日本児童文芸家協会の友人、深山さくらさんから新刊絵本をご恵贈いただきました。絵は松成真理子さんです。
『かえるのじいさまとあめんぼおはな』(教育画劇刊)です。
担当編集者はMさんでしょうか。
深山さくらさんは山形のお生まれです。ですからこの絵本もそういった土着的な匂いがして、それが物語に温かみを醸し出しています。
民話風の語りですすめられるこの絵本に出てくるカエルのじいさまは、どことなく憎めないカエルです。
深山さんがお作りになったキャラクターを、松成さんが見事にデフォルメして、カエルもあめんぼも、表情がとっても豊かです。
カエルのじいさまは、「くうつもりもねぇ あめんぼを、にひきくった。いなごは ふとって うまかった」と悦にいりつつも、「やせっぽちの あめんぼなんぞは、はらのたしにもならねぇとしっておったのじゃが」と自虐的心境におちいります。
おまけに、「やっぱりくわんほうが よかったとおもった。ただ、にがいだけじゃった。」とちょっぴり後悔の気持ちまでひそませながら。
そこに、「にがいだけじゃった」あめんぼうの娘があわられ・・・。
このあめんぼうの少女が奇想天外な行動を起こし、カエルのこころをゆさぶります。
深山さんという方は、とてもしなやかな発想の作家とお見受けいたしました。
さあ、物語はどんな風に展開していくでしょう。
文章と絵が見事なハーモニーを奏でながら、いよいよラストへと。
田んぼに落ちる、水のわっか、涙のわっか、雨のわっかの使い方がとてもお上手で、効果的な余韻を残していました。
みなさん、ぜひ、このダイナミックかつ繊細な絵本をお読みになってみてください。
『かえるのじいさまとあめんぼおはな』(教育画劇刊)です。
担当編集者はMさんでしょうか。
深山さくらさんは山形のお生まれです。ですからこの絵本もそういった土着的な匂いがして、それが物語に温かみを醸し出しています。
民話風の語りですすめられるこの絵本に出てくるカエルのじいさまは、どことなく憎めないカエルです。
深山さんがお作りになったキャラクターを、松成さんが見事にデフォルメして、カエルもあめんぼも、表情がとっても豊かです。
カエルのじいさまは、「くうつもりもねぇ あめんぼを、にひきくった。いなごは ふとって うまかった」と悦にいりつつも、「やせっぽちの あめんぼなんぞは、はらのたしにもならねぇとしっておったのじゃが」と自虐的心境におちいります。
おまけに、「やっぱりくわんほうが よかったとおもった。ただ、にがいだけじゃった。」とちょっぴり後悔の気持ちまでひそませながら。
そこに、「にがいだけじゃった」あめんぼうの娘があわられ・・・。
このあめんぼうの少女が奇想天外な行動を起こし、カエルのこころをゆさぶります。
深山さんという方は、とてもしなやかな発想の作家とお見受けいたしました。
さあ、物語はどんな風に展開していくでしょう。
文章と絵が見事なハーモニーを奏でながら、いよいよラストへと。
田んぼに落ちる、水のわっか、涙のわっか、雨のわっかの使い方がとてもお上手で、効果的な余韻を残していました。
みなさん、ぜひ、このダイナミックかつ繊細な絵本をお読みになってみてください。