暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

公務員試験の役所の失態

2017-09-30 19:13:49 | 日記

40年前のことだ。

大学4年生だった。

このころ、企業は4年生の10月1日が会社説明会の解禁日で、企業はこの日に初めて大学生に対して説明会を開催することができた。

そして、入社試験の解禁日は、11月1日だった。

ということは、大手企業は一斉に10月1日に開催するので、学生は第一志望の会社にしか説明会に出席することはできないのだった。


公務員試験の上級職(大学卒業と同程度の人対象の試験区分)は、企業より前に、夏に国家公務員、地方公務員の採用試験を実施した。

私は、生化学の専攻をしていたので、国家公務員は、農芸化学だったか、化学だったか、地方公務員はそれらのどちらだったか、応募していた。

国家公務員の試験が先にあり、書店で買った過去問や例題の載った問題集を勉強はしていたものの、試験場では、一般教養試験ですらとても手が出なかった。

スピードも必要で、終わりまで書けなかった。


地方公務員は、神奈川県の横浜市の上級職に応募していたが、国家公務員試験と同程度では、とても歯が立たないと思った。

それに、私は大学の専攻と、公務員試験の募集枠の専門は一致していなかったので、無理だと思い、受験はしなかった。

   


横浜市の試験日の夜、横浜市の職員という方からうちに電話がかかってきた。

担当者との会話は覚えている限りこんな感じだった。


担当者: 試験は受けましたか?

私  : 受けませんでした。すみません。(電話が来るということは、無断で受験しなかったことへの叱責または、無連絡のお咎めかと思った)

担当者: どうして受けなかったのですか?

私  : 試験の問題集を見て、難しそうだったので、受験はしませんでした。

担当者: その問題集は、どうしたのですか?

私  : 〇〇社の地方公務員の試験問題集を買ったのですが?

担当者: どこで買いましたか?

私  : 渋谷の書店で買ったと思いますが。

担当者: これからあなたの家に問題集を取りに行きます。

私  : ??? 書店で買った本を取りに来るということですか?

担当者: 試験を受けなかったのですよね。問題集がそこにあるのですよね?

私  : (私は何か疑われていると察した)

     私は試験会場に行っていませんが、書店で買った問題集を取りに来られるというのは何か問題でもあったのでしょうか。

     あの、今日、お電話を頂いたご趣旨はなんですか?

担当者: ・・・

私  : 問題用紙を紛失して探しているということですか?

担当者: ・・・

私  : それでしたら、私は試験会場には、行っていませんから、私は関係ありません。

担当者: さっき、謝ったのは、どういうことですか。

私  : 連絡せずに受験しなかったので、お電話を頂いたと思いましたから、すみませんといったのですが。

担当者: (何かを言って電話を切る。)


というやり取りがあったのだ。

問題用紙の数がきっと不足していて、解答用紙を提出してない人に、片っ端から、職員が自宅に電話をして捜しまくっていたのだろう。

担当者は、そのことは、まったく語らなかった。


公務員試験の空席はよくあるが、受験しなかった人と、つまり空席の人と、問題用紙を配布したときにはいたが持ち帰ったかもしれないという人と、区別ができないのだろうか。

たしか、こういう試験は、問題用紙にも、受験番号や氏名を記入したと思うが、応募していて、役所に残った問題用紙に名前がない人を、全員聞いて回っていたということか。

非常に不愉快だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする