かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2009.9.19  前原誠司国交大臣  八ッ場ダム中止で会見、群馬県議会9月定例会開会

2009-09-19 05:14:58 | インポート
前原誠司国交大臣が八ッ場ダム建設を中止し、地元住民の生活再建に全力をあげると記者会見した要旨(上毛新聞より)を是非読んでもらいたい。

-中止に向けて、どういう手順を踏むか。

1952年以来、住民には想像を絶する労苦をかけた。ダム建設予定地では当初は誰もが反対だった。地域から離れたり、隣人との人間関係が悪くなったり、さまざまな苦労を超えて建設容認に傾いていった歴史的経緯がある。ぜひ理解いただき、本体工事中止の方向でまとめたい。

大事なことは(地元の)苦労した思いを持って要望をうかがい、それに沿った形で解決策を模索していくこと。補償措置、法的な枠組み、財政的な裏付けを含めて行いたい。(民主党が)野党の時、補償措置の法律案を作っている。

連休中に(地元に)行き、経緯、思いを真摯にうかがう場を作ってもらえればありがたい。知事や首長とも懇談したい。いずれにしても本体工事は中止。丁寧に対応し、事後策を考えたい。


-中止の場合、流域都県が事業費の返還を求めている。

法整備の中に、検討項目として考える。

-地元の話も聞かずに中止するのかと反発の声がある。

(党として)何度も視察し、地元と話してマニフェストにした。話を聞かずにというのは事実認識が違う。党の考え方を決めてマニフェストを掲げ、選挙を戦い、政権を預かった。

地域の労苦をしっかり認識した上でマニフェスト通りやるという立場だ。やみくもにやるわけではない。補償措置を検討する中で約束したことを全うさせてもらう。


-中止した方が費用が高くなるという指摘がある。

(中止は)変わらない。140以上のダム、導水路が建設中、建設計画にある。事業仕分けをしなければならない。八ッ場、川辺川ダムは入り口だ。

一つの損得という問題で考えず、今後の河川行政、公共事業の在り方を見直していく入り口との認識をもっていただきたい。個別の事業だけで判断するものでない。

改正河川法は二つの理念が持ち込まれた。住民との対話、環境への配慮。できるだけ、ダムに頼らない河川整備を考えていきたい。山を手入れし、保水能力を上げていくのも大事だ。

ダムを造ると砂がたまる。しゅんせつ費用が発生し、河口に砂の供給が減ることで海岸の浸食が起きる。護岸整備をしなければならない。小さなところだけで、損得を考えるのでない。ダムを全否定するわけではないが、河川改正法の趣旨を生かしたい。


さすがである、すばらしい。地元住民の不安に応え、各自治体への目配り、河川、公共事業の構造的問題のポイントをおさえ、生活再建法への言及。

公共事業の今後の改革方向。現段階では満点大臣ではないかと思える受け答えでした。

地方分権とセットでこの改革方向を持続していけば必ず真の意味で地域に役立つ公共事業が実現できる。そのためにはその受け皿となる自治体と自治体役割が重要になる。

一刻も早く八ッ場現地で地元の住民との話しあいをもっていただき、地元住民の生活不安に応えて欲しい。

9月県議会が昨日より開会しました。政権交代後初の県議会です。173億円の補正予算の検証、総務・企画常任委員会では、富岡製糸場の世界遺産化など様々な課題について質疑していきます。

八ッ場ダム中止後の生活再建のあり方についても論議が深まればと考えています。

       

昨日は早朝街宣、小串消防署前。県議会。終了後、竹林伐採、再利用についてヒアリング。

藤岡土木で国道254バイパス買収で懇談。事務所で陳情、角倉後援会役員会。