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第878話 働き方改革は「営業」から(その3)突発的な顧客からの仕事の依頼への対応

2020年01月22日 | コンサルティング

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

先日の本ブログ(第877話)の続きですが、顧客からの突発的な仕事の依頼に対応することが多い営業担当者は、この点をどのように捉えているのでしょうか。

弊社では以前、この点について調査をしたことがあるのですが、日頃から突発的な依頼に対応する機会が多い営業担当者からは「あまり不満とは感じていない」旨の発言が多いという結果になりました。

これは、営業担当者と営業以外の担当者の明らかな違いです。

営業担当以外の部署の人は、会社の内外からの突発的な仕事の依頼を「迷惑であり困ったこと」だと感じることが多く、そのためそれをできる限り減らすために何とか改善をしたいと考えるのです。

一方、営業担当者にとっては、もたらされる突発的な仕事の依頼主は顧客である場合が圧倒的に多いのです。

そのせいか、中には端から改善できないものとあきらめてしまっている人もいるのです。しかし、それよりももっと多いのは、顧客からの突発的な依頼をむしろ歓迎しているような発言をする人がいることです。

たとえば、「突発的な仕事に対応している時間の割合が80%を超えている」とした人は、「毎日予定通り仕事が進むようなことはまずないね。突発的な仕事ばかりだよ。いいねぇ、間接部門の人は。予定通り仕事が進められて・・・」というように他部署の人に自慢するような発言をしたりするケースもありました。

それでは、どうして営業担当者は突発的な仕事が顧客からくることを問題視せずに、逆に歓迎するかのような発言をするのでしょうか?

この点を以前何度か営業担当者にインタビューをして調べたところ、どうやら顧客からの突発的な仕事の依頼に対応することは、顧客の信頼を得る絶好の機会になるとのことでした。この営業担当者の言葉を借りるならば、「お客様の窮地を救うのが営業の使命だ」とのことです。

さて、これを聞いてあなたはどのように思いましたか?

営業担当者の使命がお客様の窮地を救うことなのでしょうか?また、そもそもお客様の窮地とはどういう状態なのでしょうか?

言うまでもないことですが、営業担当者の使命は自社の商品やサービスを顧客に提供することによって、顧客の問題や課題を解決すること。そして、その結果として対価をいただくことです。

ですから、顧客の言いなりになってお客様の突発的な要望に応えることは営業担当者の本来の使命とは全く異なります。もちろん、顧客の信頼を得ることは大切ですし、大切な顧客からの依頼となればいつも断ることはできないでしょう。しかし、すべてに応えようとするあまり本来の使命に影響が出てしまっては、本末転倒と言わざるを得ません。

そこをはき違えてしまうと、営業担当者の残業時間を減らすことはなかなかできませんから、働き方改革の実現には遠く及ばないことになってしまいます。

今後、営業職の残業時間を削減してもらうためには、まずは営業担当者の突発的な仕事の依頼に対する認識を改めてもらうことから始めましょう。

営業担当者からは、顧客からの突発的な依頼に即対応しないことには相当抵抗するはずです。しかし、ここは経営者として強い決意で具体的に一歩を踏み出すことが必要です。

その一歩のために、以下のセミナーをお知らせします。

*****(緊急)セミナー開催のお知らせ*****

「いよいよ労基法施行! 3つの策で進める中小企業の働き方改革」

日時:2020年2月7日(金)18:30~20:30(18時15分より受付)

場所:SHIP( 品川産業支援交流施設)第2会議室

 品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア4階 TEL 03-5449-6871

 (JR大崎駅より徒歩8分    https://www.shiposaki.jp/access/    

主催:株式会社人材育成社

   千代田区九段南3-9-11-802 TEL 03-6272-6335 

内容:仕事の進め方を大きく変える3つの具体策の紹介(実施方法について)

料金:1名様5,000円(消費税別)1月中のお申込みに限り4,000円(消費税別)

お申込みは下記より(2月セミナーと記し)必要事項をご記入し、送信してください。

お問い合わせ【株式会社人材育成社】 

人材育成のホームページ


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