増補しました。
妾 ショウ・めかけ 女部
解字 甲骨文は「冠をかぶった女の姿。冠の形には高貴な存在であることを示す働きがあり、王や神の配偶者を指す用法が原義と考えられる。ただし、甲骨文字の段階ですでに奴隷身分の女性への転用が見られる」(甲骨文字辞典)とし、意味は、①王や神の配偶者、②奴隷身分の女性、とする。金文は甲骨第一字がほぼ継承され、篆文は後漢の[説文解字]は「辠ザイ(罪)有る女子。給事キュウジ(そば仕え)之(これ)を得て君於(に)接する者(もの)」とする。貴人につかえる女性、また正妻以外の夫人の意となった。現代字は「立+女」の妾となった。因みに龍の立も冠で、冠をつけた大蛇が龍リュウである。
意味 (1)正妻以外の夫人。めかけ(妾)。「妻妾サイショウ」(妻とめかけ)「妾腹ショウフク」(正妻以外の夫人の生んだ子)(2)高貴な人の身辺の世話をする女性。こしもと。侍女。「妾婦ショウフ」(侍女。遊女)(3)わらわ(妾)。女性がへりくだっていう自称。
イメージ
「貴人に仕える女性」(妾)
「形声字」(接・霎・椄)
音の変化 ショウ:妾・霎 セツ:接・椄
形声字
接 セツ・つぐ 扌部
解字 「扌(手)+妾(セツ)」 の形声。[説文解字]は「交(まじ)わる也(なり)。手に従い妾セツの聲(声)とする。また転じて、つぐ・つなぐ(接続)、ちかづく(接近)、まじわる(接待)、うける(接受)意で用いられる。
意味 (1)つぐ(接ぐ)。つづける。つなぐ。「接続セツゾク」「密接ミッセツ」(2)ちかづく。「接近セッキン」「接戦セッセン」(3)まじわる。「接待セッタイ」「面接メンセツ」「直接チョクセツ」「交接コウセツ」(交尾。性交)(4)うける。受け取る。「接収セッシュウ」「接受セツジュ」(受け取る)
霎 ショウ・ソウ 雨部
解字 「雨(雨雲)+妾(=接。まじわる)」 の会意形声。雨雲が地上とまじわり、通り雨が降ること。
意味 (1)通り雨。「霎雨ショウウ」(2)しばし。またたくま。「霎時ショウジ」(しばし)
椄 セツ・ショウ・つぐ 木部
解字 「木(き)+妾(=接。つぐ)」 の会意形声。花木や果樹の枝を他の木に椄ぐこと。漢検1級字であまり使用されず、通常は「接木」を使うことが多い。
「農家が教える接ぎ木の方法」より
意味 (1)つぐ(椄ぐ)。つぎ木する。「椄木つぎき」(2)「椄槢セツシュウ」とは、かせ。二つの材木を接ぎ合わせて抜けないようにした刑罰具。
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
妾 ショウ・めかけ 女部
解字 甲骨文は「冠をかぶった女の姿。冠の形には高貴な存在であることを示す働きがあり、王や神の配偶者を指す用法が原義と考えられる。ただし、甲骨文字の段階ですでに奴隷身分の女性への転用が見られる」(甲骨文字辞典)とし、意味は、①王や神の配偶者、②奴隷身分の女性、とする。金文は甲骨第一字がほぼ継承され、篆文は後漢の[説文解字]は「辠ザイ(罪)有る女子。給事キュウジ(そば仕え)之(これ)を得て君於(に)接する者(もの)」とする。貴人につかえる女性、また正妻以外の夫人の意となった。現代字は「立+女」の妾となった。因みに龍の立も冠で、冠をつけた大蛇が龍リュウである。
意味 (1)正妻以外の夫人。めかけ(妾)。「妻妾サイショウ」(妻とめかけ)「妾腹ショウフク」(正妻以外の夫人の生んだ子)(2)高貴な人の身辺の世話をする女性。こしもと。侍女。「妾婦ショウフ」(侍女。遊女)(3)わらわ(妾)。女性がへりくだっていう自称。
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「貴人に仕える女性」(妾)
「形声字」(接・霎・椄)
音の変化 ショウ:妾・霎 セツ:接・椄
形声字
接 セツ・つぐ 扌部
解字 「扌(手)+妾(セツ)」 の形声。[説文解字]は「交(まじ)わる也(なり)。手に従い妾セツの聲(声)とする。また転じて、つぐ・つなぐ(接続)、ちかづく(接近)、まじわる(接待)、うける(接受)意で用いられる。
意味 (1)つぐ(接ぐ)。つづける。つなぐ。「接続セツゾク」「密接ミッセツ」(2)ちかづく。「接近セッキン」「接戦セッセン」(3)まじわる。「接待セッタイ」「面接メンセツ」「直接チョクセツ」「交接コウセツ」(交尾。性交)(4)うける。受け取る。「接収セッシュウ」「接受セツジュ」(受け取る)
霎 ショウ・ソウ 雨部
解字 「雨(雨雲)+妾(=接。まじわる)」 の会意形声。雨雲が地上とまじわり、通り雨が降ること。
意味 (1)通り雨。「霎雨ショウウ」(2)しばし。またたくま。「霎時ショウジ」(しばし)
椄 セツ・ショウ・つぐ 木部
解字 「木(き)+妾(=接。つぐ)」 の会意形声。花木や果樹の枝を他の木に椄ぐこと。漢検1級字であまり使用されず、通常は「接木」を使うことが多い。
「農家が教える接ぎ木の方法」より
意味 (1)つぐ(椄ぐ)。つぎ木する。「椄木つぎき」(2)「椄槢セツシュウ」とは、かせ。二つの材木を接ぎ合わせて抜けないようにした刑罰具。
<紫色は常用漢字>
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