2月4,5日の2日間はグループでご依頼のバックカントリー講習&ツアーでした。
山を滑るにはどんな準備がひつようなの?山の事故を回避するにはどうしたらいいの?…など。
バックカントリー事故が頻発する昨今。このような講習は重要性を増しています!
4日の午前中、スキー場駐車場の奥の広場にて雪崩事故の捜索救助の講習です。
入山前の雪崩トランシーバーのグループチェックから始まり、エアポートアプローチによる捜索方法の確認、プロービングのおさらい、ショベルを使って埋没者の掘り出し練習。そして、雪崩事故が発生したことを想定した捜索救助の寸劇。
毎年受講しているみなさんなので、新しい見解・技術の確認をしました。
さて、センターハウスの食堂でおいしいゲレ食を楽しんだ後は、これから始める積雪内部の観察の予習です。
南郷アメダスの過去データから積雪内部の不安定さを予想します。
南郷スキー場トップから東面の急斜面に移動しました。
予想データをもとに、積雪内部を観察。予想とおりだったり、予想外の層があったりと実際に観察します。
さらに脆弱な層を評価しました。伝上山東面における2/1の凍結融解クラスト上の雪との結束は予想よりも弱く、明日の山の様子が気になるとことです。
まずは講習を終え、ザックを背負ったままスキー場での滑走を楽しみました。
夕方、常宿の山口屋旅館にて打合せ。明日のツアーは大戸沢岳ブナ森ツアーに決定しました。
檜枝岐のアメダスデータと天候予想で、明日の雪の状況と考えられる危険を予測します。明日のツアーは楽しそうな予感…。
さて5日の今日は、檜枝岐の大戸沢岳の1,550mブナ森を目指します!
先行者のトレースを使わせてもらい、急登を覚悟します。
大戸沢岳のブナ森もほんと美しい…。
北側に三ツ岩岳が見えてきました。南会津らしい重厚感のある山容です。
あまりの綺麗さに、みっつ・わ…。三ツ岩です!
今度は「大」の人文字、大戸沢岳です!
40~70代。紳士淑女、陽気なもんです。
さて、1,550mのブナ森ピークから雪質の良さそうな北面ツリーランを楽しみます。
気になっていた積雪内部の不安定層はみあたらず、標高の違いによる積雪構造の大きな違いを実感しました。
やはり日照の日は北面に限ります!
みなさんの歓声に驚いた真っ白なウサギが、この穴から飛び出し、ぴょんぴょんと跳ね飛んでいきました!
とにかく、素晴らしい雪質…。ウサギも見られたし、ブナ森ツリーラン楽しかったです!
下大戸沢に降り立ったあとは、素早く下流を目指します。
下大戸沢から見上げた大戸沢岳から三ツ岩岳の山塊。
大規模雪崩の発生区としても有名なエリアなのです。
今年は雪が少なく賞味期限の短そうなブリッジを渡り、無事下山。
いつかは大戸沢岳のあのパウダー大斜面を滑ってみたい…。後ろ髪を引かれながら駐車場へ戻りました。
今度は目指しましょう!
みなさんこの度もお越しいただきありがとうございましたm(__)m
2月16日 平日 基本の確認レッスンやります! 山滑りの基本取得に向けてぜひ。定員3名 ⇒ 残り2名
2月18日 バックカントリーレッスン・ゲレンデ編 スキー場非圧雪コースでじっくり山滑りをレッスン。
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2022-23 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T