とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

訃報

2011年03月27日 | とだ*やすこの活動日記
長年、島本町の保育の充実に寄与されてきた保育士のK先生が亡くなられました。3月末で定年を迎えられる、その直前のご逝去が衝撃的でした。K先生が所長をされていた第4保育所で息子がお世話になっていました。引越してきたばかりのわたしたち母子を、淡々と実に暖かく支えてくださいました。

島本町公立保育所の素晴らしさは、おそらくK先生の魅力とご指導によるものが大きいと、ひとりの母親として断言できます。特に、障害をもったお子さんへの眼差しと保護者への支援は秀逸でした。特別扱いはなく、その子のすべてをありのままに受け入れ、認める保育。

10年前、いきいきと現場で活躍されていたお姿が目に浮かびます。あのときの先生は今のわたしとおそらく同じ年でした。そう思うとひとりの女性として先生が思い浮かび、泣けてきます。運命(さだめ)とはいえ、やはり残念です。町外で一度偶然お会いし、保育所での笑顔とは違う笑顔に、あたりまえのことながら先生にもプライベートがあることを知りました。魅力的な方でした。

昨秋、第2保育所の運動会の会場で久しぶりにお話するチャンスがありました。「披露する・整然をめざす・勝ち負けの運動会」ではない、あの頃と同じ運動会。島本町立保育所の変わらぬ姿がありました。懐かしい光景を前に「先生、いろいろありましたし、今もいろいろありますが、息子はこのような環境で育てていただいたのだと思うと、とても安心できます。改めて感謝します」とお伝えしました。

体調を壊され、このとき既に現場を退かれていました。この日、この運動会の場で再び倒れられたと知り、保育の現場に最後まで思いを寄せておられた先生のことを思います。定年を迎えることなく現職で永眠されたことに、意図せぬ深い意味があるように思えてなりません。

子どもと保護者の成長をおおらかに見守る島本町の保育を誇りに思います。大津市で行われたお通夜には、お子さんを連れて参列される多くの保護者のみなさんの姿がありました。慕われておられました。先生、ありがとうございました。そして、さようなら。みんないつか参ります。
コメント
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