中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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第832話 私生活中心か、仕事中心か

2019年08月14日 | コミュニケーション

 「99人以下の中小企業の社員が辞めずにイキイキ働くようになる」を実現する人材育成社です。 

近年、新入社員をはじめ若い人の傾向の一つとして「私生活重視」が挙げられることがあります。企業の社長や管理職研修でお会いする受講者からも、「最近の若者は私生活重視になった」という言葉を頻繁に聞きます。

たしかに、職場の飲み会に積極的に参加する若者が減ったなどとよく言われますが、本当に今の若い人たちは私生活重視になっているのでしょうか?

毎年発表されている日本生産性本部の「平成31 (2019) 年新入社員『働くことの意識』」調査」によると、「仕事中心」か「(私)生活中心か」という設問の結果、一番多いのは「仕事と私生活の両立」という回答が77%です。まずはそれぞれを両立させたいと考えている人が圧倒的に多いということがわかります。

次に、「仕事中心」か「(私)生活中心か」に絞ってみると、一時(平成22(2010)年から4年間)は「仕事中心」の方が上回っているものの、その後は「(私)生活中心」が増加して「仕事中心」を上回り、その差は年々差が拡がっているとのことです。

 この調査は昭和46(1971)年に開始されているのですが、注目したいのは実はそのほとんど(前述の平成22(2010)年から4年間以外)の時期で「(私)生活中心」の方が「仕事中心」を上回っている点です。バブル真っ盛りの平成3(1991)年は、その差は18ポイントでした。私はバブルの少し前に社会人になりましたが、決して就職が楽な時代ではなかったのです。しかし、それでも「(私)生活中心」の方が9ポイント高いのです。

つまり、この点に関しては昔も今も大きな違いはないということがわかります。前述の企業の社長は「自分の若いころは、私生活より仕事を重視して一生懸命に働いたものだ。それなのに今の若い者(人)は・・・」と言っていたのですが、仕事と私生活のバランスに関しては、昔も今も思っているほどには大きな違いはなかったわけです。

私たちは人生のキャリアを積み重ねると、過ぎ去った過去を振り返る際に「一般化」して考えたりたり、一つのイメージでとらえてしまったりすることがあります。しかし、事実は必ずしもそうとは限りません。

たとえば、部下が自分の思うとおりに育たなかったりすると、つい「我々の頃とは違うから・・」とそれを言い訳にして諦めてしまいたくなることあるかもしれません。しかし、それで終わらせてしまうと、現実を直視せずに必要な対応をしていないことになってしまっているのかもしれません。

今後、つい「今の若い者は・・・」と言いそうになったら、いったん立ち止まって「本当にそうだろうか?」「だったら、今どうすればいいのか?」と考えてみることが必要ではないでしょうか。

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