「また、ソーメン？」

我が家の話ではない。
それなのに、我が家の話になってしまった。

ピアノの先生をしている友達から聞いた話。

夏休み中のレッスン時に、小学三年生の男の子が突然ピアノを弾くのをやめて
「毎日、毎日ソーメン！　それも具なし！」
「もういやだ～」って。
レッスン中だから、ビックリしたけど、すごく迫真に迫る感じでインパクトあったよ。
本当にソーメンは飽きた！って顔してたもん。

その話をなにげに聞いていた娘。
我が家はあまりソーメンはしないのに、
久々に出すと
娘が「また、ソーメン？」ときた。

「また、ソーメン？って、なに？」と私。
しかし、私もあの話を聞いて以来、そんな気にはなっていた。

言葉の影響力、恐るべし。

だんぜん面白い 「おなじ屋根の下で」

ちょうど昨日のお昼に再放送をしていた。
ＮＨＫハイビジョン「おなじ屋根の下で」。
この番組は大好きなので、見ることができると嬉しい。

ある家族の風景をテレビカメラが淡々と追うドキュメンタリーだ。
昨日は山形の柔道が好きな一家と、
北海道の漁業を営む一家が紹介された。


山形の家族は
７０代のおばあちゃん、同じ年の４０代夫婦、そして高校生と小学生の娘たちの五人家族。
この夫婦は大学の柔道部で知り合ったそうで、
自宅一階が道場になっている。
娘二人も柔道をしている。

家族で柔道をしているところ、
朝早くお母さんがお弁当を作っているところ、
高校生の娘をお母さんが車で駅まで送っていくところ、
小学生の娘の参観日に夫婦そろって行くところ、
はたまた花火大会に行くために娘がおばあちゃんに浴衣を着せてもらっているところ、などなど。
いろんな場面が次々に出てくる。

私が一番じっくり見てしまうのはいつも食卓の風景なのだが、
昨日はフランパンごとどんと食卓に乗ったスパゲティが圧巻だった。
たぶんナポリタンだと思う。
いろんな野菜が入っていて、ケチャップの色も鮮やかだ。
それをよそって食べる。
お代わり自由。
おばあちゃんも一緒のテーブルについて、ナポリタンを食べていた。
カラフルな色のコップが卓上に。

北海道編では、
夫が漁に出かけるとき用に作っているおにぎりが実に美味しそうだった。
妻がちゃちゃちゃと手際よく握るおにぎり。
海苔を包んだあとに、手に醤油をつけて、さらに握る。
醤油のてかてか加減がなんとも美味しそうだった。
漁船の上で食べていたそのおにぎり。
その夫の嬉しそうな顔が美味しさを物語っている。

どの家族を見ても、飽きない。
面白いなぁとつくづく見入る。

私は一時間ドラマよりこっちの番組の方がだんせん面白い。
だんせん惹かれる。
もっともっといろんな家族を見たいと思う。