映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『カムイ外伝』

2010年08月26日 | Weblog
ふつう

崔洋一 監督
松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、大後寿々花、小林薫 出演

17世紀の日本。すさまじい階級社会の中で最下層の子として生まれたカムイにとって、強くなることが生き抜くための条件だった。はからずも忍びの道へと進んだカムイだったが、やがて自由を求めて忍びの世界を抜け出す。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332894#1



脚本(宮藤官九郎、崔洋一)がクソ。おもしろくない。

戦いを描くときに大きく分けて弱対弱、強対弱、強対強のパターンがある。もちろんそれぞれにおもしろく見せるやり方はある。

本作での主人公はこども時代の描写を除いてすでに強者として描かれている。そこに半兵衛(小林薫)という強者が現れて舟からあっさり落とされる。

これ以降、登場人物の誰が強者で誰が弱者なのかの表現が乱れ過ぎなのだ。都合よく強くなったり弱くなったりしている。

半兵衛が馬の足を切断する。その理由はのちにわかるのだが、なぜ領主の馬でなければならないのかがさっぱりわからない。頭のよさそうにみえる半兵衛が、これまでにも同じことをやってきたのか? やっていないとおかしいのだが……。

後半のほうで大勢の人間が死ぬのだが、シナリオ上の処理がめんどうだからああいう殺し方をしたのではないかと思ってしまう。

鹿のCGがすごすぎる(笑)!