闘トウの解字を改めました。
豆 トウ・ズ・まめ 豆部
たかつき
http://arts.cntv.cn/20110901/113482.shtml
解字 脚のついたフタつき食器(たかつき)の象形。儀礼の際に食器や礼器として使われた。のち、マメ科の植物の種である「まめ」と発音が同じことから、仮借カシャ(当て字)で、まめ(豆)の意味で使われるようになった。
意味 (1)まめ(豆)。「大豆ダイズ」「豆腐トウフ」「納豆ナットウ」「小豆ショウズ・あずき」 (2)たかつき。食物を盛る脚のついた器。「豆羹トウコウ」(たかつきに入れた羹あつもの)
参考 豆は部首「豆まめ・まめへん」になる。漢字の左辺や下について、豆や元の意味である「たかつき」の意を表す。
常用漢字 2字
豆トウ(部首)
豊[豐]ホウ・ゆたか(豆[たかつき]+山+音符「丰丰ホウ」)
常用漢字以外の主な字
豌エン(豆[まめ]+音符「宛エン」)「豌豆エンドウ」
豈ガイ・あに(豆を含む会意)
イメージ
「まめ(仮借)」(豆・痘)
「たかつき」(頭・短・逗)
「トウの音」(闘)
音の変化 トウ:豆・痘・頭・逗・闘 タン:短
まめ
痘 トウ 疒部
解字 「疒(やまい)+豆(まめつぶ)」の会意形声。皮膚に豆粒ほどの水疱スイホウが全身にできる病気。
意味 ほうそう(疱瘡)。もがさ。法定伝染病の一つだが、種痘による予防で1980年WHOにより絶滅宣言がなされた。「天然痘テンネントウ」「痘瘡トウソウ」「種痘シュトウ」(痘苗を人体に接種する)「痘痕トウコン・あばた」
たかつき
頭 トウ・ズ・ト・あたま・かしら 頁部
解字 「頁(あたま)+豆(たかつき)」の会意形声。たかつきの形は、人のくびの上にあたまのある形と似ており、これに「あたま」を意味する頁ケツをつけてあたまを表わした。
意味 (1)あたま(頭)。こうべ。つむり。「頭脳ズノウ」「頭髪トウハツ」 (2)はじめ。最初。「先頭セントウ」 (3)上に立つ人。かみ。かしら(頭)。「頭領トウリョウ」「巨頭キョトウ」 (4)動物を数える語。「頭数トウスウ」
短 タン・みじかい 矢部
解字 「矢(や)+豆(たかつき)」の会意形声。たかつきの高さほどの短い矢。みじかい意。
意味 (1)みじかい(短い)。長さが足りない。「短期タンキ」「短歌タンカ」「短縮タンシュク」 (2)つたない。欠ける。おとる。「短所タンショ」「短慮タンリョ」
逗 トウ・ズ・とどまる 辶部
解字 「辶(すすむ)+豆(たかつき)」の会意形声。豆(たかつき)は動かずにひと所に静止している。逗は、旅の途中で立ち止まってしばらくひと所にいること。
意味 とどまる(逗まる)。たちどまる。滞在する。「逗留トウリュウ」(旅先でしばらく宿泊する)「逗宿トウシュク」(宿にしばらく滞在する)
トウの音
闘[鬪] トウ・たたかう 門部
解字 旧字は鬪トウであるが、ややこしいのは、それ以前の篆文テンブンの字がまったく異なっていることだ。篆文は鬬トウで「鬥トウ(たたかう)+斲タク(=斧斤フキン・おの・まさかり)」という難しい字。斧やまさかりで鬥トウ(たたかう)意味だという。ところが、この字は楷書で旧字の鬪に変化した。鬥トウの中の斲タク⇒豆+寸への変化は、誤字だという辞書もある(角川新字源)。さらに新字体は鬥トウが門に変化した闘になった。この字は「門+豆トウ・まめ+寸スン・すこし」だから、音符は豆トウになる。この字は解字不明だから「覚え方」を工夫しました。
覚え方 もん(門)の中、まめ(豆)が、すこし(寸)で、闘(あらそ)い起きる <青果市場>
意味 (1)たたかう(闘う)。あらそう。「闘争トウソウ」「闘志トウシ」 (2)たたかわせる。「闘犬トウケン」「闘牛トウギュウ」
<紫色は常用漢字>
関連音符
登 トウ・ト・のぼる 癶部
解字 「癶(両足がでる)+豆(たかつき)」の会意形声。豆(たかつき)を持ち、両足でのぼること。
意味 のぼる(登る)。
イメージ 「上にのぼる」 (登・澄・鐙・灯・橙)
音の変化 トウ:登・灯・鐙・橙 チョウ:澄
音符「登トウ」を参照
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
豆 トウ・ズ・まめ 豆部

http://arts.cntv.cn/20110901/113482.shtml

解字 脚のついたフタつき食器(たかつき)の象形。儀礼の際に食器や礼器として使われた。のち、マメ科の植物の種である「まめ」と発音が同じことから、仮借カシャ(当て字)で、まめ(豆)の意味で使われるようになった。
意味 (1)まめ(豆)。「大豆ダイズ」「豆腐トウフ」「納豆ナットウ」「小豆ショウズ・あずき」 (2)たかつき。食物を盛る脚のついた器。「豆羹トウコウ」(たかつきに入れた羹あつもの)
参考 豆は部首「豆まめ・まめへん」になる。漢字の左辺や下について、豆や元の意味である「たかつき」の意を表す。
常用漢字 2字
豆トウ(部首)
豊[豐]ホウ・ゆたか(豆[たかつき]+山+音符「丰丰ホウ」)
常用漢字以外の主な字
豌エン(豆[まめ]+音符「宛エン」)「豌豆エンドウ」
豈ガイ・あに(豆を含む会意)
イメージ
「まめ(仮借)」(豆・痘)
「たかつき」(頭・短・逗)
「トウの音」(闘)
音の変化 トウ:豆・痘・頭・逗・闘 タン:短
まめ
痘 トウ 疒部
解字 「疒(やまい)+豆(まめつぶ)」の会意形声。皮膚に豆粒ほどの水疱スイホウが全身にできる病気。
意味 ほうそう(疱瘡)。もがさ。法定伝染病の一つだが、種痘による予防で1980年WHOにより絶滅宣言がなされた。「天然痘テンネントウ」「痘瘡トウソウ」「種痘シュトウ」(痘苗を人体に接種する)「痘痕トウコン・あばた」
たかつき
頭 トウ・ズ・ト・あたま・かしら 頁部
解字 「頁(あたま)+豆(たかつき)」の会意形声。たかつきの形は、人のくびの上にあたまのある形と似ており、これに「あたま」を意味する頁ケツをつけてあたまを表わした。
意味 (1)あたま(頭)。こうべ。つむり。「頭脳ズノウ」「頭髪トウハツ」 (2)はじめ。最初。「先頭セントウ」 (3)上に立つ人。かみ。かしら(頭)。「頭領トウリョウ」「巨頭キョトウ」 (4)動物を数える語。「頭数トウスウ」
短 タン・みじかい 矢部
解字 「矢(や)+豆(たかつき)」の会意形声。たかつきの高さほどの短い矢。みじかい意。
意味 (1)みじかい(短い)。長さが足りない。「短期タンキ」「短歌タンカ」「短縮タンシュク」 (2)つたない。欠ける。おとる。「短所タンショ」「短慮タンリョ」
逗 トウ・ズ・とどまる 辶部
解字 「辶(すすむ)+豆(たかつき)」の会意形声。豆(たかつき)は動かずにひと所に静止している。逗は、旅の途中で立ち止まってしばらくひと所にいること。
意味 とどまる(逗まる)。たちどまる。滞在する。「逗留トウリュウ」(旅先でしばらく宿泊する)「逗宿トウシュク」(宿にしばらく滞在する)
トウの音
闘[鬪] トウ・たたかう 門部
解字 旧字は鬪トウであるが、ややこしいのは、それ以前の篆文テンブンの字がまったく異なっていることだ。篆文は鬬トウで「鬥トウ(たたかう)+斲タク(=斧斤フキン・おの・まさかり)」という難しい字。斧やまさかりで鬥トウ(たたかう)意味だという。ところが、この字は楷書で旧字の鬪に変化した。鬥トウの中の斲タク⇒豆+寸への変化は、誤字だという辞書もある(角川新字源)。さらに新字体は鬥トウが門に変化した闘になった。この字は「門+豆トウ・まめ+寸スン・すこし」だから、音符は豆トウになる。この字は解字不明だから「覚え方」を工夫しました。
覚え方 もん(門)の中、まめ(豆)が、すこし(寸)で、闘(あらそ)い起きる <青果市場>
意味 (1)たたかう(闘う)。あらそう。「闘争トウソウ」「闘志トウシ」 (2)たたかわせる。「闘犬トウケン」「闘牛トウギュウ」
<紫色は常用漢字>
関連音符
登 トウ・ト・のぼる 癶部
解字 「癶(両足がでる)+豆(たかつき)」の会意形声。豆(たかつき)を持ち、両足でのぼること。
意味 のぼる(登る)。
イメージ 「上にのぼる」 (登・澄・鐙・灯・橙)
音の変化 トウ:登・灯・鐙・橙 チョウ:澄
音符「登トウ」を参照
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます