NHKのドラマ「第二楽章」が、今夜ある。
毎週楽しみに見ている。今夜ももちろん見る。
羽田美智子さんが、42歳の独身のバイオリニスト役を演じていらっしゃる。
ネットで見ると、実際は44歳で、ご結婚もされているということだ。
トレンディドラマに出演されていたが、もうその世代の方たちは40代なのだ。
しかし、その変わらぬ美しさは、感心してしまう。
最近は、ご結婚後も女優さんやタレント業を続けている女性が多い芸能界だが、
主婦がパートや、ましてフルタイムの正規従業員などで働いていくのは大変だ。
それを、時間の不規則なエンターテインメントの世界に身を置いて、男性とも
互角に、またはそれ以上に活躍をされるのは、それだけで、ひとつの能力だ。
体力も並はずれたものを持っていなければ、仕事に穴を開けずに、続けていくことは
できないだろう。
その点、会社勤めの女性は、何かあれば、休暇が取れたり都合はつく事が多い。
友人に映画のスクリプター(「記録」ともいう)をしている女性がいるが、報酬も
本人が契約時に交渉し、決めるという。
それも、本人が勝手に報酬を高く契約して、相場が上がるようなことをしては
いけないのだそうだ。
難しいところだ。
自由業は、体が資本だし、常に向上心を持って努力して、才能を磨いていかないと
いけないのだろう。
スクリプターの友人から見ると、サラリーマンを引退したうちの夫のように
年金で食べていくことはできるというのは、うらやましいと言っていた。
年を取っても、働いていかないと、収入が絶たれてしまうし、その道一筋に
やってきたので、そのような人を事務員に使ってくれるところもないだろう、とも
言っていた。
しかし、作品を完成させ、それが高評価を受けたときの達成感は、サラリーマンをやってきた
人には得られないこの上ない喜びであろうし、また次の作品への活力となるだろう。
製作中は、仕事の面白さを生きがいに充実してはいるだろうが、我々には想像も
つかないほどの、プレッシャーの中で、毎日を過ごしているのだと思う。
女優さんに離婚をされる方が、一般人より多いような気がするのも、お仕事柄
私生活との両立の難しさを物語っているようにも思う。
もちろんどちらもうまくこなしておられる芸能界の女性もたくさんいらっしゃることは
存じている。
などと、ドラマを見て、ひとりの女優さんから、いろいろなことを考えてしまう。
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