かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2008.6.30 イビチャ・オシム サッカー前日本代表監督

2008-06-30 14:23:53 | インポート
イビチャ・オシム。サッカー前日本代表監督。昨年11月に脳梗塞で倒れ、日本代表監督を退任しました。

現監督の岡田ジャパンに大いに期待し、必ずワールドカップに導いてくれると信じていますが、オシム氏の病気退任は本当に残念でした。

「オシムの言葉」に代表されるように、深い思索と機知にとんだ言葉は、哲学者そのものであります。オシム氏は監督就任にあたり「私は日本サッカーを日本化するつもりだ」と宣言しました。

外国人であるオシム氏が「日本サッカーを日本化する」と発した言葉に「はっ」とさせられました。

日本は今、国際化、グローバル化の大波に揺さぶられる中で、偏狭なナショナリズムに走る傾向が、ここ数年垣間見られました。政治の世界も同傾向が一部にあることは、否定しがたいことです。

今、日本人であることとは何か。日本人であり国際人であることとは何か。原点に立ち返って考えなければなりません。

オシム氏は、私たちに問いかけ、呼びかけます。
「日本人でさえも日本を分かっていない」
「人と異なるものを追求しよう」
「日本人の特性とは何だろう?」
「何でも自分で解決する能力を養おう」
「ロボットになってはならない」


オシム氏は、真の自立精神を日本人は持とう自分に「誇り」を持とう、とサッカーを通して、私たち日本人にメッセージを送ってくれた。いや、今も送りつづけてくれます。

病気から回復し現場に復帰しつつあるオシム氏。
言ってはいけない言葉になってしまいますが、日本代表オシム監督の勇姿と試合を見たいと考えるのは、私だけでしょうか。
     

      
          イビチャ・オシム 著 日本人よ! 2007年 新潮社 発行