かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

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2008.6.18 「戦後保守政治の軌跡」を再読

2008-06-18 06:22:59 | インポート
     
               初版1982年3月 発行・岩波書店

本書を読むのは5度目である。
戦後保守政治とは何か?1960年生まれの私にとっては、戦後政治史を学ぶための基本となった本です。

後藤基夫(朝日新聞)、内田健三(共同通信)、石川真澄(朝日新聞)の日本を代表する、すぐれた政治記者であり、名物記者であった3人が座談により、敗戦後から1981年までの36年の「戦後保守政治の軌跡」を語りあうのである。

1981年からすでに27年がたった今、戦後保守政治の終わりが近づく中で私たちは、戦後保守政治の功・罪をどのようにとらえるのか。それは、「戦後政治を継承、発展させる」ことを、活動のモチーフにしている私にとって、きわめて大きな課題であり続けています。
政治とは徹底して「現実」であり「現在」であります。その一方で政治は、未来にむけて理想の社会を実現するための「手段」であります。

私たち政治にかかわる者は、理想と現実のはざまで格闘しつづけなければなりません。その意味で本書は、私の原点であり、改革にむけての自分なりの戦略づくりの指標であります。
5度目の読破でありましたが、読むたびに受ける感想は違います。だからこそ名著といえるのかもしれません。

とりわけ、本書発行者の1人である石川真澄さん(2004年没)は、私にとって政治とは何か、政治家とはどうあるべきかを、教えていただいた方でした。
石川さんがご存命でしたら、今の政治のありよう、そして私の政治活動について、ふと聞きたくなることが年に何度かあります。必読書です。おすすめします。