80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

塗装の長期モニタリング

2017-12-19 12:05:43 | その他
ジェイズ塗料と他のアクリル塗料との相性を確かめるため、長期のモニタリングテストを行うことにしました。

阪急マルーンを試し吹きしたテストピースにタミヤのクリヤー(TS-13)を重ねて吹いてみます。テストピースは12月6日に塗装したもので、スノーマット紙をMr.サーフェーサー1000で軽く下地処理した上に吹いています。サフからマルーンまではあまり時間を置いていません(3時間くらい?)が特に問題は発生しませんでした。




クリアは12月17日、つまりマルーン塗装から10日以上経過してから吹いています。2度吹きくらいの感じです。天日で1時間くらい乾燥させ、その後は室内に置きました。この段階では特に塗面に変化はみられませんでした。夜に再度確認したところ、チリメンジワのような細かい模様が見えますが、下のマルーンと反応した結果なのかはわかりません。遠目には全く問題はなく、さらに2日経った今日現在も状態に変わりはありません。ただ、ひび割れなどの致命的な障害は1ヵ月、2ヵ月といった長期で発生することがあるようなので、引き続き見守りたいと思います。




ところで、ジェイズ塗料のベースとなっているアサヒペン。どこかで使ったなと思ったら、スエード調の代替として屋根に塗った「ストーン調スプレー」でした。記号がA-007とA-047でやや違いますが、どちらも「第2石油類・合成樹脂エナメル塗料」となっています。なお、ここでいう「エナメル」とは、ニスなどの透明塗料に対し顔料を含む不透明塗料のことをいう呼び方(=エナメル塗り)だそうで、いわゆる「エナメル塗料」ではなく、あくまで成分自体はクレオスなどと同じアクリル樹脂塗料なのだそうです。わかりにくいですね。。




で、ストーン調の上にタミヤカラースプレーを吹いた富士急7000形の屋根がこちら。塗装からすでに8ヵ月経過しているので恐る恐る箱を開けてみました。当時はそういった知識もなく、時間が押してたこともあってストーン調がおそらく生乾き(30分以内くらい)のうちにタミヤのグレーを吹き重ねていたのですが、こうしてみると、とりあえず何ら問題は発生していないようでひと安心しました。




塗装には気温、湿度など様々な条件が影響するので一概には言えませんが、今のところアサヒペン系の上にクレオスやタミヤを吹き重ねても問題はないようです。ただし偶然の産物かも知れませんので、念のため阪急2000系の仕上げには水性のトップコートを使おうと思います。皆様も重ね塗りのご判断は自己責任にてお願いいたします。




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コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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Unknown (市川ネコ蔵)
2017-12-19 21:59:08
キチンと検証されるなんて凄いですね!
何もかもエエ加減なボクと大違いです。
“何となく”の感覚でモノを言ってはいけませんね(._.)
反省。。。
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ジェイズの塗料 (てつ)
2017-12-20 08:21:29
試練は夏、30度以上です。クリアがうまくコーティングできていれば大丈夫かもしれませんが、、、
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Unknown (isao)
2017-12-20 09:00:15
市川ネコ蔵さん
いやいや、僕も基本おおざっぱですよ。プラの上からラッカー塗っちゃうし、インレタ・デカールの上から溶剤系のトップコート吹いちゃうし。もちろん手加減とか様子見はしますが。。
今回は実車そのものが艶やかな阪急車ということで、少~しばかり慎重になっております(^^;
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Re: ジェイズの塗料 (isao)
2017-12-20 09:04:02
てつさん
やっぱり温度が関係しますか。重ね塗りとか以前にジェイズの塗料単体の性質もよく理解しないとって感じですかね。ご教示ありがとうございます!
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