Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

パリ再訪記3 ほんの少し遠出

2015-09-15 04:31:03 | パリ再訪記
さて2日目の9月14日(月)
ほんのすこし遠出をして、サン・ドニに行きました。

が、その前に、
メトロでピラミッドまで出てジュンク堂でバスの路線図を買いました。
路線図といっても路線ごとに地図とバスストップがある154ページある本です。
前回これであちこち行くのに助かったので今回も購入。
€5.40


メトロではすんなり1本で行けないところも
バスだと1本で行けたりするのです。

**

さてサン・ドニ。
ここはバスではなくメトロで。
ピラミッドからサン・ラザールまで14号線で、
サン・ラザールからバジリク・ド・サン・ドニまで13号線で。
遠出といってもメトロ圏内なので、自分比遠出。

サン・ドニ・バジリカ大聖堂は
歴代フランス王家の墓所となっているところです。
フランス革命で処刑されたルイ16世とマリー・アントワネットの墓もここに。



内部


内陣と地下クリプトは有料なのですが、パリ・ミュージアム・パスが使えます。
パスを見せると「どこから来た?」と聞かれたので
「じゃぽん」と答えると、日本語パンフレットをくれました。
優しい。

中にはいるときに荷物検査をするんだけど、
ほかのところはだいたい不愛想な男子が
「おーぷんゆあばっぐ」と命令するんだけど、ここは
「すみません、バッグの中をチェックしないといけないんです」
とか言って、優しいw


内陣には遺骸が入っていると思われる彫像がたくさん横たわっていて
それぞれに王や王族の名前が表示されている。
んだけど、だいたいはルイとかシャルルとかいう名前なので
正直よくわからん^^;



古いものは7世紀くらいのものもあって、
しかもだいたいみんな早くなくなっている。
歴史の重みというか壮絶な文化だったことを感じますです。

地下にはブルボン王家の一角があって、
そこにルイ16世とマリー・アントワネットの石板が並んであります。
マリーのところには誰かが置いたらしき花がありました。



彼らの子供ルイ17世の心臓ていうのもあって、
干からびた塊が見えるように置いてありました。

****

サン・ドニの小さな町を少し歩いてみましたが、
のどかなんだけど、閉じた商店がずっと並んでいるような感じで
すこしさびれた風でした。
人は大勢歩いているんだけど、みんな何してるんだろう。
ほとんどは肌の黒い人でした。



手ごろなカフェがなく(なくはないんだけど)
今風のサンドウィッチ屋さんがあったので、
意を決して入ってみました。
チキン!といったらすんなり理解されたのはいいんだけど
ソースを選べ、と言われて、え?ソース?ソース?ソース?
と何回も聞き直しちゃいました。
そしたら「ケチャップorマヨネーズ」
なんだよ最初からそう言ってよ、怪しい東洋人なんだからぶつぶつ。。

****

今日はサン・ドニのほかは特に予定はしてなかったので、
さてどこ行こうかなということで、
とりあえずサン・ラザールまでもどり地球の歩き方と相談。
8000本のパイプがあるオルガンがあるという
サントゥスタッシュ教会に行くことに。
教会巡り。

メトロでシャトルへ出てそこからてくてく
RERのレ・アール駅の入り口近くにあるはずと思ったら
そのへんすごい工事中でまっすぐいけなかったけど
見渡すと予想をはるかに超えた巨大な建物がみえたので、
お~~あれかああ



実に大きい。
サン・ドニの大聖堂よりもひとまわり大きい感じ。
中に入るとその大きな建物が一つの巨大な空間であることに
改めて驚く。
教会ってすごい建物だよね。



この教会は16世紀に建てはじめ、100年かかって完成したそうです。
17世紀のものというステンドグラスも美しい。

ところで、自称晴れ男であるわたくしですが、
厳密に言うと「自分だけよければよい晴れ男」でありまして、
今回この教会でその資質が神々しく発揮されまして、
これはやはり神のご加護があるのだろうと思っちゃうくらい荘厳でして、
つまり、教会に入るまでは空は晴れ渡っていたのですが、
教会に入り荘厳な気持ちで一休み(笑)しようと椅子に腰かけたとたん
外で雷鳴が響き渡り、この世の終わりのような豪雨が襲ってきたのです。
入り口から少し見える外では
人々が逃げ惑うのが見え、すごかったです。

一通り見てオルガンも観察したところで外に出ると
空は先ほどの豪雨が嘘のようにまた晴れ渡っておりました。

オルガン



晴れ渡るパリ


****

再び晴れたパリを歩き、
今度はポンピドゥーセンターの脇を抜け
パリ市庁舎の近くにあるサン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会に。



ここにはクープランのオルガンがあるということです。
クープランてフランソワ?ルイ?と思っていましたが、
どうやらオルガニストを多く輩出したクープラン家が
代々演奏の場としてきたということのようです。

が、オルガンの前に思わぬ試練が。。。
教会の入り口の扉を開けると、そこに比較的身なりはいいけど明らかに
物乞いだとわかる(どういう感じだ?)女性が立ちはだかっており、
フランス語で怒涛のように話しかけてくる。
こんなところで使うのか?と思ったが必殺フレーズ
「じゅ ぱるる あん ぷてぃ ぷ ふらんせ!」
を初めて使いました。。。。

執拗に「今日のサンドウィッチのお金をくれ」というので
(というか、なんでわかるんだよワシは・・)
観念して3ユーロ硬貨で渡しました。
まあ入場料と思いましょう。

しかしはぐされほっぺにちゅっとされたのは参ったな・・
もっと普通の女子にやってもらいたい・・・・・

教会内部はわりと普通。
石が乳白色なのが特徴的。



で、クープランのオルガンはどっちだ?
(たぶん大オルガンのほうでしょうね)




*****

さて、まだ時間があるねえ
ということで、やっぱり今日もセーヌをみないとね。



河に向かって歩き、そうだ、コンシェルジュリーに行こう。
(でトイレに行こうw)
と思い。



こちらもミュージアム・パスで入れます。
で、また「どこから来た?」と聞いて日本語のパンフをくれました。
(正確にはパンフのある場所を指さした)
こういうサービスが浸透してきているのかしら?
前回6年前にはなかったなこういうの。

コンシェルジュリーは14世紀に建てられたということです。
王室管理府が置かれたのでそういう呼び名です。
歴史的には様々な用途で使われたらしいですが、
フランス革命時に断頭台へ送られる人々が収容された牢獄として有名です。

お目当ては(トイレは別にして)マリー・アントワネットの独房を再現した部屋。
質素な暗い部屋でした。
マリーと思しき人形が背を向けて座っているのがなにやら迫力がありました。



あの巨大な建物を全部見れるのかとも思いましたが、
公開しているところは地下
(というかかつての地上。シテ島がかさ上げされたときに残った部分だそうです。)
とその上階のみ。
上階にマリーの部屋などがあります。

地下


「女たちの庭」という中庭にも出れるんですが、
ここで処刑台へ連れていかれるための二輪車を待っていたというので
なにやら寂しげな場所にみえました。



すぐ近くのサントシャペルは入場に大行列ができてましたが
コンシェルジュリーのほうは行列なし。
展示の規模が小さいからでしょうかね?

あ、そうそう、ここで置いてあったパンフによると
「パス・マリー・アントワネット」というものがあるそうで、
ゆかりの地4か所をめぐるもので、2か所目から入場料が20%オフになるのだと。
見学したところはこのパンフの裏にスタンプを押してくれるようです。
ということはこのパンフがパスなのか!

このパンフ、フランス語・英語・日本語で書かれていて、
う~む、マリーアントワネットは日本でやっぱり人気?があるのかなーと考えさせられました。

****

疲れたので、サントシャペル向かいのカフェでカフェクレームをいただきました。
たぶんこの辺からバスでアパルトマン近くに帰れるはず、
と早速本を活用。
少し歩いたノートルダム前にバス停があり
そこから47番バスでmongeまで帰りました。
ちょっと混んでた。

****

夕方は昨日日曜日は閉まっていた近所のスーパーに買い出しに。
葉っぱ系の野菜とチーズ、鴨のパテ、洋梨などを買いました。
あとこれまた昨日閉まっていた、アパルトマンのすぐ隣のパン屋さんで
バゲットとクロワッサンを買いました。
昨日のパン屋とどっちがおいしいかな?


コメント
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