80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

都電の誘惑4

2010-01-25 01:36:37 | ひらき
7000形の車体がだいたい出来上がりました。

フロントウィンドウ周りの細かい寸法は雑誌の模型設計図ではわからないので、図面を直接採寸しながらアイボリィ紙にけがきました。薄紙(はがき)で窪み部分のフチを付けたところです。パテの修正痕は窓幅を修正したものです。


車体に組み込んで接着したところ。オデコ部分はまだあいたままで、もうひと踏ん張りです。


現物合わせでアイボリィ紙からオデコ部分のパーツを切り出し、カーブを合わせながら接着して完成です。おお!何だかんだで形になってきたじゃないか(^^v
ところで、屋根裏の中央2ヶ所に車体幅と屋根カーブを維持するための補強材を入れたところ、その部分だけ屋根が盛り上がってしまいました。仕方ないのでセンター縦方向に3×3mmヒノキ材を貼って矯正しています。


台車枠、ギヤ、ボルスターなど下回りのパーツです。1/80なのにまるでNゲージかと思ってしまうほど細かいものばかり。ふだんとは勝手が違うパーツを前に少し戸惑い気味...


台車を仮組みして車体と合わせてみました。モーターもちっちゃ!思ったよりモーター軸とギヤとの間が広くシリコンチューブだけでつなぐのは無理がありそうなので、駆動軸を延長した方がよさそうです。
一番手前のコの字型のパーツが「乗り越しボルスター」で駆動軸を逃げるため背が高くなっています。


フクシマ製F-4ギヤのアップ。ほれぼれするくらいコンパクトで精密感があふれていますね。早く走らせたいよー(^^;
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面影橋のおもかげは

2010-01-22 23:01:41 | ひらき
今日は所用で高田馬場、早稲田方面へ行きました。早稲田といえばアレですよねー(^^;
ということで時間を工面して都電荒川線のプチ取材と、ついでに池袋のMODELS IMONで7000形の下回りパーツを調達してきました。

クルマやJRの車窓から見たりすることはあっても実際に乗るのはホントに久しぶり。車両はずいぶんと近代化されてきたものの、まだまだ7000、7500形の天下で、釣り掛けの唸りを響かせていました。

「都電のひらき」でご覧頂いた面影橋付近の変貌が気になって定点撮影を試みました。
木造モルタル住宅や商店だった沿道は大きなマンションやビルに建て替わり、道路整備によって道路の交通量も格段に増え、軒先をかすめて併用軌道をゴロゴロと走っていた頃の面影はまったくありません。唯一の手がかりは7000形の背後に建つ大きなマンション。これはさすがに建て替わっていないだろうと思い探すと...
(1980年3月)

ほら、ありましたよ!各階の外通路の真ん中あたりに目隠しがある特徴的な白いマンション。間違いないですね。隣の印刷所と木造住宅はマンションに建て替わりましたが、1階に扉のある左端のビルはそのままのようです。専用軌道化されたうえに交通量も多く、もはや当時のアングルで撮ることはできませんでした。ちなみにレトロ調車両は昨年デビューの9000形青色バージョン9002号車。
(2010年1月)


ついでに荒川車庫の変貌も見てみましょう。
三角屋根の電車庫は...
(1978年)

近代的な建屋に衣替えしていました。ネット状に張られた架線もトラスビームでシャキッとまとめられています。右端に写る鋼管製の架線柱は当時のままのようです。



おまけは2005年に1両だけ旧塗装に復元された7022号車です。当時を髣髴させるものがありますが、クーラー&シングルアームパンタの屋根上は言うに及ばず床下機器レイアウトも変更されているようで、残念ながら模型資料としてはあまり参考になりませんでした(^^;



7000形のモデルの進捗については改めて投稿します。
コメント (6)
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都電の誘惑3

2010-01-22 03:48:04 | ひらき
都電7000形更新車の状況です。
屋根の曲げと四隅の絞り部分の折り目をつけました。後者は三角定規を駆使してあれこれ曲げてみたものの、やはりシャープなラインが出ません。サフェーサー+研磨でそれらしく仕上げていくしかなさそうです。


前面は一段凹んだフロントガラスまわりと下半分を分けて作ることにし、車体幅と絞り角を固定するための“床板”と前面下部とをL型に貼り合わせたこんなパーツを作ってみました。前面下部は2枚重ねで、中央に薄板を挟むことによって僅かな膨らみをもたせています。ヘッドライトとテールライトは針で下穴だけ開けてあり、組み立ての最終段階でライトケースの太さまでドリルで拡大する予定です。


車体にはこんな感じで接着します。一段窪んだフロントウインドウまわりとオデコ部分はちょっと面倒ですが、だいたいの構造イメージは固まったので何とかなると思います。



ボディと並行して、そろそろ下回りの心配もしなければいけません。
路面系は初めてなのでまずはネットで情報収集...
だいたい次のようなラインナップで行くことにしました。

台車:FS80で代用(だるまや)
ギヤ:φ8.2mm車輪つきF-4ギヤ(2軸)(フクシマ)
   ※他にギヤなし車輪×2軸(フクシマ)
モーター:小型両軸モーター(フクシマ)
枕梁:路面用乗り越しボルスター(フクシマ)

うーん、結構な出費だな...
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都電の誘惑2

2010-01-20 15:25:43 | ひらき
ラッキーなことに近所の古書店で「とれいん」'78年6月号が入手できました。7000型更新車の模型設計図、写真と簡単な解説が載っています。

それによると「車体幅、車体長、心皿距離を荒川線でのパートナーとなる7500形に合わせた」そうです。必要にして十分、何と簡潔明瞭な解説でしょう(*^_^*)
図面を見ると心皿距離は6,200mm、80で割ると77.5mmとなりモデルは間違っていませんでした。まずはひと安心です。

なお、車体全長は12,260mmではなく12,320mm(÷80=154mm)でした。両妻が微妙なRで膨らんでいるので、モデルはその分を差し引いて153mmとしたようです。

模型設計図と綺麗な写真もGETできて、いよいよ引き下がれなくなりました。
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都電の誘惑

2010-01-20 02:23:45 | ひらき
やばいです。ひらきはひらきのまま、遠い過去の想い出として仕舞っておくはずだったのに...

都電7000形更新車。しげしげと眺めているうち、けっこう可愛いヤツだなー?て気になってきて、ついに製作を再開してしまいました。
キハ47もサハ115も放り出して...(^^;

サッシとドアを貼って立体にする手前まで完成。ここまでは早い。


しかし次の瞬間、何でこの車両が仕掛品箱に放り込まれたか、遠い記憶がフラッシュバックして手が止まりました。
下の運転台部分の写真を見てください。この車体、両側が絞られたうえに上半分がくの字型に後退角がつけられています。一見すると何の変哲もないデザインですが、よく考えてみると不思議な構造で、後退角がついた2つの面を、平面を保ったまま曲げるなんてことできるの??という疑念がわいてきたのです。


計算するアタマなどないのでモックアップ(もどき)を作って検討してみた結果、絞られた運転台部分は完全な平面ではなく、窓のある上半分がわずかに内側に曲がっているハズ、という結論に達しました。考えてみれば、この絞り角をだんだん深くしていくと「湘南顔」に行き着くわけで、そう考えれば納得がいきます。


ならば、厳密には折り曲げ部分の上半分には切れ目を入れて曲げてやらないとウソになりますが、この車両のような浅い絞りだと、カッターで裏側にくの字のスジ彫りをした上でだましだまし曲げてやれば、ちゃんとそれらしく曲がってくれることがわかりました。(上の写真)

では、ということで、実際に側板を曲げてみたところ、既に窓抜き済みのため思うようにシャープな折り曲げ線が出ません(>_<)(しかもペンチのギザギザの跡がついて、まるでリベット車体だ...)
まあ、もう少し注意深くやれば何とかなりそうなので、一度は手放した車体と割り切り、研磨の段階で補修することにして次の工作に移りたいと思います。



ところで気になる点がもう一つ。
更新前の7000形原型車は、形式図によるとボギーセンター間が6,720mmなので1/80にすると84mmのはずが、何となく短いと思ってモデルの方を測ってみると77mmしかありません。これを作ったときに見たであろう更新車の図面がないので何とも言えませんが、更新に際してボギーセンター間距離を縮めたってことなのでしょうか?

ちなみに6,720を77で割ると「87」なので、ええ!HOスケール(1/87)で作っちゃったの??と一瞬目を疑いましたが、車体全長は153mmあって実車の12,260mm÷80と一致するので単なる偶然のようです。
早く更新車の図面を探さないと安心して眠れないなぁ...
コメント (2)
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