(高橋正子)

◆7月ネット句会のご挨拶/高橋正子
7月ネット句会は、わたくしの入院中であり、信之先生、おひとりに全てをこなしていただきました。金銀銅賞、特選などの選は、病院で信之先生と共に行いました。入賞の皆様おめでとうございます。また、互選の集計は藤田洋子さんがしてくださいました。どうもありがとうございました。
私のほうは、ご心配をおかけいたしましたが、昨日土曜日に退院いたしました。手術も大変うまくいったそうで、今は日常生活に戻れるように少しずつ体ならしをしています。入院中は病院のすぐとなりにある「アップル社」のガラス張りのお店と表参道の欅並木を4階から見下ろしておりました。行き交う人たちの日傘などを見ては暑さを判断しておりましたが、大変な暑さですね。みなさまも、十分暑さにはお気をつけください。来月の月例ネット句会を楽しみにお待ちください。これで7月月例ネット句会を終わります。

▼7月ネット句会のその他の記事は、下記アドレスをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/kakan02d

○クィーン・ネックレス

[クィーン・ネックレス/横浜日吉本町]

★夕涼に行き遇うクィーン・ネックレス/高橋正子

 「クィーン・ネックレス」という花がある。「女王様の首飾り」。女王様は、エリザベス女王以外には考えられない。わざわざ「クィーン」がつくところが、メルヘン的。この花のピンクが英国女王に似合っているようにも思う。蔓性の花、案外丈夫で、いったん咲いて、剪定して、また咲いてを、しばらく繰り返しているようだ。ちょうど角の家にあるし、ピンクの小花がネックレスのように10センチほど連なっていて、珍しいので、通る人がよく名前を尋ねるらしい。
 クイーンネックレスは、タデ科アンティゴノン属で、学名はAntigonon leptopus。メキシコ原産の熱帯つる性で、7月~10月にかけて、ピンク色の花を咲かす。耐暑性はあるが、耐寒性(5度以上)は弱い。日あたりのよい場所、また水はけ、水もちのよい土で育て、フェンス・トレリス等に這わせ、ベランダからも垂らしたりする。別名をアサヒカズラ、アンティゴノン、ニトベカズラという。


◇生活する花たち「月見草・大賀蓮・のうぜんかずら」(横浜・四季の森公園)
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7月25日(月)

2016-07-25 11:36:16 | 日記
★枇杷の実のあかるさ葉ごと買いにけり  正子
枇杷の花は気付かない程静かに咲く花ですが、実が黄色く熟れて来ると梅雨の季節でも恰も灯を点したかの様に丸々と明るく見えて参ります。瑞々しい果汁一杯の実も美味しく戴きますが、子供の頃、汗疹にいいと親が厚みのある葉を摘んでいた記憶が有ります。夕日の様な明るさの実を葉ごと買われたという御句に懐かしい昔を思い出しました。(佃 康水)

○今日の俳句
広島・平和公園
緑陰の窪に砂浴ぶ雀どち/佃 康水
緑陰のちょっとした窪を見つけて砂浴びをする雀たちが、かわいらしく、涼しそうな風景だ。(高橋正子)

○鬼百合

[鬼百合/東京・新宿御苑]          [鬼百合/大船植物園]

★亭寂寞薊鬼百合なんど咲く/夏目漱石
★望岳のころの鬼百合おいらん草/和知喜八
★鬼百合も写ってしまう心電図/岸本マチ子
★鬼百合を闘志の花として残す/柴田悦子
★鬼百合あれは出征前夜の父/石倉夏生
★鬼百合に負けてはならじとぞ思う/高橋正子

オニユリ(鬼百合・学名Lilium lancifolium)とは、ユリ科ユリ属の植物。グアム東部、中国、朝鮮半島、日本に自生する。日本では北海道から九州の平地から低山で普通に見られ、一説には中国からの渡来種と言われている。変種に対馬に自生するオウゴンオニユリ(Lilium lancifolium var. flaviflorum)がある。草丈は1~2m程となる大型のユリ。葉は互生し、小さめの披針形で先端はゆるく尖る。茎は紫褐色で細かい斑点がある。花季は7月から8月で、花弁はオレンジ色、濃褐色で暗紫色の斑点を生じる。花弁は強く反り返る。種子は作らないが、葉の付け根に暗紫色のムカゴを作る。鱗茎はヤマユリと同様、食用となる。 花言葉は「賢者」「愉快」「華麗」「陽気」など。


◇生活する花たち「あさざ・野萱草(のかんぞう)・山百合」(東京白金台・自然教育園)
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7月19日(火)

2016-07-19 11:57:05 | 日記
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7月18日(月)

2016-07-18 11:30:09 | 日記
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7月17日(日)

2016-07-17 16:28:11 | 日記

朝曇。
種から撒いた朝顔が小さい花ながら咲き続ける。
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7月16日(土)

2016-07-16 16:27:27 | 日記

句美子と、12時目黒駅待ち合わせで、浅草橋(裏秋葉原)にある、宅配プリントの印刷会社株式会社オーネム「東京営業所のショールームを訪ねる。営業所長が出てこられ、印刷製本について40分ほど聞く。本社は大阪東成区。この印刷所で花冠を印刷してもらう予定。

帰り、通りの小さいイタリア料理店で遅い昼食。中は満員で、外で20分ほど待たされたが、2時のラストオーダーに、それもラストで入店。湘南しらすのピザで売っているが店のようだが、売り切れ。前菜デザート飲み物付きのパスタで900円。昼食後、JRで目黒下車。駅近くの和菓子店玉川屋で、粟餅と麩饅頭を句美子がお土産に買ってくれた。粟餅は、切り餅にしてあったが、帰ってすぐ、焼いて砂糖醤油で食べた。粟ぜんざいもよかろうと、小豆を炊いてぜんざいも作った。明日の楽しみ。
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7月15日(金)

2016-07-15 16:26:25 | 日記
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7月14日(木)

2016-07-14 16:24:58 | 日記
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7月13日(水)

2016-07-13 10:00:09 | 日記
★ひまわりの黄色澄みしを供花にもす  正子
ひまわりが咲き始めました。ひまわりにも色々な種類がありますが、畑一面に黄色を振りまく小ぶりの花は、周囲のみどりとも相俟って、透き通るような黄色です。供花とすれば、明るい色にほとけさまも喜ばれる事でしょう。。(桑本栄太郎)

○今日の俳句
茄子苗の花の咲きつつ売られけり/桑本栄太郎
茄子の苗が売られているが、はや、紫の花がついて、みずみずしく勢いがある。植えればすぐに根付き、よく実を結ぶそうだ。(高橋正子)

俳句界の9月号結社広告の句を選ぶ。

○胡麻の花

[胡麻の花/横浜緑区北八朔]

★胡麻の花濡れしに思ひ至りけり/加藤楸邨
★足音のすずしき朝や胡麻の花/松村蒼石

 胡麻の花はうすむらさきである。畑につっと立った胡麻の茎に直接に咲いて、9月ごろ実がなり、葉が枯れると、花の付き具合が一目瞭然となる。農家で畑の隅に自家用の胡麻をほんの数畝植えていた。生家では、さつま芋の隣に落花生、胡麻を植えていた記憶がある。最近では横浜の北八朔で栽培しているのを見た。結構広く植えていたので、自家用ばかりではないのかもしれない。
尾瀬にゆく途中でも山裾の小さい畑に植えてあったが、これは自家用だけと見受けた。

★尾瀬へゆくバスが見せたる胡麻の花/高橋正子

ゴマ(胡麻、学名:Sesamum indicum)は、ゴマ科ゴマ属の一年草。アフリカのサバンナに約30種の野生種が生育しており、ゴマの起源地はサバンナ地帯、スーダン東部であろうというのが有力である。ナイル川流域では5000年以上前から栽培された記録がある。日本列島では縄文時代の遺跡からゴマ種子の出土事例がある。室町時代に日明貿易での再輸入以降、茶と共に日本全国の庶民にも再び広まった。古くから食用とされ、日本には胡(中国西域・シルクロード)を経由して入ったとされる。西日本の暖地の場合、5月から6月頃、畦に二条まきする。発芽適温は20度から30度で、適当な水分と温度とがあれば容易に発芽する。本葉が二枚になり草丈が成長してきたら、2回程度間引きを行い、株間を開ける。収穫は9月頃。日本で使用されるゴマは、その99.9%を輸入に頼っている。財務省貿易統計によると、2006年のゴマの輸入量は約16万トン。一方、国内生産量は、約200トン程度に留まっている。全体の僅か0.1%に相当する国産ゴマのほとんどは鹿児島県喜界島で生産され、8~9月頃の収穫時期には、集落内、周辺にゴマの天日干しの「セサミストリート」(ゴマ道路)が出現する。草丈は約1mになり、葉腋に薄紫色の花をつけ、実の中に多数の種子を含む。旱魃に強く、生育後期の乾燥にはたいへん強い。逆に多雨は生育が悪くなる。鞘の中に入った種子を食用とする。鞘から取り出し、洗って乾燥させた状態(洗いごま)で食用となるが、生のままでは種皮が固く香りも良くないので、通常は炒ったもの(炒りごま)を食べる。また、剥く、切る(切りごま)、すりつぶす(すりごま)などして、料理の材料や薬味として用いられる。また、伝統的にふりかけに用いられることが多い。種皮の色によって黒ゴマ、白ゴマ、金ゴマに分けられるが、欧米では白ゴマしか流通しておらず、アジアは半々。金ゴマは主にトルコでの栽培。


◇生活する花たち「蛍袋・立葵・紅かんぞう」(横浜・四季の森公園)

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7月12日(火)

2016-07-12 09:59:25 | 吟行
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