平成30年3月に長崎在住の同級生だった叔母が亡くなりました。
私は公益社団法人日本吟道学院の所属で、慶弔には大抵詩吟を吟じる用意をしています。
でも殆ど吟じる機会はありませんでした。
でも今回だけは、一周忌席上、自ら手を挙げて吟じさせて頂きました。お聴き下さい。
あい子様の一周忌にあたり「哀悼の詞」を心を込めて捧げます
あい子あい子 想うこころよ 届けよと
問うて過ぐる一年 嗚呼懐かしむ
中和なる 寒花晩節 君の訓え
皆語り合いかつ語り継ぐらむ
弥生や 桃花の道に踏み迷い
戻らぬ君を永遠に忘れまい
詩のこころ あい子さんは私と同級生で、幼ない頃から堤や畑や神社で一緒に遊び、
大人になってからは一緒に好きなお酒を酌み交わしながら人生についてお話をしました。
一周忌にあたり改めて懐かしい七十数年間が想いだされます。
中和とは偏らず調和が取れていることで、寒花晩節(寒い冬の花はいつ迄も香りを保つ)
つまり人生を終える迄節義を保ち続けるという考え・生き方を教えてもらいました。
今頃はきっと、二月(如月)に咲きほこった花(梅、蕗、福寿草、仏の座・・)、
三月(弥生)に咲く花(桃、沈丁花、木蓮・・)に囲まれ、お酒を嗜んでいることでしょう。(合掌)
ではまたお会いしましょう。