かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2011.12.4 群馬県を6次産業化のトップランナーに

2011-12-04 01:10:36 | インポート
6次産業化は日本の1次産業と中山間地域の再生にむけての切り札政策である。

私も選挙区であった神流町、上野村の激しい過疎化、高齢化、少子化により、厳しい状況となっており、再生にむけて県として中山間地域再生条例制定を訴えてきた。

どんな施策を展開するにしても、雇用の確保と所得の向上を実現する産業育成が不可欠である。そのために農山漁村6次産業化の推進が必要となる。

基本的な考え方は、「雇用と所得を確保し、若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため、農林漁業生産と加工・販売の一体化や、地域資源を活用した新たな雇用を促進する。」その考え方のもとで農山漁村地域の再生、活性化を実現するというものである。

私は11月30日、12月1日と群馬県の川場村の取り組み、農水省へのヒアリングを行った。

川場村は役場の中に6次産業化推進室をつくり、川場村すべてがブランド化できるように取り組んでいるとのことである。先進的な取り組みは群馬県だけではなく、関東地域のトップランナーになっている。

農水省の担当者からのヒアリングでちょっと驚いたのは、6次産業化法に基づく認定事業計画の件数は全国ですでに402件あるが、群馬は1件で昭和村のグリンリーフだけであるという。

群馬県は大消費地の首都圏と隣接しており、1次産品の加工への問題意識が弱いのかもしれないとのことである。

しかし、群馬県でも農業や林業の従事者の所得は下がり続けており、いかにして付加価値を付け、所得アップを図るか、これにかかっているのである。

ちなみに、川場村の道の駅で売られている「雪ほたか」のおにぎりは1個240円である。普通のおにぎりの2倍となっている。

6次産業化推進による中山間地域の再生のトップランナーになるポテンシャルを群馬県は持っている。また、群馬県の1次産業がTPPを乗り越えていくためにも必要である。

群馬県の6次産業化を大きく推進させるために、県の施策と体制をどのようにつくっていくのか、早急な議論と政策化が不可欠である。

昨日はボーイズリーグ開会式、大学勉強会、吉井ライオンズボランティア活動。忘年会を2つ。