函館 Glass Life

函館市田家町で眼鏡店「サポートGlass」を営む店主の趣味と感じたことの
日記です。

必殺・畳重ね!!

2008-06-16 | 歴史
いよいよハリスとの対面ですね
不安を打ち明ける家定。
心の中を打ち明けてくれた事に対し喜びを感じる篤姫。
家定の不安に答えなければ薩摩女の名が廃ります
『他に頼りになる者はこの城におらぬ』家定の一言、
篤姫はさぞかしうれしかったでしょうね

アメリカ式に立ったまま対面したいと申し出るハリス。
当時の日本としては受け入れられる筈がないのです
そこで考えた篤姫の秘策!!
立ったままのハリスより座った家定の方が高くなる、
必殺、畳重ね
ハリスもビックリ仰天、何とも奇抜なアイディアです

夫婦の仲の好さに反比例して嫁姑の中が怪しくなって
きました
勿論、原因は一橋慶喜次期将軍擁立にあるのです。
ハリスとの会見の席に慶喜を同席させた事を知った本
寿院、一気に怒りを爆発させてしてしまいましたね。
大奥での水戸嫌いも相当根深いものがあるのです

この時期の篤姫は相当なジレンマを抱えていた筈です。
自分の目で見ても紀州慶福の方が次期将軍に相応しい
と篤姫は考えていたとでは??
勿論、そんな事は口に出せませんが
しかし、父・斉彬の命令には逆らえません。
側近く使える幾島にしても斉彬に心酔しているのです
から、この事で篤姫自身が幾島に心の中を話す事はな
いのです。
そう云う意味では、現時点での篤姫の相談相手は誰も
いないと云う事になりますね
もしかすると篤姫にとっても家定が唯一の相談相手な
のかも知れません
勿論、今回の大河ドラマの中だけの話ですが。

ところで
堀田正睦ですが、紀州派と一橋派の間に入って右往左
往していますね
現時点で態度を決めれば明かに一方から非難が集中す
るのです。
もしかすると、堀田自身の命も無くなるかも…

彼は下総佐倉藩の藩主なのですが、江戸幕府三大改革
の一つ、天保の改革を時の老中首座・水野忠邦と共に
推し進めたといいます
しかし水野忠邦のやり方があまりにも急進過ぎるため
反発、老中を罷免されているのです
その後、徳川斉昭が幕政に参加した事で、溜間詰の譜
代大名との間に諍いが起きるのです
溜間詰の老中が立て続けに罷免されたのが原因なので
すが…
溜間詰の大名の怒りを鎮めるため、老中首座の阿部正
弘は溜間詰の堀田正睦に老中首座の座をあっさりと譲
ってしまうのです
勿論、阿部と堀田はツーカーの中なので幕政にはさほ
ど大きな変化がなかった筈です
二人でタッグを組み開国に向けての和親条約締結に邁
進するはずだったのです
ところが
盟友の阿部正弘が突然亡くなります
『我が蒸気船日本丸は外輪の片方を失ってしまった』
と言うほどですから堀田の嘆きは相当なものだったで
しょうね
しかし政治に空白は許されません。
国論が開国にまとまらない中、天皇の権威を利用し朝
廷からの条約勅許を得て国論を一つにしようと画策す
るのです
意を決して上京するのですが、結局徒労に終わってし
まいます。
堀田正睦はこの責任をとって老中を辞任してしまうの
です。
堀田にしてみれば条約締結に向けての期限が迫ってい
る中、起死回生を狙ったのでしょうね

堀田正睦は蘭学を好み、佐倉藩の天保の改革では洋学
を奨励したと言います
医者の佐藤泰然を招き、順天堂大学の基礎を作ったの
も堀田なのです
人材の育成に力を注いだのですね。
時間は掛かりますが、国の礎を造るのはやっぱり教育
しかないのです。
そう云う意味では堀田正睦は名君の一人と言えますね





コメント (2)
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