先週のこと
社内現場報告サイトに
こんな画像がアップされました。
現場で撮った写真に
地元の方と打合せした内容が記入されてます。
といっても
これは一部を抜粋したもので
実際には十数枚あります。
わたし
このアナログな手法
大好きなんですよね。
何もすべてにPCを使って
手間暇をかけてきれいな体裁をととのえる必要はないし
それに何より
とってもわかりやすい。
けど
まことに残念ながら
わたしにとってはとってもわかりにくい。
というのも事実なんです。
なんじゃそれオマエ
な話なんですけど
ホントにとってもわかりにくい。
では
そのわかりにくさの原因は何かというと
文字の色。
緑の葉っぱの上に赤い文字
これが判別しにくいわたしは
山の中にある赤い杭や
苔むす岩に赤いスプレーでつけた目印も見つけにくい。
なのに
この業界で昔から一般的に用いられるのは赤。
目立つようにと使われる赤が
わたしにとっては逆効果。
たとえば完成写真には
発注者の指示で
朱書きで測点などを書き込むようになってるんですけど
わたしにとっては
わざわざわかりにくくしてるようなもんで
いったい何のためにやってるのかよくわからない。
そんなわたしのような人間のことを
色覚異常者と呼びます。
ちなみに2017年8月から
日本遺伝学会は用語集を大巾改訂し
色覚異常・色盲を
「色覚多様性」と呼ぶようにしてるんですが
とりあえずここでは色覚異常者と呼びます。
日本人男性の5%、女性では0.2%が色覚異常をもってるらしいので
皆さんのまわりにも必ずいるはずなんですが
そこはそれ
マイノリティーの悲しさで
「常」である多数派は
「常」とは「異なる」少数派を進んで理解しようとしないのが世の常です。
ということで
あらためて色覚異常とはなんぞや。
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色覚異常とは、色の見え方が通常の人とは違って見えてしまう病気です。色の区別がしにくい程度により、1色型色覚、2色型色覚、異常3色型色覚に分けられています。
「先天性の色覚異常」は、「色盲」ともいわれてきましたが、「色盲」という言葉は,「色がまったく分からない」と誤解されやすいため適切な言葉とはいえません。 しかし、学術的に正しく,かつ,誰にも精神的負担を感じさせない新しい用語をまだ生み出せていないのが現状です。
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わたしがこれに気づかされたのは
小学校の2年生だったか3年生だったか4年生だったか
よくは覚えてないんですが
赤緑色弱というその病名(?)
を告げられたのはそのときだったような記憶があります。
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通常、先天性の色覚異常というと「先天赤緑色覚異常」をさしています。この場合、色の見え方や感じ方は正常色覚と異なりますが、白黒の色世界では決してありません。正常色覚者とは異なった色世界を感受しているといえます。
ものを見ること自体は他の人と変わりませんが、色の組み合わせによってときどき似て見えることがあります。似かよって見える色の組み合わせには、赤と緑、橙と黄緑、茶色と緑、青と紫、ピンクと白や灰色、緑と灰色や黒、赤と黒、ピンクと水色などがあります。
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そうそう
わたしの場合も
茶色と緑
青と紫
緑と黒
これなんかはあるあるだし
それに加えて
黒と紺
これも区別がつきにくい。
照明が暗いとなおさらで
たとえば
茶色のつもりで買った服を
「あら、それグリーンよ」
と妻に指摘されたり
またたとえば
タンスの中の黒のスーツと紺色のスーツが
どっちがどっちか分からず
いつも四苦八苦してあげく
終いには妻を呼び出し
「ったくもー、ホレこっち」
などと迷惑がられたり。
ふーっ
と
そこで
今回ちょっと思いついたことがありました。
そう
ChatGPTに聞いてみたら
何かよいヒントがもらえるかもしれない!
ということで
近ごろのマイ・ブーム
「チコちゃんにきいてみよう」
ならぬ
「チャトちゃんにきいてみよう」
ではスタート!
みやうち
きのう、砂防工事現場で、周辺の緑の中にある赤い杭が見えませんでした。また、職員が撮影した写真に打合せ事項を赤色で記入した文字が判別しにくく困りました。これを解決するためにはどのようなアプローチがありますか?
と
こんな答えが返ってきました。
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ChatGPT
このような問題を解決するために、いくつかのアプローチが考えられます:色の対比を高める: 砂防工事現場で使用される赤い杭や赤色の文字をより目立たせるために、周囲の緑との対比を高めることが重要です。例えば、杭の周囲に明るい色のマーキングを追加したり、文字をより濃い色や白色の背景に書くことで、視認性を向上させることができます。
色覚対応の設計: 現場や文書のデザインを色覚異常の人々に配慮して行うことが重要です。赤緑色弱の人が色を識別しやすい色合いを選択したり、色の代わりに形やパターンを使用することで、情報の理解を支援することができます。
補助技術の活用: 補助技術を活用することで、色覚異常者の視覚的なニーズをサポートすることができます。例えば、スマートフォンやタブレットのカメラを使用して現場の写真を撮影し、アプリを使って色の識別や強調を行うことができます。
明るい照明の設置: 砂防工事現場などの屋外での作業場では、明るい照明を設置することで、色の識別が容易になります。特に夕暮れや曇りの日など、光の明るさが不足する場合に役立ちます。
チームの意識向上: 色覚異常の同僚や部下がいる場合は、チーム全体でその問題について意識を高めることが重要です。メンバー間でのコミュニケーションやサポート体制を強化し、問題解決に向けて協力することが必要です。
これらのアプローチを組み合わせることで、赤緑色弱の人々が砂防工事現場での作業や文書の理解においてよりスムーズに対処できるようになります。
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ふむふむナルホド。
では試しに
と冒頭の画像の色調を変えたり彩度を落としたりしてみると
何のことはない
眉間にしわを寄せ目を細めても区別できなかったものが
かんたんにわかるようになりました。
あ
そういうことネ
そう
暗いと不平を言うよりも進んで灯りをつけましょう。
多数派に
「配慮してね」
とお願いして
少数派であるわたしたちに
「配慮してもらう」
もちろんそれも大切なことでしょうが
自から進んで解決策を模索してみるのも大事。
そんなことを
あらためて
チコちゃん
いや
チャトちゃんに教えられたおじさんなのでした。
考えてみればそりゃそうで
この緑と赤は
ハッキリくっきりと識別できるんですから
これに近い状態にもっていけば解決することだって多いはず。
ということで
ついでにもひとつチャトちゃんへリクエスト。
「では、以上ことを歌にしてください。タイトルは”赤と緑のブルース”で」
それではいってみましょう!
作詞ChatGPT(助言&補作みやうち)
赤と緑のブルース!!
赤と緑の風景に 砂防工事の灯りが煌めく
緑の木々に赤い杭 見えない 心は彷徨う
緑の地面に赤い文字 見えない 心は彷徨いつづける
だけど仲間と共にゆく 困難を乗り越え 共にゆく
赤と緑のブルース 色の壁に立ち向かう
光を探し 未来へ進む
絆を深め ゆく道はおなじ
赤と緑のブルース オレたちは共に歩む
色の壁を超え 共によいモノつくるため
お粗末 (。>﹏<。)
(みやうち)