暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

ホットケーキ

2016-01-18 19:47:30 | 料理
「卵を使ってね」

「牛乳も飲んじゃってね」

と言われていたので、前に買っておいたホットケーキミックスで、ホットケーキを作ることにした。

150g入りの小袋が4つ入ったお徳用のホットケーキミックスである。

ひとつの袋では、卵が1個、牛乳が100mlあれば、厚めのホットケーキが3枚も焼ける。

写真はお借りものであるが、こ~~んな感じ。


     


今までホットケーキといえば、フライパンにサラダオイルを引いて焼いていた。

そうすると、こんな感じの焼け具合にはならない。

今回は、袋の説明書を読むと、油をひくとは書いていない。

で、表面加工の小さめのフライパンで、レシピに忠実に焼いてみた。

なんと、お店で食べるホットケーキのような、きつね色の均一の焼け具合だ。

おいしそう


食べてみた。

あららー、おいしいっ!!

小さいころ、母に連れられて、幼い姉と私は自由が丘の駅前にある喫茶店に休みの日によく行ったものだ。

そのときのホットケーキを彷彿とさせる。

母はナイフでバターを塗り、2枚重ねたホットケーキの間に半分のバターをはさんだ。

ナイフとフォークで、食べやすいひと口大にカットしてくれて、その上から、たっぷりのメープルシロップをかける。

フォークで刺して、ぱくぱく食べた。


ときには、ホットケーキではなく、小えびの入ったマカロニグラタンを食べる日もあった。


店で3人でテーブルを囲んだ、そのときの光景が目に浮かぶ。

私たちは小さかった。

母も若かった。


母は、食べないで、コーヒーを飲んでいた。

私たちが食べきれないで残すと食べてくれた。


母は、姑と小姑のいる家から、勤めが休みの日曜日になると、私たち姉妹を街に連れ出した。

私たちが家にいると、勉強家の叔母がうるさがるので、母は私たちを外に連れて行ったのだ。


店でテーブルの向かいに座っていて、黙り込んだしまった母に、

「どうしたの?」

と、聞いたことを思い出した。

今思うと、母は私たちを不憫に思って、泣いていたのだと思う。


母と姑はよく言い合いをしていた。

母は姑に私たちを預けて、学校で働いていたのだ。

夕方、母が勤めから帰ると、玄関まで一目散に抱きつきに行った。



ホットケーキは、3枚のうち、1枚は食べきれないので、ラップに包んで冷凍しておいた。

きょう、冷凍のホットケーキをおやつに食べるため、電子レンジでチンをして、食べてみた。

あららー、またおいしいーーー!!


ホットケーキを食べると、幸せな笑顔になってしまうが、小さい日も思い出してしまうのだ。


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