Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

終わりの始まり?

2006-01-09 16:36:49 | ウツ記
なんとなくばたばたと過ごしているうちに、職場復帰訓練の開始時期になってしまった。
ううむいつのまに・・・

先週、職場の健康管理センターの医師と面談をした。
そんな医者がいること自体かなり恵まれた職場なんだろうと思いながら。
発病から休職、そして現在までの経過を話したけれど、途中で一年ずれた話をしていることに気づく。かなり休みボケだ。
飲んでいる薬のこととか話して、結局1月から3月までかけて、段階的に復帰する計画となる。

でいつのまにか初出勤日は明日。おお明日かあ。

しかし久々のスーツの着心地の悪いこと・・・

どんな顔して職場に登場しようかな・・・・・・
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いまひとつ

2006-01-09 16:22:27 | ひこうき雲

ケータイを機種変更してから、ひこうき雲の写りがいまひとつ・・・・

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H.G.ウェルズ「宇宙戦争」

2006-01-09 16:19:38 | book
宇宙戦争

角川書店

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スタニスワフ・レムが書評で好意的に書いていたので、手近にあった「新訳版」で読む。
H.Gウェルズが19世紀末に書いた科学小説。

ある日、火星表面で不思議な光が観測される。数日後地球に飛来する謎の物体。着地点には円筒形の物体が・・そして中から出てきたものは・・・・

面白い点がいっぱいあったが、とりあえず、「情報の伝わり方」が19世紀末の実際に則していてリアルなのが面白かった。
そもそもが、火星人に実際に遭遇した人物の後日手記の体裁で書かれているので、主人公(とその弟)が実際に見聞きした情報でしか描かれない。この制約が全体の本当らしさの礎となっていると思う。

火星人が飛来して最初に事を起こすのがイギリスののどかな郊外なので、人類存亡の危機にも関わらず、その情報はのんびりとしか伝播していかない。電信、電報、新聞号外といった手段で、情報は不正確にゆっくりと広まってゆく。
最初の虐殺があり、火星人が侵攻を始めた時点では、ロンドンや周辺の都市ではまだ人々は夜の散歩を楽しんだり、普段どおりの生活をしているのだ。
また被害のあった都市からの避難民は着の身着のまま、疲弊しているのに対し、実際の危機に直面していない避難民は外出着を装い、ピクニック気分だったりするのも、なんともありそうな話だ。

というのんびりさではあるけれど、結局事態はロンドン中心部を巻き込むに及んで、600万市民が逃げまどうパニックに発展する。この「未曾有の」混乱を通して、文明の脆さや非存続性を描いているのも面白いところ。
19世紀末にして、いつまた文明の存続が脅かされるか知れないという不安とともに過ごしてゆかなければならない人類を描いたというのは、なかなかSFの出発点としてはかっこいいのではないか。

もっとも人類はその後20世紀になって自ら大量虐殺や大規模破壊により自らの文明の先行きを危うくしてしまったわけだけど。

スピルバーグの映画は未見だけれど、小説のほうは、未知との遭遇による我々の反応や変化を科学的に考察して描き込む作風で、いかにもレム好み。映画もこの路線であってほしいなあ。(風評はちょっと違うようだけど)
コメント (3)
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