昨日越谷市で発生した竜巻の映像が、ニュースでたびたび流されていました。地震もそうですが、人の力では防ぎようのない自然災害に対してはただ「備える」しかありません。
では、「備える」とはどのような意味を持つのでしょう。具体的な対策をいきなり考えるのではなく、起こるか起こらないかわからない事象をどうやって見積もればよいのかを考えてみます。
ここに登場するのがリスク(risk)という考え方です。
自然災害のような外部要因による、コントロールできない危険のことをハザード(hazard)と言います。リスクとはハザードが生じる可能性(確率)と生じた時の損害の大きさを掛けたものです。すなわち・・・
リスク=発生確率×損害額 となります。
たとえば、雨が降ったら中止にせざるを得ないイベントがあったとします。
イベントが中止になると準備にかけた費用など、諸々の合計で100万円の損害が発生するとします。また、イベント当日が雨になる確率が50%だとすれば、このイベントがもつリスクは、100万円×50%=50万円となります(マイナス50万円のリターンと言い換えても良いでしょう)。
この「50万円」というリスクを評価し、何らかの手を打つのか、あるいはあえて打たないのかを判断することが「備える」ということです。
ここでご注意いただきたいのは、確率がゼロという事象はほとんど存在しないという事実です。たとえば、竜巻、津波、大地震、落雷などの自然災害によって損害が生じる可能性は小さいかもしれませんが、現実をみる限り一定の確率があると考えるべきです。
これからは企業にとっても、リスクの大きさを見積もった上でそれを評価し備えること、つまり「リスクマネジメント」がますます重要になってきます。
企業は、迫り来るさまざまなリスクに対して、どのように対処していくべきか・・・弊社の「リスクマネジメント研修」を受講されることをお勧めします。いや、真面目な話です。
(人材育成社)