俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

7月31日(水)

2018-07-31 09:02:55 | 日記
★冬瓜にさくっという音のみありぬ  正子
「さくっという音」に時間も空間も凝縮されたように感じました。また、これからできる、歯ざわりのいい美味しそうな冬瓜料理が、食卓に並べられている様子を想像することができました。私は冬瓜はまだ食べたことがないので、食べてみたいなと思いました。(井上治代)

○今日の俳句
鳴き交わし夏鳥高き青空へ/井上治代
夏鳥の弾けるような鳴き声が楽しげだ。高く眩しい青空へ飛びゆく姿も生命の楽しさそのものだ。(高橋正子)

●火星が地球に大接近。午後9時20分ごろそのことを思い出して、南東にある火星を見た。大きく、裸電球のように私の裸眼には見えた。眼鏡をかけると、大きなつぶら星。デジカメを持ち出して写す。ろくに撮れないと思っていたが、パソコンで見ると、赤い丸い星が写っていたので、印刷。ぼやけているが、それは地球の空気が揺れている感じが出ているのだと思うと、いい感じだ。記念の写真。次の大接近は、15年後だったか、だ。Nasaの火星の写真はバッチリ。青い色と赤い色がまさに科学。私のぼーとした写真には素人の夢。トップの写真は正子撮影(デジカメ)で21時40分ごろ。

赤き火の星を撮りたり晩夏の夜 正子
火の星の赤さありあり夜涼かな 正子
火の星の大接近の晩夏なり   正子


○風船葛

[風船葛/横浜日吉本町]

 フウセンカズラ(風船葛、学名:Cardiospermum halicacabum)とはムクロジ科の植物の一種。属名は「ハートの種子」の意。花を観賞するためよりむしろ、風船状の果実を観て楽しむために栽培される。熱帯・亜熱帯のアジア・アフリカ原産。
 つる性の植物で一年草。葉は三出複葉、小葉は草質で柔らかく、あらい鋸歯がある。7月~9月頃に白い5mmくらいの花を咲かせる。花は葉腋からでる長い柄の先に数個付き、巻きヒゲを共につける。果実は風船状に大きく膨らみ、緑色。後に茶色く枯れる。種子は球形で大粒、なめらかな黒でハート形の白い部分がある。ちょうど栃の実を小さくした姿に見える。
 よく茂ったときは非常に涼しげで、家庭の壁面緑化にも使われる。種子は、白っぽいハート形の部分をサルの顔に見立てて遊ぶこともある。

神さまがついて風船かづら揺れ 鷹羽狩行
あそび仲間ふやし風船葛かな    宮津昭彦
風船葛色づき風のなき日かな    宮津昭彦
風吹けば吹かれ風船葛かな 大橋敦子
フランスヘ行かう風船かづらの唄 豊田都峰

◇生活する花たち「あさざ・露草・うばゆり」(東京白金台・自然教育園)
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7月30日(火)

2018-07-31 08:59:35 | 日記
★わが視線揚羽の青に流さるる  正子
ふっとあらわれた涼しそうな青い揚羽蝶。しばらくは揚羽のようすに心ひかれて目がはなせません、詩のある風景が思われます。(小川和子)

●辻村麻乃さんから第2句集の『るん』が信之先生と私宛に贈られた。

○クィーン・ネックレス

[クィーン・ネックレス/横浜日吉本町]

★夕涼に行き遇うクィーン・ネックレス/高橋正子
 クイーンネックレスは、タデ科アンティゴノン属で、学名はAntigonon leptopus。メキシコ原産の熱帯つる性で、7月~10月にかけて、ピンク色の花を咲かす。耐暑性はあるが、耐寒性(5度以上)は弱い。日あたりのよい場所、また水はけ、水もちのよい土で育て、フェンス・トレリス等に這わせ、ベランダからも垂らしたりする。別名をアサヒカズラ、アンティゴノン、ニトベカズラという。


◇生活する花たち「月見草・大賀蓮・のうぜんかずら」(横浜・四季の森公園)
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7月29日(日)

2018-07-30 09:38:07 | 日記
 ドイツの旅平成2年夏
★ラインのぼる巨船の人の裸かな  正子
ドイツのライン川の岸辺からの眺めなのでしょう。巨船の裸の人は船員なのかなと想像しております。楽しい旅だったことでしょう。(祝恵子)

○今日の俳句
鴨はもう植田の高さに隠れおり/祝恵子
植田に鴨を泳がせ、鴨に雑草を食べさせ、鴨の飼育を目的としているケースなのだろう。植田の苗は、みるみる生長し、鴨の姿を隠してしまうほどになった。苗も、鴨も生長盛ん。(高橋正子)

●台風12号が伊勢市に上陸して、関西へ向かう。昼頃、長屋門が水害にあった妹の家に電話をすると、今福山を台風が通過中であると。思ったほどではないとのこと。災害が重ならなくてよかった。

南瓜を茹でているうちに崩れたので、料理を変更し、スウィート・ポテトならぬスウィート・パンプキンに。江戸崎南瓜ながら、好評。デザートみたいと。デザートなんですけれど。

冒頭の句を読むと、ドイツに旅行してから28年。子どもたちは小1と小5。外国語俳句で家族ごと交流した。この翌年だったと思うが、信之先生は、フランクフルトの日本年で、日独俳句大会が開かれ金子兜太先生の現代俳句協会の通訳をしたり、、愛媛新聞社の社を挙げての企画などで、ドイツに数回出掛けた。全て自費なので、小5の息子が「お父さんの葬式代はあるか」と心配するほどだった。笑うに笑えない。俳句に必要だったお金は知れず。
日独俳句大会で通訳をした話を、今年3月の神奈川県の現俳の支部総会でしたら、会場から野次が飛んだそうだ。

丸山真男の全集の別巻として『正統と異端』が出る。日本は異端があって正統が作られるそうだ。政治思想史のことなのだが、生活の日々の考えの根底に政治思想がやむを得ず流れているのだと思うことが多いので、関心の向く本だ。丸山真男のことは、全く知らない。だが、氏の『日本の思想』には、救われたことがあった。大江健三郎によれば、「思想とは考え方の習慣」なのだそうだ。

朝顔の咲く花を待つ嵐あと     正子
多摩川の涼しさを越え都内なり   正子
多摩川の彼方人住む燈の涼し    正子

○屁糞葛(へくそかずら)

[屁糞葛/横浜・四季の森公園]

ヘクソカズラ(屁糞葛、学名: Paederia scandens)は、アカネ科ヘクソカズラ属の蔓性多年草で、至る所に多い雑草。葉や茎に悪臭があることから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名がある。古名はクソカズラ(糞葛・屎葛)。別名ヤイトバナ、サオトメバナ。

◇生活する花たち「月見草・大賀蓮・のうぜんかずら」(横浜・四季の森公園)
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7月28日(土)

2018-07-28 10:09:56 | 梅林
★さくらんぼみどりあかるき茎が縦横  正子
 春、他の桜に遅れて白い花をひらき、6月から7月の頃熟して紅から紫紅色となり、数個寄り合って明るい茎をたずさえている。皿に盛るとその茎が縦横になつて、食欲をそそります。特に夏の果物として喜ばれますね。(小口泰與)

○今日の俳句
湖へ虎杖の花咲きいそぎ/小口泰與
湖のほとりに虎杖の花が咲き急いでいる。夏が短い北国を思わせる。虎杖の花は小さく白い。散れば葉に埃がかかるように散る。夏の短さも、花のもろさも、みな移ろいやすさでえある。(高橋正子)

●台風12号が首都圏を逸れた。東海地方に上陸、その後西日本を縦断。大雨の被災地を台風が襲う模様だ。

熱中症について思うのだが、水に注意とは言うものの、体の微弱状態が悪いらしい。体験的に、睡眠不足は体の微弱状態を作るので、いけないのではなかろうか。それを思いついて、ラジオ深夜便を聞くのをやめた。それからは睡眠不足のけだるさなくなって、ほぼ元気。

夏草の吹かるるさびしさ台風余波   正子
遠台風朝の雨粒草草に       正子
台風過ぎ涼しさありて何かせむ   正子
涼しさに夫の咳が刻まれる     正子
コーヒーの膨らむ泡に虹いくつ   正子
大夕焼け東に浮かぶ月も入れ    正子
ビルの間のどの空々も夕焼ける   正子

○グラジオラス

[グラジオラス/横浜日吉本町]

グラジオラス (Gladiolus) は、アヤメ科グラジオラス属の植物の総称。日本には自生種はなく、園芸植物として植えられている。別名、トウショウブ(唐菖蒲)、オランダショウブ(阿蘭陀菖蒲)。名前は古代ローマの剣であるグラディウスに由来し、葉が剣に類似していることが根拠と言われる。日本では明治時代に輸入され、栽培が開始された。根は湿布薬の材料に使われる。

◇生活する花たち「月見草・大賀蓮・のうぜんかずら」(横浜・四季の森公園)

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7月27日(金)

2018-07-27 09:47:11 | 日記
★初蝉は一蝉遠く鳴いて止む  正子
初蝉を聞く時は突然とも思え、鳴き声に気付く間に鳴き止んでしまいます。鳴き出す事も一斉ながら、鳴き止んでしまう事もアッと言う間の一斉です。しかしその中にあっても、何処か遠くにはまだ鳴き惜しむかに鳴いているものもあります。そのあたりの不揃いさが初蝉の特徴ですね?「一蝉遠く」との措辞が効いています。(桑本栄太郎)

○今日の俳句
六甲アイランド埠頭
夏潮の海原蒼きカフェレストラン/桑本栄太郎
夏潮の海原の蒼さは、見るだけで爽快な、広々とした気分になる。カフェレストランでゆっくり喫茶しながら眺める時間は至福の時。(高橋正子)

●晴れ。多摩市で建設中のビルが火災。溶接の火花が周囲に引火したらしい。不気味なことが起こる
台風12号の進路が急に曲がる。

○グラジオラス

[グラジオラス/横浜日吉本町]

グラジオラス (Gladiolus) は、アヤメ科グラジオラス属の植物の総称。日本には自生種はなく、園芸植物として植えられている。別名、トウショウブ(唐菖蒲)、オランダショウブ(阿蘭陀菖蒲)。名前は古代ローマの剣であるグラディウスに由来し、葉が剣に類似していることが根拠と言われる。日本では明治時代に輸入され、栽培が開始された。根は湿布薬の材料に使われる。

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7月26日(木)

2018-07-27 09:34:06 | 梅林
★白すぎて花おおらかに泰山木  正子
「白すぎて」とは、少なからぬ人々が泰山木の花の透き通るような純白に対して抱く賛美と不安との両極の思いを表しているように思います。先生はその二つともを結局は「おおらかに」としっかり受け止められました。泰山木には、そこに落ち着く筈の「おおらかさ」が備わっており、それを見極める決意がこの句の真髄となっているような気がします。(小西 宏)

○今日の俳句
金蚊の仰向いて脚生きんとす/小西 宏
金蚊が何かにぶち当たってひっくり返った。起き上がろうとしてか、必死に脚を動かしている。作者はその様子を「生きんとす」と捉えた。金蚊の命を直視しているのがよい。(高橋正子)

●朝の気温28度。曇り。涼しさを感じる。
髪をカット。写真を撮らなければと伝えると、なにかしら念入りの感じだった。写真をとるつもりだったが、写真店は今日は定休日。
土・日に台風12号が首都圏を通る予報。伊藤病院の定期検査を来週に変更。

帚木や無為の一日どこか耐え  正子
撫子に風はあたらし紅濃かり  正子
朝曇りコーヒー豆を煎る店主  正子

○クィーン・ネックレス

[クィーン・ネックレス/横浜日吉本町]

★夕涼に行き遇うクィーン・ネックレス/高橋正子

 「クィーン・ネックレス」という花がある。「女王様の首飾り」。女王様は、エリザベス女王以外には考えられない。わざわざ「クィーン」がつくところが、メルヘン的。この花のピンクが英国女王に似合っているようにも思う。蔓性の花、案外丈夫で、いったん咲いて、剪定して、また咲いてを、しばらく繰り返しているようだ。ちょうど角の家にあるし、ピンクの小花がネックレスのように10センチほど連なっていて、珍しいので、通る人がよく名前を尋ねるらしい。
 クイーンネックレスは、タデ科アンティゴノン属で、学名はAntigonon leptopus。メキシコ原産の熱帯つる性で、7月~10月にかけて、ピンク色の花を咲かす。耐暑性はあるが、耐寒性(5度以上)は弱い。日あたりのよい場所、また水はけ、水もちのよい土で育て、フェンス・トレリス等に這わせ、ベランダからも垂らしたりする。別名をアサヒカズラ、アンティゴノン、ニトベカズラという。

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7月25日(水)

2018-07-27 09:32:59 | 日記
★枇杷の実のあかるさ葉ごと買いにけり  正子
枇杷の花は気付かない程静かに咲く花ですが、実が黄色く熟れて来ると梅雨の季節でも恰も灯を点したかの様に丸々と明るく見えて参ります。瑞々しい果汁一杯の実も美味しく戴きますが、子供の頃、汗疹にいいと親が厚みのある葉を摘んでいた記憶が有ります。夕日の様な明るさの実を葉ごと買われたという御句に懐かしい昔を思い出しました。(佃 康水)

○今日の俳句
広島・平和公園
緑陰の窪に砂浴ぶ雀どち/佃 康水
緑陰のちょっとした窪を見つけて砂浴びをする雀たちが、かわいらしく、涼しそうな風景だ。(高橋正子)

●まつみ医院で頸動脈の検査。伊藤病院には行っていますかと聞かれる。何か異常かも。

◇生活する花たち「あさざ・野萱草(のかんぞう)・山百合」(東京白金台・自然教育園)
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7月24日(火)

2018-07-24 11:46:06 | 梅林
★ゆうすげに月まだ淡くありにけり  正子
暮れかかった空に燈をともしたように咲くゆうすげをまだ淡い月の光が柔らかに包んでくれます。朝には短い花の命を閉じるゆうすげですが、刻々と月に照らされて咲くゆうすげの美しく可憐な花の命が思われます。(藤田洋子)

○今日の俳句
青田から青田をつなぐ水の音/藤田洋子
青田に流れ込む水は、水源から小川へ、そして、それぞれの田へ分けれた水。「つなぐ」が的確で、どの田も青々と育っている。(高橋正子)

●昨日は熊谷で41,1度となった。気象庁が災害級の暑さという。

3日ほどまえ、朝顔2匹虫がいた。朝顔に付く虫は初めて。そのままにしておいたら、今朝は10匹ほどになっていたので、慌てて取って遠くに放り投げた。ネットで調べたらホオズキカメムシのようだ。葉の裏を見る。
フランネルフラワーが元気よく咲く。この暑さに咲くのは、アフリカ原産?

相原左義長さんが7月19日に急性胆嚢炎で91歳で亡くなったと愛大医学部の四宮先生から信之先生宛の葉書が来た。宛名は、「北区吉本町」となっている。届いたのは、郵便番号のおかげ。本当は、「港北区日吉本町」。

半月が高きにあれば涼しき空    正子
全身の汗爽快にシャワー浴ぶ    正子
月ありてよく寝たらしき朝迎う   正子
朝顔の蔓巻き上るにごり空     正子

○蒲の花(蒲の穂)

[蒲の花(穂の下部は雌花、穂の上部は雄花)/日吉本町]

★蒲の穂は剪るべくなりぬ盆の前/水原秋桜子
★蒲の穂に緋の絨緞の見ゆる家/飯田蛇笏
★蒲の穂やはだしのままに子の育つ/池内たけし
★蒲の穂を捧げ自転車向うから/中 ひろし
★蒲の花遊ぶ子どもを透かしたり/高橋正子

 ガマ(蒲、香蒲、学名:Typha latifolia L.)は、ガマ科ガマ属の多年草の抽水植物である。北半球の温暖な地域やオーストラリアと日本の北海道から九州の広範囲に分布する。池や沼などの水辺に生える。葉は高さ1-2 mで、水中の泥の中に地下茎をのばす。夏に茎を伸ばし、円柱形の穂をつける。穂の下部は赤褐色で太く、雌花の集まりでありソーセージに似た形状である。穂の上半分は細く、雄花が集まり、開花時には黄色い葯が一面に出る。風媒花である。雄花も雌花も花びらなどはなく、ごく単純な構造になっている。雌花は結実後は、綿クズのような冠毛を持つ微小な果実になる。この果実は風によって飛散し、水面に落ちると速やかに種子が実から放出されて水底に沈み、そこで発芽する。 また、強い衝撃によって、種が飛び散ることもある。花粉は生薬としては「蒲黄」(ほおう)と呼ばれる。雌花の熟したものは綿状(毛の密生した棒様のブラシ状)になり、これを穂綿と呼ぶ。日本神話の因幡の白兎の説話では、毛をむしり取られた兎に対して大国主は蒲黄を体につけるように助言している。しかし、唱歌の「大黒さま」の中ではそれが「がまのほわた」となっており、両者は混同されていたことがわかる(もっとも、摘みたての「がまのほ」に触ると大量の黄色い花粉がつく)。


◇生活する花たち「蛍袋・時計草・木槿(むくげ)」(横浜日吉本町)
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7月23日(月)

2018-07-23 10:55:37 | 日記
★睡蓮の花のひとつが離れ浮き  正子
 睡蓮の花は固まっていくつか咲いているのであろうが、一つだけ離れて浮いている。どことなく落ち着いた風景が浮かんできます。(高橋秀之)

○今日の俳句
早朝の池に蓮見の来訪者/高橋秀之
早朝、作者はジョギングか散歩で蓮池を訪ねたのだろう。そのとき、蓮見の来訪者が意外と大勢いるのに驚いた。蓮は早朝に開花するので、この開花の時間を狙っての蓮見客。(高橋正子)

●今日の最高気温は37度の予想。
花冠の雑誌、合同句集風で通常の発行が良いのではないかと思いつく。

炎天を歌う燕は雲を背に        正子
望郷の燕夏痩せしてみえぬ       正子
ビルに来てビルに鳴き終ゆ油蝉     正子
ビルを発つ羽ばたく蝉の羽数枚     正子
蝉音遠し遠きところに木が茂り     正子
夏燕その歌じゅびじゅびびなり     正子
仰ぎ見て入道雲も我も老い       正子
カサブランカ散りて乾けば笹葉とも   正子

○カサブランカ

[カサブランカ/横浜日吉本町]

★カサブランカ咲き特別な日々となる/山崎 杏
★今年またカサブランカの紅の蕊/稲森如風
★風そよぎカサブランカの薫りあり/中居秀童
★カサブランカに風あり白いと思う朝/高橋信之
  松山・衣山
★カサブランカ海をうしろに咲く今朝よ/高橋正子

 カサブランカの原産地は北半球の日本を含む亜熱帯~亜寒帯である。ユリ属のうちヤマユリ、タモトユリなどを原種とするオリエンタルハイブリッドの一品種。開花時期は7~8月。1970年代にオランダで作出され、世界的なブームを呼んだ。純白の大輪の花を咲かせ「ユリの女王」と言われる。結婚式の際のブーケをはじめ、主に贈り物の花束として喜ばれる花である。オリエンタル・ハイブリッドは、ヤマユリやカノコユリ、タモトユリなど森林のユリを交配して作られた品種群で、その中の「カサブランカ」が有名であるが、カサブランカを生み出す交配で主要な役割を果たしたトカラ列島口之島原産のタモトユリは、皮肉なことに自然状態ではほぼ絶滅してしまっている。なおカサブランカはモロッコの都市の一つ。なお、映画『カサブランカ(英語: Casablanca)』は、第二次世界大戦にアメリカが参戦した1942年に製作が開始され、同年11月26日に公開されたアメリカ映画で、フランス領モロッコのカサブランカを舞台にした。


◇生活する花たち「月見草・大賀蓮・のうぜんかずら」(横浜・四季の森公園)
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7月22日(日)

2018-07-22 11:13:33 | 日記
★うっすらと平らに緋鯉の浮いて来し  正子
人が池に近づきますと、馴れた鯉は餌を貰えるものとどこからともなく集まって来ます。その集い来る鯉の中でも、緋鯉はとても存在感があり愛おしく思えます。その集い来る情景は確かに「うっすらと平らに」ですね。「緋鯉」が夏の季語と知り、とても良い勉強となりました。(桑本栄太郎)

○今日の俳句
そびえ立つ青嶺青嶺の熱海かな/桑本栄太郎
熱海というと海に目が向くが、青嶺も続くのである。その新鮮さも旅の目を楽しませてくれる。(高橋正子)

朝9時半の気温30度。11時半には31度。湿度は64%。

朝涼しPC画面のクリヤーに      正子
帚木のみどりふさふさ目を癒す    正子
灼けいるも緑うるわし帚木は     正子


9月には花冠創刊35周年になる。合同句集を考慮中。
俳句四季の10月号で花冠35周年の特集を組んでくれている。主宰の代表句を挙げよと。
思えば、句集『月の樫』『花冠』は、俳句から採った題名ではない。



○凌霄葛(のうぜんかずら)

[凌霄の花/横浜市港北区箕輪町]     [凌霄の花/横浜・四季の森公園]
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7月21日(土)

2018-07-22 11:12:20 | 日記
font size="3">★泳ぎ子の母呼び父と沖にいる  正子
広い海で「お母さん」と呼ぶ声が青い空に吸い込まれていくようです。優しい父母のもとで育てられている子どもの姿が輝き、楽しい夏の思い出の1ページが甦るようです。(井上治代)

○今日の俳句
たっぷりと野菜を洗う水涼し/井上治代
夏は水が気持ちがよい。野菜を洗うにも手に水を楽しみながら洗う。夏野菜もいろいろとあって、新鮮そのもの。それが涼感を句にもたらしている。(高橋正子)

○山百合

[山百合/横浜・四季の森公園(2012年7月19日)]_[山百合/東京白金台・自然教育園(2013年7月9日)]
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7月20日(金)

2018-07-22 11:11:02 | 日記
★松林に白百合まばら富士裾野  正子 
雄大な富士の裾野に松林があり、白い百合が咲いているのが見えます。その裾野に佇み富士山も眺めていられるのでしょうか。(祝恵子)

○今日の俳句
あるだけの夕餉は採りたて夏野菜/祝恵子
「あるだけの夕餉」は、いい生活だ。「採りたて夏野菜」は、家庭菜園だろうか。身近なところで栽培された新鮮な食材は、美味しい。これもいい生活なのだ。(高橋信之)

○白粉花(おしろいばな)

◇白粉花/横浜日吉本町◇

★白粉の花ぬつてみる娘かな/小林一茶
★おしろいは妹のものよ俗な花/正岡子規
★道端に白粉花咲ぬ須磨の里/正岡子規
★白粉花妻が好みて子も好む/宮津昭彦
★白粉花の実をつぶす指若しとす/金子兜太
★おしろいや人は心の裏見せず/稲畑汀子
★おしろいの花のたそがれ白痴の子/成瀬櫻桃子
★路地狭むおしろい花や廓跡/水原春郎
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7月19日(木)

2018-07-22 11:08:50 | 日記
★すずしさに星座の話読みつなぐ  正子
都会では、今ははもう星々を線でつなぎ星座の姿を思い浮かべることが難しくなってしまいました。昔はよく夕涼みなどに出て星空を見上げ、遠いメソポタミアの神話に思いを馳せたものでした。子供たちにとっては、それは時間的にも空間的にも思いの広がる楽しいひと時でした。 (小西 宏)

○今日の俳句
行き交える電車の過ぎて蔦の青/小西 宏
電車が行き交っている間は、向こうにあるものに目が届かないが、過ぎた向こうには蔦が青々と茂っているのが目に鮮やかに飛びこむ。行き交う電車にこの蔦は煽られ揺れていたであろうが。(高橋正子)

○白粉花(おしろいばな)

◇白粉花/横浜日吉本町◇

★白粉の花ぬつてみる娘かな/小林一茶
★おしろいは妹のものよ俗な花/正岡子規
★道端に白粉花咲ぬ須磨の里/正岡子規
★白粉花妻が好みて子も好む/宮津昭彦
★白粉花の実をつぶす指若しとす/金子兜太
★おしろいや人は心の裏見せず/稲畑汀子
★おしろいの花のたそがれ白痴の子/成瀬櫻桃子
★路地狭むおしろい花や廓跡/水原春郎

 白粉花咲けり昭和の母の花/正子
 寺の屋根西は西日の色に照り/正子


◇生活する花たち「蛍袋・時計草・木槿(むくげ)」(横浜日吉本町)
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7月18日(水)

2018-07-22 11:07:18 | 日記
★しがみつくかなぶん捨てて衣を畳む  正子
かなぶんと取り込んだ干し物の情景がありありと目に浮かび、共感とともに、親しさと心楽しさを感じる日常の一場面です。かなぶんを捨てたあとの「衣を畳む」所作が、とりわけ美しく、整然とした日々のお暮らしまでも思われます。(藤田洋子)

○今日の俳句
雨雲の山を離れて合歓の花/藤田洋子
合歓の花を的確に捉えている。愛媛の久万高原などに出かけると、垂れていた雨雲が山を離れていって、合歓の花があきらかに浮かびあがってくるが、このようなところに合歓は自生する。(高橋正子)

○ブラックベリー

[ブラックベリー/横浜市港北区箕輪町]

★ブラックベリーの黒輝きて今朝の晴れ/高橋信之
★蓮寺の結界出ればブラックベリー/高橋正子

ブラックベリー (Blackberry) は、バラ科キイチゴ属の一群の種または1種の低木およびその果実。広義には Rubus 亜属の総称として使う。ただし Rubus 亜属にはブラックベリーのほかにデューベリー (Dewberry) 類も含まれ、それらはブラックベリーから区別することもある。クロイチゴ(Rubus mesogaeus)、ブラックラズベリー (Rubus occidentalis) はいずれもラズベリーであり、(広義でも)ブラックベリーには含まれない。狭義には、 Rubus 亜属の栽培種セイヨウヤブイチゴ(西洋藪苺、学名 Rubus fruticosus)。ただし Rubus fruticosus をさらに多数の種に分割する説もあり、その場合は狭義のブラックベリーも多数の種の総称になる。米国中部原産で、落葉半つるである。開花期は5月下旬から6月で、 結実期は7月から8月上旬である。果実は生のまま食べることも出来るが、多少酸味があるためジャムにして食べることも多い。

◇生活する花たち「カンナ・半夏生・夾竹桃」(横浜日吉本町)
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7月17日(火)

2018-07-17 14:52:31 | 日記
作業中
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