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『史記』樊酈滕灌列伝

2018-07-07 10:18:22 | 四書解読
舞陽侯樊噲は、沛の人なり。屠狗を以て事と為す。高祖と俱に隱る。初め高祖に從い豐に起こり、攻めて沛を下す。高祖、沛公と為るや、噲を以て舍人と為す。從いて胡陵・方與を攻め、還りて豐を守る。泗水の監(索隠:案ずるに、監は、秦の時の御史監郡なり)を豐下に撃ちて、之を破る。復た東して沛を定め、泗水の守を薛の西に破る。司馬イ(“尸”の中に“二”の字)と碭の東に戰う、敵を卻け、首を斬ること十五級、爵國大夫(官大夫、爵六級)を賜わる。常に沛公に從い、章邯の軍を濮陽に撃ち、城を攻めて先登し、首を斬ること二十三級、爵列大夫(爵七級)を賜わる。復た常に從う。從いて城陽を攻め、先登す。戶牖(ユウ)を下し、李由の軍を破り、首を斬ること十六級、上閒爵(戦国時代の爵名であるが、秦の二十爵中に在らず)を賜わる。從いて東郡の守尉を成武に攻め圍み、敵を卻け、首を斬ること十四級、捕虜十一人、爵五大夫を賜わる。從いて秦の軍を撃ち、亳の南に出づ。河閒の守、杠里に軍す。之を破り、趙賁の軍を開封の北に撃破し、敵を卻け先登し、候一人、首六十八級を斬り、捕虜二十七人を以て、爵卿を賜わる。從いて楊熊の軍を曲遇に攻め破り、宛陵を攻め、先登して、首八級を斬り、捕虜四十四人、爵封を賜わり賢成君と號す。從いて長社・轘轅を攻め、河津を絶(わたる)り、東して秦の軍を尸に攻め、南して秦の軍を犨(シュウ)に攻め、南陽の守齮を陽城に破る。東して宛城を攻め、先登す。西して酈に至り、敵を卻け、首を斬ること二十四級、四十人を捕虜にしたるを以て、重封を賜わる(集解:張晏曰く、禄を益すなり)。武關を攻め、霸上に至り、都尉一人、首十級を斬り、捕虜百四十六人、降卒二千九百人。項羽、戲下に在り、沛公を攻めんと欲す。沛公、百餘騎を從え項伯に因りて面(まのあたり)り項羽に見え、閉關の事有る無きを謝す。項羽既に軍士を饗し、中酒(集解:張晏曰く、酒酣なり)にして、亞父謀りて沛公を殺さんと欲し、項莊をして劍を抜き坐中に舞わしめ、沛公を撃たんと欲す。項伯常に之を肩蔽す。時に獨り沛公と張良とのみ入りて坐するを得。樊噌は營外に在り。事急なるを聞き、乃ち鐵盾を持ち入りて營に到る。營の衛、噲を止む。噲直ちに撞きて入り、帳下に立つ。項羽、之を目し、問う、誰とか為す、と。
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