一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

414  古酒汲むや姉妹三人よく笑う

2011年11月07日 | 

(こしゅくむや/しまいさんにん/よくわらう)

 

 ある青年がお見合いをすることになった。なんと、妙齢の三人姉妹の中から、一番気に入った娘を選べという。

 

 青年が姉妹の家を訪ねると、お酒や食事が準備されていた。末の妹は青年の前に座りお酌したり、料理を勧めたり話も上手でよく笑い、なかなか可愛い娘だった。

 

長女は、台所で料理に奮闘しており、青年と話すこともなかった。次女は、料理を運んだり、姉を手伝ったり、妹や青年とも話したり、台所とテーブルを行き来し、青年と姉のどちらにも配慮して働いていた。

 

内心青年は、結婚するなら挨拶しただけの、台所で甲斐甲斐しく働く長女を選ぼうと思ったそうである。

ところが、台所にいた長女が、末の妹に「○子さん、あなたも少しは手伝いなさい」とやや命令口調で言ったそうである。

 

その一言で、青年は長女は止めて、次女を選んだそうである。本当だかどうだか、昔聞いた話。

 

タイワンホトトギス(台湾杜鵑)

コメント
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