とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

広域行政勉強会・中間報告

2011年03月24日 | とだ*やすこの町政報告
高槻市・島本町広域行政勉強会の中間報告が公表されました。今日の午前中、議員全員協議会(16名の議員が同時に行政側から説明を受ける)が開かれました。中間報告は町のHPで見られます。

問題は、末尾にある文章に「行財政基盤のより一層の強化を進めていくため、合併を重要な課題と認識」という表現が添えられていること。主語は高槻市と島本町です。いつ、だれが、どのように「重要な課題と認識」したのか!冗談じゃない。

「行財政調査・検討」「島本町し尿処理課題」「事業連携」「大阪版権限移譲広域連携」4つのワーキング(作業部会=決定機関ではない)の調査検討報告をもとに、「合併を重要な課題」と認識するに至ったポイントはなにか!という戸田の質問に対する答弁は的外れ。要は答えられない。

川口町長・島田総合政策部長が高槻市に勉強会再開を依頼した平成21年12月から、町は一貫して「広域行政勉強会は合併の是非を問う場ではない」といい続けてきました。にもかかわらず、中間報告に「合併を重要な課題と認識している」と一定の結論を出す表現を追記しました。

じわじわと抜き差しならない状況で既存概念になっていく「合併」は許されません。そもそものスタートラインが間違っていました。合併の是非を問う以前の問題です。こういった流れを変えることができるのは、主権者である住民のみなさん以外にありません。考えるためには充分な情報と知識が必要。町には説明責任があります。

しかし!です。重いといわざるをえないのが議会の責任。合併も含めた勉強会再開依頼に、町議会を代表する菅議長が同行していたことが公になりました(平野議員の一般質問でついに認めた)。なるほど「人びとの新しい歩み」が議場で町長をいかに追求しても、歯の浮いた答弁しか得られないのは当然でした。

高槻市側からすれば、町長と議会の代表である議長がともに来訪しての依頼は「島本町の意思」と認識されて当然。自公民の合意なしで議長がそういった行動に出るとは考えがたく、町の存続に関わる重大案件を一部の議員との合意のみで進めた、住民不在の許しがたい交渉でした。さらに、政治とはそういうもの、という風土がこういった事態を助長しています。あぁ、もどかしい限り。無念。

菅議長は高槻庁舎内で市長・議長と公式に会見したにもかかわらず、「個人として儀礼的に行っただけ」と発言しています。信じがたい。「個人的に行ったと行っているではないか!」と議長をフォローする議員の声はどこかしら力なく、自分たちだけが知っていることを問題視することができなかったという点で同罪です。

島本町議会のこういったあり方こそ、草の根・市民派議員が根気よく問題にし続けてきたことに他なりません。

広域化のシミュレーションは示されず、中間報告にあるのは数字の根拠が極めてあいまいな合併の財政効果額のみ。財政効果を享受するのは、かつて島本町であった高槻市の一部地域ではなく、かつての島本町をも含む高槻市全体。もはや存在しない島本町とその町民ではありません。

人口3万人の島本町は決して小さい町ではありません。これから注目されるコンパクトシティです。静けさと便利さを兼ね備えたコンパクトシティです。

さて、いつなにがあってもおかしくないという「し尿処理施設」については課題整理にとどまる記述のみの中間報告。し尿処理委託をお願いしたことが、なぜ合併議論にまで発展したのか。自らと支持者の利益、あるいは党の方針にそって動き、仲良しクラブの議員がこれに安易に同調した、とわたしはみています。

繰り返します。島本町の財政力は府内トップクラスで必ずしも悪いとはいえない。現在府内で合併を検討している自治体は他にありません。豊かな法人税収入比率におごることなく、節度ある自治体運営で、清く、慎ましい島本町をめざせば、他の町村同様、単独で運営していけるとわたしは考えます。

中間報告を読み解く力をみにつけ、みなさんと議論を重ねなければなりません。

画像は、3月13日のJR島本町駅西側農空間
ホームに立つと、ついシャッターを押してしまう
これからの時代は「農地」こそ宝です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする