素晴らしい風景!!

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西ノ京『薬師寺』参拝

2012年02月20日 | 世界遺産

薬師寺は天武天皇が680年に皇后(後の持統天皇)の病気回復を願って建立を発願されたとの事です。 

                                                                                              以来1330年を経過、この間、幾多の災害を受け、特に享禄元年(1528)の兵火で東塔(国宝・白鳳時代)を除いた諸堂が焼失し、また廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で荒廃した薬師寺の伽藍は現在よみがえりつつあります。

東塔(730年建立)は1280年の疲れから最上階の屋根から雨漏りが見つかり、解体修理が行われております。                           当初より現存する唯一の塔であり、完成は2018年12月の予定ですが楽しみに待ちたいと思います。

参拝すると朱色に塗られた綺麗な白鳳伽藍に驚かされます。

この美しい白鳳伽藍が見られるのも、先々代の高田好胤(たかたこういん)管主が、檀家をもたない薬師寺復興の為に一般の人々から写経永代供養料を日本全国行脚により集められました。

それは1968年に始まり8年で100万巻、10億円に達し、金堂の再建に当てられたそうです。現在も写経勧進は続いています。

「一文字一文字心を込めて写経することは、仏像を刻むのと同じこと。本来もつ清浄な心を写経によって取り戻す」と説かれ、それを求めた宗派を問わない人々の思いが集まったのだそうです。

高田好胤管主は98歳で亡くなられましたが、生前、修学旅行生にユーモアたっぷりの法話をされたり、テレビにも出られたようです。

私たちも、金堂の薬師三尊像(国宝)の横で、お寺の方から上記のお話を面白可笑しく聞かせて頂きました。                               薬師寺の方は皆さんユーモアある方が多いようです。                  三尊像様は薄い天衣しか羽織っていませんが風邪をひきません。と話されながら袈裟の中からハンカチを出して鼻水を拭かれていました。                     外は日差しがあれども、堂内は風通しが良く、凄く寒かった。

一文字書写するお写経を自宅で行い、薬師寺に送り納経して頂けると聞き、私も般若心経を1巻申し込みました。                               本来であればお写経道場で書写し納経すれば良いのですが、寒さで手足が震え、自宅でやることにしました。

境内を出てからは、日差しのある分暖かく感じ、ぶらぶら薬師寺の南西にある大池の回りを散策しました。                                大池越しに伽藍が遠望でき、更に金堂の左手に東大寺の大仏殿も望め、奈良の都の大きさに感動しました。

また、現在解体修理中の東塔は、しっかりと保護建屋に納まり、今から7年後によみがえった姿を見せてくれます。                                      その時は是非とも再訪問してみたい。 

                                                                                        『東塔』は西塔同様に屋根を数えれば六重塔にみえますが、三重塔との事です。                                           これは各層それぞれに裳階(もこし)と呼ばれる本体の屋根の木組を守る補助的な庇(ひさし)をつけているためで、その連続性が塔ののびやかさを一層際立たせているとの事です。 高さは33.6m。 再建の西塔は少し高く36m。

 

 


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