一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

432  煉らし窯朴葉も混じる木の葉雨

2011年11月26日 | 

(ねらしがま/ほうばもまじる/このはあめ)

  

穴窯における「煉らし」とは、1300度の最高温度に達してから、丸2日間、その温度を保ちながら焚き続けること。

燃料の薪の灰が作品に降り積もり、自然の釉薬(うわぐすり)となって、作品を彩る。色は、黒、赤、茶、灰色、緑、青などさまざま。

 

「木の葉雨」は、雨の如く降る落葉のこと。木の葉に降る雨ではない。

朴の木は、煙突のすぐそばにあり、煙突から出る炎に朴葉が焙られて燃えそうになることもあるが、実際に火が付くことはない。

煙突から、火の粉が飛び出ることは、全くない。何故なら全ての灰は、途中の作品に降り積もってしまうからだ。

 

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