映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『息もできない』

2010年06月23日 | Weblog
よい

ヤン・イクチュン 監督・製作・脚本
ヤン・イクチュン、キム・コッピ、イ・ファン、チョン・マンシク、ユン・スンフン、キム・ヒス、パク・チョンスン、チェ・ヨンミン、オ・ジヘ 出演

借金の取り立て屋をしているサンフンは、母と妹を死なせた父親に対する激しい怒りと憎しみを抱えて生きていた。常に苛立ち、情け容赦ない暴力を振るっては周囲を怖がらせていた。ある日サンフンは、道端で唾を吐き、偶然通りかかった女子高生ヨニのネクタイを汚してしまう。見るからに強面のサンフンに対しても怯むことなく突っかかっていくヨニ。最悪な出会いを果たした2人だったが、不思議とウマが合い、奇妙な交流が始まる。ヨニもまた、ベトナム戦争の後遺症で精神を病んだ父親との間に確執を抱えていたのだった。そんな中、ヨニの弟ヨンジェが偶然にもサンフンの手下となり取り立ての仕事を始めるのだが……。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335197#1



邦画、アジア系の作品が苦手なのを承知で言うが、いまのところ今年の上半期ベスト作品。

中崎タツヤの漫画で乱暴なことばと暴力でしか感情が表現できない男というネタがむかしあったが、それの映画阪といえるかもしれない。

韓国でひどい父親を持つということがどれほどの重荷・トラウマになるのかが主人公を中心に描いてある。

姉と弟が同じ人間と関わりをもつようになることと、主人公の最後がちょっと好みではないが、それでも完成度はかなり高い。

漢江のデートのところはほろりときた。

姉さんの存在が序盤? だったが、後半で理解できた。

マンシク役のチョン・マンシクがいい。