一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

419火事赤し妹ならば婚へず   誓子

2011年11月12日 | 

(かじあかし/いもうとならば/くながえず)

 

火事は、冬の季語。もう昔のことで自信はないけれど、私の記憶では、この句の作者は山口誓子ではないかと思う。

この句が、当時の句会で問題になったという。つまり、二つの解釈が成り立つ、というのだ。「火事赤し」は、妹に対する作者の恋愛感情を表している、として、つまり

 

   弟の妻、義理の妹に「いくらあなたが好きだからといって、妹だから結婚はできないよなあ」

   恋人又は妻に「あなたが妹だったら、結婚できなかったなあ、妹でなくて良かった」

 

 解釈は2通りあるのかもしれないが、当然①の方が興味深い。これも昔聞いた話。

 

 

クロガネモチ(黒鉄黐)

コメント
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