気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

馬鹿貝

2009-05-23 06:51:05 | Weblog
寿司ネタに用いられる「アオヤギ」が「バカガイ」と呼ばれるのは知っている・・・と思っていた。だがそれは逆で、「バカガイ」が「アオヤギ」と呼ばれているのだそうだ。
先日のテレビ番組で魚の専門家が、出演者に「アオヤギ」を指して「これ本当は何というか知っていますか?」と聞いた。聞かれた彼女が答えられずにいると、「“バカガイ”っていうんですよ!」と言ったのである。逆だと思っていた私は、万が一の間違いであるかも知れぬと調べてみたがその通りであった。学術名にはっきりと「バカガイ科」というのがある。
バカガイという名称の由来は、ハマグリに似ているが殻が薄く壊れやすいことから、“破家蛤”“馬珂蛤”→「バカガイ」と名付けられたようであるが、東京千・葉県などで「バカのように沢山とれた」ためとの説もあり、また、殻から飛び出したオレンジ色の“斧足”(ふそく)なる部分が、人が口から舌を出している様子に似ていることから「馬鹿貝」と呼ばれる所以でもあるようだ。
尚、この貝が「アオヤギ」と呼ばれるのは、その昔、バカガイの集積地が千葉県市原市の青柳いう地名であったため、その名称で呼ばれるようになったそうである。