「後期高齢者医療制度」は「不敬老」の極み、高齢者の反乱が勃発する兆し!

2008年04月11日 23時11分56秒 | 政治
◆さいたま市内のある「高年学級」(4月10日)に招かれて、「人生百年時代のハッピーな生き方」という演題で、約2時間スピーチしてきた。「高年」というのは、「概ね65歳以上の方」で、参加者は約60人。その90%が女性であった。「高齢者」とせず、「高年」としているところが、とてもいじらしい。
どこの会場でも同じような光景で、女性軍が圧倒的に多い。若いときから、地元に馴染み、友人をつくってきているようで、お互いに誘い合いながら、集まってきている。この点、男性軍は、出不精が多く、自宅に引き篭っている人が多いせいか、参加者は、少ない。あるいは、平均余命が男性より女性の方が数年長く、連れ合いを亡くした女性が多いためか、どこの会場でも、男性軍は、少数派である。
帰宅してその後から、時間が経つに従い、怒りが増幅してきた。それは、4月15日から実施される「後期高齢者医療制度」が、いかに「敬老精神」に欠ける残酷極まりない制度であると痛感したからである。
◆スピーチの後、会場から質問を受けた。そのなかで、際立ったのは、「後期高齢者医療制度が制定されたことを知らなかった」という声だった。しかし、それは小泉政権の下で法案が強行採決され、その後に行われた「郵政解散」による「9・11」の総選挙で自民党を圧勝させ、公明党を合わせて3分の2以上の大勢力を実現させ、この結果、「後期高齢者医療制度導入」まで容認したことになっていた事実に、だれも気づいていなかったことを示していた。まさに後の祭である。それにしても、「後期高齢者医療制度という名称がわかりにくく、よくわからなかった」という声は、大半を占めた。
「後期高齢者医療制度」という名称についての不満も噴出し、「後期というのは止めて欲しい」という声が飛び交った。確かに「後期」というのであるから、65歳以上75未満は、当然「前期高齢者」ということを意味している。ならば、いまにも死にそうな高齢者は、「終末高齢者」ということになるのかと皮肉りたくなる。そう説明すると、事実、会場では、ドッと爆笑が湧き上がった。こうした医療制度を設けるにしても、「後期というのはいらない。ただの高齢者でいいではないか。失礼だ」という痛烈な批判である。
◆だれが「後期高齢者医療制度」というものを設ける発案をしたのか不明であり、おそらくは2、3人の官僚だろう。それにしても、日本社会の進歩と繁栄に貢献してきた先輩たちに対して、「不敬老」も甚だしい。こうなると9月の「敬老の日」は、廃止しなくてはならない。「少なくとも70歳以上の高齢者医療費は、タダにすべきだ。全国で初めて岩手県沢内村(現在の西和賀町)が昭和35年に老人医療費無料化を実現し、美濃部都政の東京都と秋田県が昭和44年に無料化に踏み切り、田中角栄首相が全国に広めた精神を思い出す必要がある。後期高齢者医療制度は廃止しなくてはならない」と力説したところ、万雷の拍手を受けた。それだけにこの制度を新設した政治家や官僚に対する怒りが込み上げてくるのである。
◆高齢者の反乱が勃発する兆しあり! この「後期高齢者医療制度」を続ける限り、次期総選挙で、自民・公明与党が、高齢者の大反乱により、惨敗するのは間違いないと確信した。65歳以上人口は現在、2600万人、このうち75歳以上は、1300万人に達している。これらの人々が こぞって投票に行き、民主党など野党に投票すれば、政権交代は、ますます確実となる。

板垣英憲マスコミ事務所

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