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第912話 ステイホーム週間は本を読もう(8)

2020年05月02日 | コミュニケーション

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。さて、いつもはビジネスに関わる内容をお届けしているこのブログですが、ステイホーム週間に合わせて「お薦めの本」を紹介しています。8冊目はベストセラーです。

「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった! 」大野正人

ベストセラーといっても子供向の本です。漢字にルビがふってありますから小学生が対象でしょう。挿絵はかなりマンガっぽいですが、飽きずに読ませるための工夫です。

そんな本ですが、すべてのビジネスパーソンにお薦めしたいのです。

その理由は、なによりも面白いからです。最初に出てくるトーマス・エジソンが「失敗王」であることは大人なら(子供でも?)知っているのではないでしょうか。「失敗=上手くいかない方法の発見」というのは、なかなか魅力的な表現です。登場人物はライト兄弟からカーネル・サンダース+αまで、幅広い分野の有名人が失敗譚を面白おかしく語っています(+αの登場人物は偉人ではないと思います)。

さて、ビジネスパーソンにとって参考なると思われるのは、失敗した時の偉人さん(?)たちの態度です。エジソンのような肯定的態度をとる人はほとんどいません。ほとんどの人がいじけて暗くなり、愚痴を言ったり怒ったりしています。失敗が人に与えるものは間違いなくダメージです。私たちが仕事で失敗をしでかすと感じるあの嫌な気持ちを、偉人さんたちもしっかりと、時には大げさなほど味わっていることがわかります。

この本の中でも、孔子の話はビジネスパーソンの例に近いように思いました。孔子といえば、小柄で白髪の温和な老人を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、実際の孔子は身長2メートル16センチの不細工なおっさんです。孔子の人生は、とにかく出世したくていろいろな会社(国)に就職したけど上手くいかず、最後までパッとしなかったビジネスパーソンのそれです。たくさんの弟子を引き連れて放浪し、優れた思想や言葉を伝えていったことは間違いないのですが、とにかく愚痴が多かったようです。もちろん、アンラッキーなことが多くて、本当の実力が発揮できなかったとも言えますけれど。

本の中に「失敗相談室」というコーナーがあって「いろいろな悩みを一気にかいけつ!」とあります。Q1「勉強ができなくて、バカにされた」からQ8「モテません」まで子供向けに書かれているのですが、8問全部、大人に置き換えてもまったく違和感がありません。Q1~Q8へのA(回答)は、ぜひ本を読んで確認してみてください。

 

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

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