映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『横道世之介』

2013年12月18日 | Weblog
よい

沖田修一 監督
高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、朝倉あき、堀内敬子、井浦新、國村隼、きたろう、 余貴美子 出演

長崎の港町で生まれ育った横道世之介、18歳。この春、大学進学のために上京。少々お人好し過ぎるものの、明るく素直な性格で周囲の人々を魅了していく。そんな世之介は、入学式で出会った倉持一平や同級生の加藤雄介らと友情を育む一方、年上の女性・片瀬千春に片思いをしたり、あるいはお嬢様の与謝野祥子との間に淡い恋が芽生えたりと大学ライフを謳歌していくのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341931





なげぇ~よ(160分)。

小説家志望の黒田大輔のところはまったく物語の展開に必要ないし、冒頭の都会人のイメージした田舎もんの強調も陳腐だ。ばあちゃんは帰省中に殺してもよかったんじゃないか……。といいたくなるほど長い。無駄に!

貝アレルギーは実在する。親戚にひとりいる。

話はおもしろいし、出演者の演技もいいし、ちょっともったいない。


『ビフォア・サンセット』

2013年12月18日 | Weblog
よい

リチャード・リンクレイター 監督
イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー、ヴァーノン・ドブチェフ、ルイーズ・レモワン・トレス、ロドルフ・ポリー 出演

9年前、ユーロトレインの車内で偶然出会い、ウィーンの街で一夜だけを共にしたアメリカ人のジェシーとフランス人のセリーヌ。半年後の再会を約束したものの、それは果たされぬまま9年の月日が流れた。作家となったジェシーは、パリの書店で行なわれたキャンペーンの席で遂にセリーヌとの再会を果たす。喜びを分かち合う2人だったが、彼らに残されていた時間はジェシーがNY行きの飛行機に乗るまでの、たった85分間。2人はパリの街をさすらいながら、9年の空白を埋め合わせるかのように、それぞれの思いを語り合うのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320662





おもしろいのだが、完全に『 ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』の続編である。したがって、前作を観ていないと楽しめない。

ぎこちなさが目立つ「打ち解けなさ」がいい。答えの出ないエンディングもいい。

男女ともにプライベートは安定していないのだが、セリーヌの「心は死にかけている女」というセリフからもわかるように、夢も希望も失いかけている女性の露骨なあせりもまたいい。

『ムード・インディゴ うたかたの日々』

2013年12月18日 | Weblog
よい

ミシェル・ゴンドリー 監督
ロマン・デュリス、オドレイ・トトゥ、ガド・エルマレ、オマール・シー、アイサ・マイガ、シャルロット・ルボン 出演

お金に不自由せず、働かずとも優雅に暮らす気ままでナイーヴな資産家コラン。ある日、無垢な魂を持つ美女クロエと出会い、一目で恋に落ちる。そのまま愛を育み結婚した2人。ところが、そんな幸せな日々は長くは続かなかった。ある日突然、クロエは肺に睡蓮の花が咲く奇病に冒されてしまったのだ。コランはクロエを救うべく奔走するが、高額な治療費のために彼の財産は底をついてしまう。そこで人生で初めて働き始めたコランだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346297





映画館で観た。インターナショナル版(95分)とディレクターズカット版(131分)があるが、ディレクターズカット版で観た。

なんかキャストの名前表記がオフィシャルサイトと映画サイトで違うのがいや。

現実的に立ち向かうことが厳しいつらさに関して、幻想的に回避したり、ひねくって笑いにするのがこの監督の得意技ではないだろうか。

タイプライター・センターとカクテルピアノでたいていの人間はやられるし、やられない人は観てもあまり楽しめないのではないか……。ヴィジュアルとガジェットにかなり力がはいっている。警察の車もすばらしいデザインと動きであった。

ロマン・デュリスがいろいろな意味でとても不器用なのだが、あれはやはり全男性を象徴しているのだろうな。

アイサ・マイガ(サルトルもどきをアレした人)がもしかしたら、全女性の悲しみを象徴しているのかもしれない。