かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2008.12.21 深刻な経済、不況、雇用。

2008-12-21 23:05:01 | インポート
ここ数日、企業経営者や労働組合のみなさんとお会いする中で、日本の深刻な経済、不況、雇用状況について、たくさんの報告をしていただいております。

自動車、電機など製造業は極めて深刻な状況で、生産ラインをストップさせたり、労働時間の大幅な短縮、生産調整はあたりまえとなっています。

自動車や電機は、関連、下請けの中小企業が群馬県内には多くあり、吉井町、藤岡市はその典型的な事例といっていいでしょう。

政府は20日、2009年度政府予算原案を示した。88兆5500億円は当初ベースで過去最大の予算となった。

しかし内容はといえば「?」ではないか。

要は改革の理念的方向と具体策が見えてこない。外需頼みの産業構造の転換と危機に対し、いわゆるバラマキを超えた施策の展開の方向性が見えてこない。

輸出に頼ってきた日本経済が内需の拡大、消費の拡大にむけて、私たちの貴重な税金をどのように使うかが問題です。

菅直人民主党代表代行は先頃、医療介護、林業、農業、自然エネルギーなど新しい仕事、新産業育成など、日本版グリーン・ニューディール政策を提起したいと表明しました。

私も基本的にこの構想に賛成です。さらには地方分権による権限、財源を移譲することが日本再生の基本だと考えます。

現在の危機はきわめて深刻であり、政府主導の財政出動もやむを得ない状況なのかもしれない。

しかし100年に1度といわれる経済危機に対応する、大胆で明確な改革ビジョンのない中での財政支出の拡大は、日本を破局の道に引きずり込む引き金となるかもしれない。

次期選挙の中で政権交代をめざす民主党には、さらなる具体的政策理念を明確化してほしい。

昨日は吉井町内あいさつまわり。

夜は連合群馬大橋会長、阿部事務局長さんたちと懇談会。


2008.12.20 12月定例県議会終了

2008-12-20 02:30:34 | インポート
     
                      議会棟前にて

12月19日、12月県議会が終了しました。

19日の本会議ではリベラル群馬を代表し、後藤克己県議が厚生文化第17号、18号、19号議案に反対討論。

関口茂樹県議が第20号議案、八ッ場ダム建設事業の早期完成を求める意見書と、第22号議案、県議会議員の政治倫理の確立に関する決議に、反対討論を行いました。

いずれも論理的かつ説得力のある、聞きごたえのある反対討論でした。

自民党の賛成討論を含め、討論の府としての県議会がようやく活発化してきたと感じた最終日でした。

中小企業支援、農業者支援、中山間地域政策、県政への不当な働きかけの公開、様々な政治課題について論議を深めた今議会でした。

最大の成果は、国道462号下久保ダム沿いに3つの橋の建設決定を、県土整備部より表明させたことでした。

       地元要望を、およせください。

夜は藤岡警察年末警戒に参加。警察官、住民のみなさんのご苦労に感謝です。


2008.12.19 不当な働きかけ全面公開にむけ 大澤知事に再度申し入れ。

2008-12-19 14:51:20 | インポート
     

すべての県議会議員等の働きかけを全面的に公開し、県政から不当な働きかけを排除する。これが私たちリベラル群馬の基本姿勢であることは、再三明らかにしてきました。

しかし大澤知事から最終提案されたものは不当な働きかけを公開するにあたって県議会議長、県議による代表者会議、知事のフィルターを通った不当な働きかけを公開するというものです。

私たちはこの知事提案に問題ありとし、以下のような申し入れを昨日、大澤知事に行いました。申し入れは以下の通りです。

                           平成20年12月18日
 群馬県知事 大澤正明 様
                         リベラル群馬
                              代表 黒沢孝行

   職務に関する働きかけに対する対応修正案の撤回を求める要請

 本日の代表者会議において、上記の修正案が示され、働きかけの不当性・公表の判断に議長、知事が関与するという仕組みが示されました。

 しかし、全国でも議長・知事が関与するなどという制度は例がありません。このように不透明な仕組みを加えること、そして、議員だけを特別扱いすることに県民の理解は到底得られないと考えます。

 また、執行部の判断に疑義が生じ、第三者の意見を仰ぐケースがあったとしても、弁護士など中立かつ専門的な見地から意見を述べられる立場の人物から仰ぐべきです。議員として自身も働きかけを行う当事者でもある議長が中立的な意見を述べることができるとは考えられません。そもそも、執行部の運用に議員が疑義を持つケースというのは、議員としては「公正な職務の執行を妨げてはいない」と考えている訳ですから、むしろ、公表して県民に判断を仰げばいいことであると考えます。

 知事は、9月定例議会において「実効性を確保していくためには、職員が県民のための県政であることをしっかりと認識するとともに、不当な働きかけには県全体が毅然として対応することが大切」と答弁しました。しかし、修正案のように不当性の判断に議会の関与を認めれば、職員が毅然とした対応をとることは不可能となり、制度はまさに実効性を失い「骨抜き」となることは明白です。

 改革は「県民」の側を向いて「県民」のために行わなければなりません。知事が「制度化の目的は、透明性が高く、県民から信頼される県政を行っていくため」と答弁したその趣旨を貫徹していただき、県民の側を向いた改革を断行することを強く求めます。

 以上の理由から、修正案を撤回し、少なくとも9月議会段階で示された案に基づいた制度化を強く求めます。

            群馬県議会・リベラル群馬
            代 表 黒沢孝行 岩上憲司 
                 塚越紀一 大沢幸一 塚原仁 
                 今井哲  関口茂樹 角倉邦良 後藤克己



昨日は午前9時より県議会で陳情処理。北関東ユニオンのみなさんと県労働政策課に申し入れ。

厳しい雇用状況におかれた外国人労働者、非正規雇用者、正規雇用者の実態が浮き彫りになりました。

午後1時より大澤知事に申し入れ。午後1時30分から前橋赤十字病院の建て替え、移転問題について県議会全員協議会でヒアリング。中座し藤岡へ。



藤岡行政事務所主催の「県政懇談会2008in藤岡」に参加しました。

群馬県多野・藤岡地域の課題について、金井達夫西部県民局長のお話と質疑。終了後懇親、懇談会。

その後は吉井町に戻り、吉井ライオンズクラブの忘年会に参加。吉井町のこと、景気のこと、高崎合併のこと、楽しくも厳しい年の瀬の忘年会となりました。


2008.12.17 県議会地域活性化対策特別  委員会質疑 - 国道462号、橋梁3ヶ所建設を正式表明 -

2008-12-17 11:55:48 | インポート
昨日は地域活性化対策特別委員会で質疑を行いました。

① 国道462号の線形不良改善にむけて神流町にとって朗報です。下久保ダム沿い法久橋から神流町よりの線形不良について県土整備部として、長大橋(100m以上の橋)を含む3ヶ所の橋梁建設を来年度から着工することを正式に表明しました。

ここ20年間、地元からの悲痛の叫び、要望であった国道462号線形不良改善にむけて3ヶ所の建設は大きな前進となります。

上野村の道路改修については、国道299号砥根平から黒川までの拡幅について質し、調査をすすめ建設にむけて前向きな答弁をいただきました。県道上野・下仁田線の拡幅についても強く要望しました。

② 中山間地域の再生について

限界集落の県の調査結果と評価について質しました。県庁内横断的な中山間地域対策本部を、知事ないし副知事をトップに対策本部をつくるべきと要望。

③ 外国人研修生、技能実習生について人権無視の労働実態を把握し、改善せよと強く要望しました。

④ 中小企業への支援、融資の拡大にむけ県産業経済部長の一層の働きかけを強化すべきと柿沼部長に要望。

⑤ コンビニエンスストアの24時間営業の問題点、トラブルの改善にむけて、商政課が相談等にしっかり対応すべきと要望し、対応するとの答弁。

⑥ 富岡製糸場世界遺産化実現にむけて県としての戦略について質しました。市町村との連携を強化することを確認。

⑦ 八ッ場ダム建設にとって重大な意味を持つ国道145号の道路予定地買収20%弱未買収であることを確認しました。

この道路が建設できないと本体工事、生活再建、事業が滞り、予定のダム建設完成日程がさらに延びる可能性があります。

国交省や県は、これ以上の建設延期はないと断言しており、国道145号が完成できるかどうか極めて深刻な問題として浮上しています。引き続き注視していきます。

委員会終了後、県議会内で陳情処理。

夜は県庁富岡高校野球部OBと懇親会。富高野球部の甲子園にむけて応援強化で一致。


2008.12.16 『反貧困-「すべり台社会」からの脱出』 湯浅誠氏-大沸次郎論壇賞受賞

2008-12-16 02:03:04 | インポート
     

湯浅誠氏が朝日新聞第8回大沸次郎論壇賞受賞しました。

受賞作は『反貧困-「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書2008年4月発刊)だ。

格差社会、貧困、日本の大きな社会問題になる中で、貧困に苦しむ人や、ホームレス支援運動をすすめる現場からの報告と日本の現在の貧困の質、原因、そして支援のため、自立のための社会的支援策の必要性を訴えている労作である。

湯浅氏というより、湯浅君と敢えて呼ばせてもらうが、彼のような東大出のある種エリートが徹底的に現場にこだわり、日本社会の矛盾のるつぼであるホームレスの支援運動に参加していったひとつのきっかけになったのは、平和運動の現場経験だったのかもしれない。

以前に私のブログでも少し触れたことがありますが、湯浅君と知りあったのは彼が東大在学中の1991年の第1次湾岸戦争反対運動の中です。

リキみのない自然の風体で運動の現場にたっていた湯浅君。

受賞のインタビューの中で彼は『「貧困は彼らはかわいそうだから、何とかしてあげましょう」という問題ではなくて、私たちの社会をどうしていきたいのか、という問題なのです。』と語っています。

日本に住む人々誰でもが「すべり台社会」の中ですべり台をすべり落ちる可能性をもつ仲間であることを強調しているのです。

群馬県の中でも不況により非正規、正規を問わず解雇が現実のものとなっています。ホームレスになってしまう人々も増えているかもしれない。

県は昨年ホームレス支援を求める市民団体や私の要望に対して、市町村で対応してもらいたいと冷たい対応でした。外国人労働者に対しても同様の反応です。

群馬にも大きな貧困の影が忍び寄ってきています。都会だけでの問題ではなく私たち県民全体の問題となってきているのです。

湯浅君は本の終章で強い社会をめざして反貧困のネットワークをと呼びかけています。

彼の強い社会とは人間としての弱さを自覚し共生力、共感力のある強い社会である。

日本が経済大国から転落する中で強い日本をなどと、やたらと強いを強調する風潮が一部にあるが、自らの弱さを自覚しない日本は、もろい日本と同義語であると私は考えます。

一度、湯浅君を群馬に呼んで講演会を開いてみたい。

昨日は県議会で県有地等の取得・処分に関する特別委員会。政治家の不当な口ききは、全面公開でしか抑止できない。

午後はリベラル群馬県議団会議。終了後吉井町に戻り地域まわり。

夜は神流町の若手経営者のみなさんと忘年会。