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笑いがもたらすデトックス

2015年12月02日 | コンサルティング

「箸の転んだもおかしい」という年頃が私にもあったなと、昔を懐かしく思うことがあります。諺(ことわざ)の「箸の転んだもおかしい」年頃とは、15歳から18歳くらいの若い女性だそうです。この私にも確かにそういう年頃があったなと思いを馳せるのですが、あまりにも昔のことすぎて、詳細は思い出せません。

でも、笑い転げてばかりいたあの時代、あまりに笑い過ぎたせいで涙までも出てしまい、ハンカチで涙を拭き拭き、顔をくしゃくしゃにして笑っていたことをはっきりと記憶しています。周囲の大人たちからは、まさに「箸の転んだもおかしい」年頃なんだね、と言われていたものです。

気がつけばあれから約30年、すっかり大人になってしまった私は、かつてのように大笑いすることがめっきり減りました。最近ではテレビのお笑い番組を見ても、「今一つ笑いのツボが動かないし」と思っていたのですが、先日、10代の頃の私が蘇ったような大笑いをする機会に恵まれました。

いつか行きたいとずっと思っていた「笑福亭鶴瓶」さんの独演会に、ついに行く機会が訪れたのです。当日は満を持して会場に到着しましたが、平日の18時30分という開演時間なのにもかかわらず、1,324席の会場はほぼ一杯で男性サラリーマンが大勢いるのが特徴でした。そして、いよいよ舞台が始まったのですが、寄席3席の前の鶴瓶さんのお話はとにかく面白く、終始一貫観客が鶴瓶さんにくぎ付けになったのでした。

鶴瓶さんがおっしゃるには、「笑いは日常にあり」とのことで、話の内容は日常の一部を切り取ったものや、その日会場に遅れて入ってきた観客をもネタにし、感じよく笑いに誘いました。鶴瓶さんというお人柄が語ると、日常的な事柄さえも楽しく変換されるようで、ただただ楽しくて面白くて、とにかく笑えました。笑いに始まり、笑いに終わったあっという間の2時間でしたが、終演後には、身も心もすっきりして体が元気になったような気がして、「大変なこともいろいろあるけれど、明日からまた頑張ろう」と妙に前向きな気持ちになりました。これは、笑いがもたらすデトックスだったのではないでしょうか。

実際に、笑いが心や体にもたらすプラス効果が医学的にも実証されつつあるようですが、最近では病気の予防や治療の面においても注目を浴びており、自律神経のバランスが整ったり筋力がアップしたり、鎮痛作用や認知症の予防にもなると言われています。

さて、この12月1日から従業員数50人以上の全ての事業場に対して、メンタルヘルス対策の充実と強化を目的にストレスチェックが義務化されました。ストレス社会と言われるようになって久しいですが、厚労省の「精神障害等の労災補償状況」によると、2014年の精神障害の労災請求件数は1,456件、支給決定件数は497件でともに過去最多になっています。

弊社のお客様の企業の中にも、メンタルヘルスの不調で休職されている方がいらっしゃいますし、研修でお会いする受講者の中に「元気がないな」と感じる方に会うことがあります。研修後に担当者に話を伺うと、職場復帰したばかりでまだ本調子はないという話を聞くときもあります。

メンタルヘルスの不調の原因はいろいろあると思いますし、誰でもなりうることですから、疲労困憊してしまう前に、自分なりのリラックス方法を獲得することが大事ということだと思うのです。

身も心もすっきりし、元気を取り戻せる方法は人それぞれでしょうが、笑いは心身ともにリラックス、リフレッシュさせてくれると思います。

笑いのツボは人によって様々でしょうが、自分にとっての笑いのツボを見つけられれば、定期的に心身のデドックスができるのではないでしょうか。私にとっては、鶴瓶さんのお話で思いっきり笑い、すっかりリラックス、リフレッシュできました。

まさに私の笑いのツボにピタッとはまったようで、早速、先週もまたまた鶴瓶さんの寄席に出かけて思いっきり笑ってきました。

当面、鶴瓶さんの追っかけが続きそうな気がしています。

 (冒頭の写真は松竹芸能株式会社のHPより)

 (人材育成社)


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