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公害防止よりも国防費増大にひた走る中国と運命を共にするのは、ご免被りたい

2007年03月05日 17時43分20秒 | 政治
◆中国の国防費が増大しているそうである。全国人民代表大会で明らかにされた。19年連続二桁の伸びでいまや日本の防衛費を上回るという。こんな国に相変わらずОDA(政府援助)をし続けている日本は馬鹿の骨頂だが、腹の足しにもならない兵員、武器、弾薬に巨額の国家予算を費やす北京政府の指導者も、間抜けである。
 中国の近代化は、最高実力者であった小平が1977年に復活して「先富論」を唱え、「改革開放路線」を歩み始めてから徐々に本格化した。日本が1868年に明治維新を断行したときから、109年も遅れていた。中国は、いままさに経済が高度成長の真っ最中である。2008年に北京オリンピックが開催される。それに先立ち最近、ミニ新幹線が開業している。日本は1964年10月1日、東海道新幹線が開業し、同月10日、東京オリンピックを開催し、これらを弾みに高度成長を果たしている。中国は、日本より44年も遅れている。
◆中国も資本主義経済の道を驀進し続けて行くうちに、資本主義の宿命的として「経済恐慌」に必然的に巻き込まれる。これから逃れることはできない。さらに、工業化が進めば、事前に公害防止施設を完備していなければ、工場が公害を撒き散らすことも避けられない。すでに重慶あたりでは、石炭を燃やし黒煙が街中にもうもうと立ち込め、視界が悪化しているという。化学工場から出る排水が河川を汚染し、これを飲用した住民のなかから、多数の死者が出ているらしい。日本で公害問題が最も深刻化したのは、1970年代であった。そのころから約44年経つ。
◆日本の防衛費は、第1位のアメリカに次いで、世界第2位の規模だが、経済大国であるから金額的には、GDP比では、重すぎるとは言えないであろう。だが、日本が経済大国になり、公害防止技術においても、世界最高水準に達することができたのは、ひとえに防衛よりも経済に力を入れてきたからに他ならない。これは、衆知のことである。
 中国が軍事大国路線を歩み、軍事費の重みに耐えられなくなろうと、なかろうと知ったことではない。かつて中国とソ連は、双方とも100万人の兵力を長い国境線に配置し、その軍事費に耐え切れず、互いに兵を撤収させた経験がある。いまの北京指導部は、このときの教訓を忘れてしまっているのであろうか。
◆公害被害者が多数出て、大勢が公害死しようとしまいと、「内政干渉」できないので、これもどうでもよい。それは「中国人の勝手」である。だが、日本としては、大気汚染、河川汚染、海洋汚染を中国国内に止めるようにしてもらわなければ、困る。中国と運命を共にするのは、ご免被りたい。安倍首相は、周辺に公害を撒き散らさないで欲しいと北京政府に強く要請すべきである。
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