かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

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2009.10.8 「知事抹殺」を読む

2009-10-08 02:38:34 | インポート
            

佐藤栄佐久、前福島県知事の「知事抹殺」(平凡社2009年9月発刊)を一気に読み切りました。

佐藤前知事は、参議院議員を経て1988年に福島県知事に初当選以来、連続5回当選。東京一極集中、原発問題、道州制などで政府の方針と対立し、「闘う知事」と名を馳せた人である。佐藤前知事に私は一度だけお会いしたことがあります。

東京電力福島第1・第2原発で故障や、ひび割れ等の損傷を隠すために長年に渡って点検記録をごまかしてきたことが明らかになった「事件」が2002年8月に発覚。そして2003年4月には東電の持つ福島、柏崎の17基の原発が運転するに至った。

まさにその異常時に原子力発電の規制を強化するための方策を模索していた金田誠一衆議院議員や中村敦夫参議院議員(当時)らとともに福島県庁に佐藤前知事を訪ね、意見交換をさせていただいた。佐藤元知事は日本の原子力発電政策の欠陥と改善の必要性を強く私たちに訴えてくれました。

その前知事が、親族の談合事件との絡まりで逮捕起訴されたのである。これは尋常ではない事件だと。

原発推進=国策に徹底的に闘ってきた知事だから狙われたのかとも考えました。

高速増殖炉「もんじゅ」について、プルサーマル計画、エネルギー自由化、情報公開、核燃料税について、安全規制強化など、原発に慎重な立場から国とことごとく対立してきた結果が逮捕・起訴なのかと。

さらに道州制に反対し、都道府県、市町村の分権強化こそが必要と強く訴え続けた佐藤知事。

「知事抹殺」は「つくられた福島県汚職事件に抗議」し「私はなぜ殺されたのか」その元知事の声をぜひ聞いて欲しい1冊です。

昨日は県議会、総務・企画委員会質疑。夜は国道254号バイパス買収説明会で吉井支所へ。