鶴松の死の影で何となく利休の死が薄れた感がありましたね
ドラマでは利休の見張りを命じられる信繁ですが、利休の邸
宅の周りには上杉をはじめとする3000の兵が取り囲んでいた
と言われています
何故か?利休の見張り役を命じられた信繁ですが…主役なので
仕方ありませんよね
その信繁の問いに「人の命を金で操る業の深い商人である自分
は、それがゆえに茶をたてるのだ。茶の道を究める事が出来た
のは、その自分の業が深いからだ…」と答える利休ですが、何
となく理解出来なくもありません
大徳寺の木造の件では「あれで足元を掬われた!!一言でいえば
定めだ!!」と言っていましたが、答えになっていません
利休の木造が欲しいという茶々の我が儘で木造を作った利休で
すが、寸法を間違え等身大利休が完成
置く場所に困った茶々の一言「大徳寺に預かってもらえば~。」
この一言で利休の運命か決定。
とすれば…やはり茶々は魔性の女ですね。
利休からすれば茶々の要望を聞いたあまり三成や吉継に隙を見
せてしまったという事なでしょうか??
鶴松危篤の知らせにニンマリしている武将が二人
50を過ぎた秀吉には跡取りが出来る可能性が殆ど無く、豊臣も
秀吉一代で終わり、乱世へ逆戻りとほくそ笑む家康と昌幸
家康はともかく、息子・信繁と同じような立ち位置では生きら
れない自分に昌幸は気が付いていたのでしょうね。
昌幸は乱世でしか才能を発揮出来ないのです
ところで…
一度権力を手にした者はそれを失う事を必要以上に恐れると言
います。
もし、権力を失うとすれば身近にいる実力者が…
密室の茶室は情報交換の場としては最適、情報が洩れる事も殆
どありません
利休の弟子である武将はあまたいますが、その武将達と権力を蓄
えた利休が共謀すれば…
秀吉が疑心暗鬼にかられても不思議有りません
陰の実力者として動いている分には良かったのですが、財力も兼
ね備え発言力も増してくると絶対権力者から見て脅威でしかない
のです
利休失脚は必然性があったと僕は思っています。
秀吉から蟄居→切腹を言い渡された利休は一切の弁明もせず受け
入れたと言われています
茶の湯を通したネットワークと情報力を持っていたがため秀吉に
重宝された利休ですが、それ故排除されたとも言えます。
秀吉からすれば諸刃の刃だった訳です。
もしかして?利休は何れこうなると思っていたかも知れません
生き様も含め、分かっていても後戻り出来ないのが人生なのでし
ょうかね