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品薄バターの緊急対応

2015年05月27日 | コンサルティング

「過去最大の1万トンの追加輸入を決定」

今年も品薄になっているバターですが、保存がきかず、また乳製品のため簡単に補給ができないこともあり、タイムラグなく安定供給するために、この度政府はバターの輸入を決定したとの報道が今日ありました。

既に昨年に続き品薄状態とのことですが、確かに最近スーパーに行くとバターの値段がかなり上がっていますし、何より種類が少なくなっていることに気づきます。もしバターが食卓から消えることになると、確かに困ったことになります。

そういうことを考えていた時にふと思い出したのが、幼いころに好きだったあの岩波書店の「ちびくろさんぼ」です。「虎が木の周りをぐるぐる回っているうちに溶けて、バターになってしまう」あの物語です。子どもの頃に読んだことがあるという人は多いのではないでしょうか。私自身「ちびくろさんぼ」はお気に入りの絵本で、繰り返し読んだものです。当時、まだ純真だった私は虎がぐるぐる回ると本当に溶けて、バターができるんだと信じていました。

残念ながら虎が回ってもバターにはなりませんし、そもそも虎を捕まえることはもっと難しいですから、基本に戻って?バターそのものを安定的に確保するのにはどうすれば良いのかを真剣に考えていくしかないのだと思います。国内の酪農業の保護等とのかかわりなど難しい問題もあるようですので、簡単には答えの出るものではないでしょう。

ところで、ここ数年弊社では問題解決をテーマとする研修の依頼をいただくことが増えています。職場の問題は尽きることがありませんから、問題解決はビジネスパーソンには必須のスキルですが、このスキルは決して即席で身につくものではありませんから、とにかく繰り返し練習するしかないものだと思っています。

問題には顕在化しているもの以外にも、水面下にある潜在的な問題、さらに将来起こり得るリスクに備える改革型の問題など、いくつかの種類があります。

今回のバターの問題は既に顕在化してしまっているわけですが、昨年も同様の事態になっていたのですから、今年はもっと早くにこの問題を察知して予め手を打っておくことはできなかったものかと、ついつい思ってしまいます。

しかし、実は顕在化して初めて問題に気づくことはよくあることで、これこそがまさに問題なのです。

私たちはいかにして問題が顕在化する前にそれに気づけるようになるか、問題解決のスキルと同時に、潜在的な問題を察知する力も身に着けていく必要がありそうです。

 (人材育成社)


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