とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

「合併議論」議会の責任

2011年03月04日 | とだ*やすこの町政報告
3月4日、条例改正(案)、一般会計予算(案)などの29議案を常任委員会に付託し、3月議会前半の本議会を終えました。わたしは、会派「人びとの新しい歩み」を代表して、大綱質疑(国会における代表者質問に値するもの)を行いました。

町管理職が読み上げる当たり障りのない答弁を聞きながら、次回からは争点を明確にして鋭く切り込み、通告に自らが注いだ時間と労力、答弁作成に職員が注ぐ労力に値する内容とし、傍聴者に論点が明確になるよう精査しなければ!と少し反省。幸い落ち込んでいる暇などないのが議員の日常です。

大綱質疑が形骸化、儀式化するのを、議員は自らの資質向上によって避けなければなりません。議員は自らの思想信条、政策に基づき、町政を質す(ときに糾す・糺す)のが仕事の大きな柱です。加えて、これからは政策立案能力が求められます。地方議会には「黒船」が来ている!のです。

町長も議員も有権者から直接選挙で選ばれ、2元代表制のもと、互いに違った立場で自治体運営に臨んでいます。立場が違えば視点は異なり、是は是、非は非で政策論議がされるのが本来のあり方。全国の地方自治体で首長から出される議案90%以上がスルッと通っている現実こそが異常であり、実は今、このことによって議会の存在意義が問われているのです。

しかし、足元では、追随・迎合型の議員とのみ情報を共有、異をとなえる議員は異分子とばかりに排除、ときに民意がこれに同調しています。島本町はその傾向が著しく、町の文化風土(明治以来合併を経験せずいることによる「村」意識の存続)、議員の資質(=有権者の意識)、首長の資質(支持母体の資質)、町管理職の意識などが強く影響しています。

他の会派の大綱質疑を聴いていると、議員の存在価値について住民から厳しい目が注がれるりのは当然!とため息がでる「ヒアリング質疑」「理事者代弁質疑」があります。ですが、まだまだ経験の浅いわたしは自らを磨くしかありません。実は、今回、公明党の大綱質疑では、川口町長に対して非常に厳しい、容赦のない批判が飛び出し、驚愕しました。

指導力を欠いている、誠実さがないなど、公式の場での明言。高槻市の地方分権推進特別委員会での、奥本高槻市長の発言を引用しての「猛批判」でした。わたしは、前後の流れから、議長は当然「自公民」の議員の合意のもとに、川口町長・総合政策部部長と共に高槻市に出向いていると考えており(もとより、合意を得られずにいくはずがない)、公明党の厳しい町長批判には、多少なりとも混乱しました。

この件に関しては、議長が出向いているのですから、議員がいかに町長を攻めても、どこか説得力を欠いています。むしろ、菅議長には議会の総意を得ずに「合併」という重い言葉をもって町長と行動を共にした重い責任があります。我々とて、知らなかったというのは町内のみで通用する言い分。町外からみれば、そのような議会の姿に厳しい視線が注がれるだけのこと。同罪です。

「合併議論も含め」という重い文言を、議会に正式に示すことなく水面下で提出したことに疑義を申し立てる「人びとの新しい歩み」(戸田・平野・澤嶋)や共産党の議員に対して、「先走りするな!」「見苦しい!」と吐き捨てるような野次を飛ばした自民党の議員もありましたが、ひとたび島本町を出れば、島本町議会の「井の中の蛙」「時代錯誤」ぶりに嘲笑の視線が注がれていることに気づくべきです。

議員は、ひとりひとり独立した存在であり、信託を受けて一議席を預かっています。議席は議員のものではなく3万人の住民のものです。議会内の大勢に迎合し、16の議席ひとつひとつのの重さに思いが至らないような議員(情報を共有しないことへの自浄作用がゼロ!)に、住民の幸福や権利が守れるのか!わたしは疑問に思います。

自分自身が軽視されたことに対し感情的に怒りを表しているのではない!ということ。そういう段階はとっくに乗り越えています。

昨年3月、平野議員の大綱質疑で、合併の議論も含めて広域行政勉強会再開を平成21年12月に依頼していたことを明らかにしてから1年。平野議員の一般質問で、町長と総合政策部部長が高槻市長を訪ねた際、菅議長が同行していた事実が島本町側でも明らかになりました。鋭い追及に、島田総合政策部部長がしぶしぶ認めました。既に高槻市長が公式の場で名言しておられるのですから隠す意味がありません。長い道のりでした。

町長名での文書提出に際して、議長が同行するということは重く、「議会」の総意とみなされて当然です。高槻市側は「町」と「議会」が願い出てきたという認識のもと、「し尿を引き受けるのなら合併」という姿勢で臨んでおられます。高槻市の地方分権推進特別委員会において、自ら願い出ておきながら煮え切らない島本町の姿勢を奥本市長が厳しく批判。これを受けての公明党の川口町長批判でした。

わたしは、町長の責任にもまして「議会」の責任は重いと考えます。2元代表制のもと、町長の暴走を糾す立場にある議会がとっている行動(自公民だけの情報共有と合意形成)は、住民のみなさんの信託を大きく裏切るものです。議会改革の波が地方議会に押し寄せ、黒船が来ているというのに!「改革」=「財政削減」、改革=「議員定数削減」としか考えられない、とぼけた議員が多すぎます。

議会改革特別委員会の運びをみていると、2元代表制の意義を見失い、財政健健全化を主な目的とした行財政改革と混同したまま、報酬の見直し(増額)と(それを担保する)定数削減に興味が集中していると思える議員が多い。このことがいかに危険か、必ずお伝えしなければなりません。大勢にとっての脅威は「民意の覚醒」です。


画像は、クリスピークリームドーナツ
疲れたときに、うれしく楽しいお菓子(今日は画像で我慢^^)
京都市営地下鉄の四条駅構内「コトチカ」開業の際、購入
赤字を補うため、鳴り物入りで導入された東京の有名店
並んでまで買う余裕はなく毎回横目で通り過ぎます
油で揚げていないのが特徴ですが激甘!!!
トッピングのないシンプルなのはお勧め!です
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