福田康夫首相の謝罪会見は支離滅裂、自民党は次期総選挙で必ず敗れる

2008年04月02日 23時43分01秒 | 政治
◆「政権交代」すれば、「新しい日本」が到来する。ガソリン税の暫定税率失効という事態から、国民の多くがそう実感したのではないか。福田康夫首相は、「3分の2条項」を使って4月末に「復活」を図るつもりのようだが、民主党の小沢一郎代表が仕掛けた「ネズミ捕り」にまんまとかかってしまいそうである。
 諸物価の高騰に対する無策、75歳以上高齢者を対象とした公的医療保険「後期高齢者医療制度」の実施など、国民いじめのオンパレードである。これらに追い討ちをかけるようにガソリン税の暫定税率を復活すれば、福田首相のイメージは、完全に「値上げ首相」ということになる。企業倒産が増え、高齢者の自殺も多発するに違いない。これこそ、小沢代表の思うツボである。
◆それにしても、このごろの福田首相は、支離滅裂になっている。3月31日の首相官邸での記者会見で、「政治が本気になれば防ぐことができた。政治のツケを国民に回す結果になったことは、心よりおわびする」と謝罪してみせたけれど、首相就任以来、「本気」で政治を行ってこなかったことを自ら認めてしまった。要するに「いい加減」「ウソ気」「デタラメ」「行き当たりバッタリ」だったということである。
 しかも、謝罪会見を装いながら、口から出まかせを言い続けていたのには、あきれ果てた。それは「ガソリン価格の引き下げだけを主張し、人気取りに走ることは簡単だが、しっかりした見通しもないままでは、子や孫たちにツケを回すだけだ」と民主党など野党を批判したからである。ガソリン税の暫定税率を失効させることが、どうして「子や孫たちにツケを回すだけだ」ということになるのか意味が解せない。
◆むしろ、道路特定財源のうち2兆6047億円もの巨額の税金が特殊法人や独立行政法人に垂れ流し、随意契約による「丸投げ」や天下り官僚の給料・退職金に当てられているにもかかわらず、これらにメスを入れるでもなく、ただ入れるフリをするだけで当座の難関を潜り抜けようとしているのが、福田首相の真の姿である。
「子や孫たちにツケを回すだけだ」というなら、こちらのムダ使いの方が、よほど大きな「ツケ」になっている。だから、福田首相のこれらの言い草が、何とも胡散臭く聞こえるのである。その場限りの苦し紛れの言い逃れにすぎない。
◆謝罪と言いながら、少しも「実がない」のである。こんな無様な格好を国民に見せつけていると、福田自民党は、次期総選挙で必ず敗れる。
にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リーダーシップ能力が疑われている福田首相は財務官僚の使い走りなのか?

2008年04月02日 23時06分14秒 | 政治
◆「福田首相は財務官僚の使い走りなのか」とリーダーシップ能力が疑われている。日銀総裁人事をめぐり、「東大法学部卒の財務事務次官(大蔵事務次官)経験者」にあまりにも固執し続けて、参議院本会議で2人「不同意」の採決を招いてしまったからだ。
 日銀総裁ポストは従来、東大法学部卒の財務事務次官経験者と日銀生え抜きとが「たすきがけ」で就任する「既得権益」。民主党など野党は、「天下り禁止」や「財政金融分離」を盾に、事務次官経験者の総裁就任を嫌った。それでも「財務省ナンバー2」である「財務官(東大経済学部卒の指定席)経験者」を政府が提案してくれば、同意する姿勢を示していた。
 早稲田大学政経学部卒の福田首相が頭を切り替えられないのは、「旧制高崎中・一高・東大法学部・大蔵官僚といった超エリートを父(赳夫元首相)に持っていたためではないか」との説も。福田首相がリーダーシップを発揮できないのは、ファーザー・コンプレックスと東大法学部コンプレックスが元凶らしい。
◆自民党の麻生太郎前幹事長は、麻生派のレッキとした領袖だが、他派閥に所属の国会議員から派閥を超えて政治資金集めパーティの来賓や研修会の講師に招かれるなど、このところ引っ張りダコで人気が急上昇中だ。「次期総選挙に勝てる自民党の顔」として「ポスト福田」への期待感が高まってきているためで、「麻生政権」誕生を先物買いする国会議員が日を追って増えている。
そのなかで麻生氏は最大派閥・津島派所属の山口泰明副幹事長の後援会などが3月16日、埼玉10区内の坂戸市で開いた研修会に講師として招かれ、年金問題などについて一席ぶった。これを受けて山口氏は「現在、二度目の党副幹事長を務めている。一度目は安倍さんに指名された。その後、安倍さんは総理になった。二度目は麻生さんに指名された。私を指名した人は総理になる」と持ち上げ、「次の勝ち馬」への目利きぶりと嗅覚の鋭さを披瀝。総選挙前の自民党総裁選挙を予感させている。
◆自民、民主両党ともに次期総選挙に向けて、小選挙区公認候補者の選定をめぐり、それぞれ悩みのタネを抱えて混迷している。自民党は、岐阜1区で佐藤ゆかり衆院議員が東京5区に転出が決まったほかは、小泉チレドレンの公認問題が難航。山梨3区の小野次郎(比例区南関東ブロック)らの調整が未だに決着していない。杉村太蔵(比例区)らの身の振り方は宙ぶらりんのままだ。
 一方、民主党は小沢一郎代表が、「福田首相を4月解散・5月総選挙に追い込む」と威勢はいいけれど、前回総選挙の落選者の多くが昨年7月の参議院議員選挙で当選しており、「勝てる見込みのある有力候補者が枯渇」しており、空白区が目立つ。千葉7区の補欠選挙で当選した太田和美氏は、千葉県内の他選挙区に転出を言い渡され、「選挙区は党に任せている」状態。東京10区では公明党の太田昭宏代表に対抗する候補者が決まっていない。
 こうした状況から小泉元首相や古賀誠元幹事長らが提唱する「来年9月の任期満了選挙」が現実味を帯びつつある。
にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする