80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

いざ、ひかりの聖地へ

2011-06-04 00:35:47 | 新幹線
こんにちは。
きょうの東京地方は、久々の梅雨の晴れ間がのぞいています。
木々の緑もだんだんと濃くなってきました。

あす4日はいよいよ造形村の0系の発売日ですね。
昨年のJAMでの衝撃の発表から10ヶ月の熟成を経て、さてどんなクオリティで登場してくるのかとても楽しみです。
通販で予約しているので明日すぐに手にすることはできませんが、ターゲットは手中にあるのも同然。焦らず到着を待ちたいと思います。

それに対抗できるはずもない当工場製ゼロ系軍団。一定のメドがついたので(ん?誰かのセリフ?)もう深追いはしないと誓いながら、"肩を並べる"などとおこがましいことは言いませんが、せめて腰元くらいまでは追従したいとの思いから、まだ見ぬ幻の27形を求めて、ついに行き着くところまで行ってしましました。
そう、文字通り"行って"きたんです。ジャパニーズ「シンカンセン」を生んだあの聖地へ。


国立駅の北側に関連事業所も含めて広大な土地を構える「鉄道総合技術研究所」、通称JR総研です。言うまでもなく、わが国鉄道技術の心臓部とも言える研究機関です。今日はここの図書室にお邪魔しました。基本的には職員、JR関係者、賛助会員用の施設ですが、許可申請すれば一般人でも閲覧ができます。



建物の前には新旧2つのリニアモーターカーが誇らしげに展示されています。こちらは山梨実験線のモックアップ車両とか。



そしてこちらは「JNR」マークも懐かしいML100試験車。昔の絵本や図鑑によれば、20XX年にはこんな乗り物がビュンビュン走ってるんだゼ!(^^;



館内に入ると十河信二元国鉄総裁のレリーフが飾られています。島秀雄氏と二人三脚で逆風の中、新幹線プロジェクトを世に問うたのがこの人ですね。



海外からの客人も多いとみえ、日本庭園風のロビーが目を引きます。



ロビー脇には歴代のリニアモーターカーの模型が展示されています。



宮崎実験線で使われたMLU002Nの超伝導磁石の実物。でかいです。



およそ鉄道車両の部品とは思えません。宇宙船か・・・、



もしくは化学プラントの装置のようです。。



Nゲージ車両が並んでいる展示ケースがあったので覗いてみると、東日本大震災を受けた被災地への応援コーナーでした。「がんばろう、東北!」のメッセージとともに、新幹線「はやぶさ」はじめ東北地方ゆかりの列車、そして緊急ガソリン輸送列車も再現されています。



こなごなに砕けた高架橋の写真。「それでも三陸鉄道は挫けません」のメッセージとともに、災害復興支援列車の写真も飾られていました。



さて、図書室はというと、これも鉄道技術の中枢にある施設だけあってすばらしいものでした。明るく広々としたスペースに内外の書籍、論文、雑誌、資料などが整然と並べられていて、備え付けのパソコンでも検索ができます。

お目当ては「新幹線ぎ装図面」という設計図集で、事前に照会しておいたためすぐに出してもらえました。昭和52年刊なので、昭和47年に登場した27形&36形ペアの図面も収録されているはず・・・

狙いは的中。床下機器の詳細な配置図が無事、入手できました。
これは27形の中央付近の図です。「カ」と書かれたのが35kVAのMG。横向き(枕木方向)に取り付けられているのがわかりますが、予想に反して意外と筐体は小さく、車体中心から下側(海側)しか占拠していませんでした。そして反対側には「オ」と書かれた箱がありますが、これが本来36形食堂車に積まれるべき「主平滑リアクトル」であることもわかりました。



断面でみるとこんな感じです。模型ではすでに"MGらしき形のもの"を車体幅一杯につけてしまっているので、少し修正が必要ですね。



そしてこちらの図面。左上あたりに「ス」と書かれたのがブレーキ制御装置です。箱一杯に大きなエアタンクが描かれています。スカートに隠れた部分にはこんな大きなエアタンクが隠されていました。
そしてその下の「セ」が問題のコンプレッサーです。



コンプの外観がわかる図なり写真はないかと探したら、別の資料に写真がありました。こちらです。


いやぁ強烈ですね。。(^^;
コンプの詳細写真には違いないけど、これじゃ丸裸すぎて「床下機器」としてのイメージがさっぱり湧かないなあ。。何かこう、箱のようなモノに入ってるんでないかい?

まあ、逆に言えばエンドウのC2000でも大同小異。十分使い物になるということが証明できただけでも大きな進歩と言えそうです。


さあ、資料も行き着くところまで行き着いたし造形村の0系も発売になった。資料とにらめっこするのはもうこのぐらいにして完成を急ごう(^^)


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コメント (2)
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