東京都知事選挙は、「妖怪変化」どうしの戦い、都民はどうぞお祭騒ぎしてください

2007年03月07日 16時35分20秒 | 政治
◆人間の因果は、不可思議なものだ。東京都の石原慎太郎知事は、一期目の知事選挙のとき、自民党と公明党から敵視され、悪辣なネガティブ・キャンペーンを展開された。3戦を目指す今回は、石原知事が要請もしないのに、自民党と公明党は、「勝手連並み」に支援態勢で臨むという。石原知事は、「突然変異的」にマスコミに猫なで声を連発している。3選を果たせば、再び、「強気」に戻るに決っている。
◆かたや民主党は、独自候補者を立てられず、事実上の不戦敗となるところを「浅野支援」で繕おうとしている。その浅野氏は、石原知事と同様「無所属」を名乗り出馬する。保守系無所属どうしの対決となるから、「保保対決」の構図である。民主党は、小沢一郎代表が「政党相乗り禁止原則」を徹底できず、政党としての「力不足」を曝け出してしまった。これで浅野氏が僅差でも負ければ、恥の上塗りとなる。
◆これらを総合すると、石原知事にしろ、浅野氏にしろ、「本質」を隠し、「無所属」を装うことで、有権者の約半数に迫る「無党派」に色目を使う「妖怪変化」である。まるで西遊記に登場する「妖怪変化」とよく似ている。共産党も「暴力革命の魂」を失っているとしたら、もはや「共産党」の看板を下ろしていなければならないのに、未だに古びた看板を掲げている。共産党幹部の多くは、「貴族化」しているにもかかわらず、「プロレタリアート」の味方のふりをしている。科学的・学問的に言えばこれもやはり「妖怪変化」の一種である。
◆どいつもこいつも、「妖怪変化」なら、都民・有権者も思いきって正体を不明にして、候補者を化かすのも、一つの手である。そのためには、都民・有権者の大半が、完全に政党離れして、無党派になるなり、無関係派になるなりして、「妖怪変化」たちを翻弄してみると、マスコミが行なう世論調査も外れ、選挙結果を事前に読むのが難しくなる分、面白くなる。選挙戦は、お祭騒ぎしなければ、盛り上がらず、投票率も上がってこない。石原知事と浅野氏は、しばらく、眠れない夜を送ることになる。
にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする