暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

アルトリコーダー

2020-08-11 18:01:04 | 日記
ドラマを観ていて、笛を吹きたいな、と思いついた。

ドラマの中で郷土舞踊の笛を吹く様子を見て、吹きたくなったのだ。


笛といっても、小学校から授業で使っていたのは、縦笛で、もうひとつ、世田谷区の私がいた小学校では、児童用の横笛があり、両方を習っていた。

横笛は、フルートを吹くようにして音を出すもので、樹脂製の児童用のものではあるが、音の出し方は難しかった。

穴に向かって、口角を両端の方に引っ張った口つきをして、息を吹き出すと音が出る。

理屈はわかるが、うまく音が出なくて、音楽の授業が苦痛だった。

中学に進学すると、その横笛は在籍した小学校が独自に習得させようとしていたもので、他の小学校から来た生徒たちは縦笛だけだった。

助かった! と思った。

中学の音楽の先生は、男性の先生で、毎回宿題に作曲してくることになっていて、うちにはこれしか楽器がないし、オルガンやピアノを子どものころに習っていたわけでもないので、譜面の読み方に苦労した。

作曲もうまくはできなかった。


そのうち、中学2年になるとき、私は東京から横浜に転校したので、新しい中学では、その作曲の宿題もなく、良かった。

神奈川県は、当時アチーブメントテストと言って、1年、2年も学年末にすべての教科の県の一斉テストがあり、それが、公立高校への入試に判断材料の比率が高く、1年も2年もまんべんなく授業を習得しておく必要があった。

それで、音楽も美術も、体育も、先生方が熱心で、生徒たちはまじめに学習していた。

音楽では、縦笛、すなわちリコーダーは、みな小学校のとはちがう少し複雑な構造をしたリコーダーを使っていたので、お揃いになるように、母に買ってもらった。

新しい学校の音楽の女性の先生は、リコーダーにも力をいれて指導した。

3年の後半では、クラシックの曲の一部が試験の課題に出た。

そのクラシックの旋律は、下のドまでしかないリコーダーでは出せない、さらに下のシがあった。

それは、そのリコーダーでは音を出せないので、その音は無音でよい、という指示だった。

一生懸命練習して、試験の演奏はうまくいった。 リコーダーには、ちょっと自信がついた。

高校の音楽選択では、笛は授業でやらなかった。

合唱や、名曲の鑑賞が主な授業だった。


さて、リコーダーが欲しい、と思った私は、ネットで調べてみると、中学までで使っていたリコーダーは、ソプラノリコーダーだとわかった。

最近は、中学校で、授業に使うのは、アルトリコーダーで、音域も広い。

ソプラノリコーダーは両手の指で音を全部ふさぐとドが出るが、アルトリコーダーは、左手の指4本をふさぐとドになる。

入門本もついたセットで、アルトリコーダーを買った。



マンションでは、どこかの部屋でピアノの音がする、と問題になった。

時間帯が住人の気に障ったのか、掲示物に、ピアノの音を出すのは注意してほしい旨、書かれていた。

だが、アルトリコーダーは、テレビの音程度なので、購入してから、夫とは別の部屋で練習していても、夫はいまだにリコーダーを購入したことさえまだ気づかずにいる。

ちょっと長めのいい曲が譜面を見ずに吹けるようになったら、ご披露しようかと思っている。

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