気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

病院と寄席

2009-11-13 08:37:08 | Weblog
昨日は予定通り、病院の診療を終えてから新宿の末広亭で憩いの一時を過ごした。
「末広亭」は寄席で、大好きな柳家紫文を始め、お気に入りの噺家や曲芸・漫談の芸人が出演していて、大いに楽しめた。今回は、“物真似の江戸家猫八”の襲名披露も行われ、円蔵・円歌も出演していた。
私の病院通いには何時も女房が付き合ってくれて、“第2のデート時代”のようなものである。女房の言によれば、家で1人で待っていても楽しくもないので、どうせなら東京の空気を吸いたいからついて行くのだという。私も、心配だから付いてくるなどと難しくは考えず、言葉通りに受け入れることにしている。
ところで、昨日の診断結果はあまり芳しくなかった。舌の付け根が少し硬くなっていて押すと痛い。エコー診断の結果、楽観していた従来とは違う方向へ動きだしたような気がする。急遽本日、13:00からMRIの検査をすることに決まった。その後のPET検査の日時も決まり、とりあえず1年間続ける予定で始めた抗癌剤の服用もまだまだ続くようである。「やはり!」との気持ちを改めて実感した。

乗換案内

2009-11-12 07:24:37 | Weblog
私は、初めてのルートで公共の交通機関を利用するに当たっては、いつも『駅探』を利用している。無料版ではあるが大変便利なサイトである。
今日は病院の帰りに新宿の「末広亭」へ行く予定を立てた。何時もは新宿駅から10分余りの距離を歩いていたが、その「末広亭」から徒歩1分のところに東京メトロの「新宿3丁目」駅の出口がある。今回はそこの利用を考えた。
早速『駅探』で調べてみた。表示されたのは下記の3ルートだけであった。
◎ 「東京メトロ:御茶ノ水」を利用、途中徒歩で「都営地下鉄」へ乗り換え:14分、料金 260円
◎JRを利用、「四ツ谷」で「東京メトロ」への乗り換え:18分、料金310円
◎JRを利用、「新宿」で「東京メトロ」への乗り換え:19分、料金320円
だがどうも納得できない。利用したい「御茶の水」と「新宿3丁目」は共に同じ「東京メトロ:丸の内線」にある。別に調べてみると「22分、料金190円」。時間は数分余計に掛かるが、乗り換えもなく料金も大変安い。何故こんなことになった? 始めの検索で「料金順」をチェックしなかった私のミスであった。

オストメイト(Ostomate)

2009-11-11 07:17:13 | Weblog
先日高速道路のサービスエリアでトイレに寄った。そこで初めて「オストメイト」なる言葉を知った。30人いた仲間の中で誰もこの言葉を知らず、“オスとメスと”と読み違え、ニューハーフ用と思った者もいた。
だがそれは、直腸癌や膀胱癌などにより、「ストマー」と呼ばれる人工肛門・人工膀胱を腹壁に装着している人に対する国際的な呼び名だそうだ。日常の排泄行為で大変な苦労をしている人々のことを指す。
ストマーを装着すると、便や尿が自分の意志と関係なく出てしまうため、排泄物を受ける処理袋(パウチ)が必要になるという。通常の処理手順は、パウチの口を開き「汚物流し」に排泄物を捨てる⇒パウチを簡単にすすいで捨てる⇒腹部の汚れを拭く⇒新しいパウチを装着する⇒汚物流しの洗浄を行う。
だがこれはあくまでも通常時の処理で、服が汚れてしまった“非常時の処理”は私たちの想像以上に大変なようである。これらの処理は普通のトイレでは無理であろう。だがそうした人達のための設備は遅れているようで、「独立行政法人国立病院機構」でさえ設置されていないそうだ。我々がオストメイト対応トイレを見ることは殆どない。先行する欧米諸国に比べてかなり遅れているようである。

加湿器

2009-11-10 05:55:09 | Weblog
インフルエンザ問題で騒がれている昨今であるが、次のような広告に出会った。
≪インフルエンザの流行で何かと不安な要素が多い冬の季節。室内の空気を快適に調整してくれる、最新の加湿器と空気清浄機を導入してみては? ウイルスやカビ・花粉に対応してくれるものも多く、花粉の季節になっても活躍してくれる・・・≫
以前、同じような宣伝文句に釣られて我が家でも空気清浄機は購入したが、その清浄機の中に大量の埃がたまるわけでもなく、あまりその効果には納得できていない。
また加湿器には「スチーム式」「気化式」「ハイブリッド式」があり、それぞれに欠点もあるようである。中でもスチーム式は、状況にもよるが結露が酷くなるのが大きな欠点といわれている。結露により窓ガラスはびしょびしょ、その結果カーテンを台無しにしてしまうとの話はよく聞くところである。
“加湿は、除湿と比べ比較的簡単である”と思う。室内に濡れたものを置いたり、風呂場の扉をあけ放して置くだけでも随分効果はあるようである。専門家の立場からすれば意見もあるであろうが、我が家では加湿器を買ったことがない。

法事

2009-11-09 06:38:28 | Weblog
昨8日の日曜日、父の7回忌の法事を行った。
招待者の範囲には何時も気を使う。貴重な日曜日を割いてお出で戴き、それなりの出費を強いることになるからである。そこで今回は、自分の兄妹とその子供達だけを招いた本当の身内だけで行なった。参加者は30人にも満たなかったが、普段なかなか逢えない者同士が逢える貴重な機会でもあった。そんな様子を眺めていた父は充分満足してくれたと思う。
私はこれまでに何度か法事を執り行なってきた。予定では、次はおふくろの23回忌、そしておやじの13回忌である。それぞれ5、6年先になる。従って、絶対に自分がやれるとの自信はない。恐らく今回が最後ではないかと思っている。後は次の人にやってもらうようになるかも知れない。だが今の私は、「何時死ぬか? 何時死ぬか?」とそんなことを気にしているわけではない。
「何歳ぐらいまで生きられるだろうか?」との拘りは、寧ろ以前より、ずっと薄れている今日この頃である。確かに、満足を覚えながら長寿を全うできれば最高かもしれない。しかし、私は自分の“これまで”を振り返って、決して不幸ではなかった、寧ろ幸せだったと思っている――自分の一生に満足できるようになってきた。

名取裕子

2009-11-07 06:39:41 | Weblog
宮城県方面の旅行へ行ってきた。老人会の旅行である。
あまり長期になってはいけない。そして予算も限定されている。結果、高速道路を利用するバス旅行になってしまう。「松島」にしろ「秋保温泉」にしろ、多くの人が行ったことのある所に限定されてしまう。だがそれは仕方がない。南の方へ行ったところで状況は同じである。もう、今更新しい景色に感激するなどということではなく、夜の宴会でカラオケをするのが楽しみなようである。
早めに「秋保温泉」の宿に着いた私は、友人を誘い「名取川」なる川沿いに造られた「磊々峡」の遊歩道を散策した。オーバーな表現をすれば“小規模な高千穂峡”である。もちろんボートなどは浮かんでいないが、今回の旅行で1番の収穫であった。何しろ全員が年配者のため、私たち以外は誰も体験できなかったのであるが・・・。
ところで私は「名取川」から、映画「序の舞」「吉原炎上」など数々の話題作を始め、NHKで放送された話題の作品にも出演している「名取裕子」を思い出した。残念ながら50歳を過ぎ艶っぽさは峠を超えたが、色気がありながらカラッとして男のような性格だと言われている彼女は、私の大好きな女優の1人である。彼女はこの地方の出かと思ったが、神奈川県の出身であった。

褒章

2009-11-03 06:18:01 | Weblog
政府は2日付で、秋の褒章の受章者を発表した。678人と24団体が受章する。
自分には全く関係がないのでそれほど関心もなく、“黄綬褒章 は業界に精通し貢献した人がもらえるもの”ということぐらいしか知らなかった。
今日という日を機会に調べ、褒章(ほうしょう、Medal)とは、“社会・公共・文化などに功績のあった者や団体を表彰する”ため、日本国政府が授与する栄典制度の一つであるということ、及び褒章には六つの種類があるということが解ったので、それらに関し簡単に記してみる。
紅綬褒章:「自己の危難を顧みず人命を救助したる者」に授与される。
緑綬褒章:「自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著なる者」に授与される。
黄綬褒章:「業務に精励し衆民の模範たるべき者」に授与される。
紫綬褒章:「学術、芸術、スポーツ分野の功労者」に授与される
藍綬褒章:「公衆の利益に寄与した者、または公共の事務に尽くした者」に授与される。
紺綬褒章:「公益の為私財を寄付し功績顕著なる者」に授与される。

落葉

2009-11-01 06:35:59 | Weblog
速いもので、「暑い! 暑い!」から「涼しい!」に変り、紅葉の便りが聞かれるようになった今日この頃であるが、まだそれを見に行く機会に恵まれていない。その中、機会を作り出掛けるつもりではいるのだが・・・。
もちろん、我が家の庭木もご多分にもれず秋の様相を呈してきている。毎日のようにハナミズキの枝から枯れ葉が落ちている。「いくら掃いても次から次へと・・・」女房がこぼしていた。
だが改めて眺めて見ると、ずっと以前に落ちた茶色のものから最近の赤いものまで、一口に落ち葉といっても様々である。更にまだ木に残っている葉も一色ではない。エンジ色から緑まで多彩である。私はそれらの多くの“葉っぱ”を見て考えた。みな一様に芽を出し、やがて散るわけであるが、それらは必ずしも同じような終わり方をしない。まるで人間社会を見ているような気がする。
今までは何ということもなく漠然と眺めていた散り行く“葉っぱ”であったが、そのような関心を持って見つめると、意外に美しいことに気付く。春の花だけではなく、逆光に映える散り際を待つ葉も美しい。